~FortiDeceptor 技術ブログ~
【第1回】 FortiDeceptorによるActive Defenseのすゝめ

FortiDeceptorに関する案件相談や勉強会の機会を多く頂くようになり、ディセプション技術に関する興味やニーズの高まりを感じています。セキュリティ技術は日々進化を遂げていますが、サイバー攻撃も巧妙化して増加し続けており、被害の減少には至っていません。システムに侵入される前提で、侵入者の不正な活動の検出や阻止、攻撃手法の分析による再発防止を講じる必要があります。

第1回目のFortiDeceptor技術ブログでは専門用語を中心に解説を行い、次回以降は具体的な設定画面や検証結果についてご紹介します。

FortiDeceptor(フォーティディセプター)って何?

FortiDeceptorは、米フォーティネット社(Fortinet)が提供する、ディセプション技術を活用したサイバーセキュリティソリューションです。攻撃者を欺くために、偽のエンドポイントやおとりのサーバ(デコイ)をネットワーク内に配置し、攻撃者の動きを監視・検知します。これにより、実際のシステムへの侵入を未然に防ぎ、早期に攻撃を発見することができます。

FortiDeceptorの仕組み

ディセプションって何?

ディセプションとは、攻撃者を欺くための技術や戦略を指します。ネットワーク内に偽の資産(デコイ)を配置し、攻撃者がこれらのデコイに引っかかることで、サイバー攻撃の意図や手法を明らかにすることが可能です。これにより、攻撃者の動きを監視し、早期に対応することが可能になります。

ディセプションとハニーポットの違い

ハニーポット(罠のような機能を持つネットワークシステム)とディセプションについて混同されることがありますが、セキュリティ目的やアプローチに違いがあります。

項目 ディセプション ハニーポット
設置環境 組織の内部ネットワーク インターネット空間
目的 攻撃兆候の検知、遅延 攻撃の調査、分析
有効な攻撃段階 侵入拡大 偵察
おとりへの誘導方法 内部ネットワークに
おとりや罠を仕掛ける
なし
(攻撃されるのを待つ)

FortiDeceptorのスゴイところ4選

1.ネットワーク構成を変更せずに導入可能!

既存ネットワークを停止せずにFortiDeceptorのデコイを展開することができます。デコイの適切な配置設計によって、不正攻撃の検知率を上げることが重要となります。

2.オフラインでも利用可能!

業種を問わず導入が可能で、OTネットワークや医療ネットワーク、オフライン環境のネットワークにも対応しています。

3.サブスクリプションライセンスでミニマムスタートが可能!

お手頃な価格で最小構成の導入が出来るため、余った予算でセキュリティのさらなる強化が見込めます。

4.運用の手間がかからない!

お手頃な価格で最小構成の導入が出来るため、余った予算でセキュリティのさらなる強化が見込めます。

次回のFortiDeceptor技術ブログでは、「デコイの作成方法」についてご紹介します。

セキュリティのご相談はSCSKへ

SCSKでは、これまでのFortiDeceptorの導入実績と知見を活かし、分かりやすい操作マニュアルや独自のパラメータシートなど各種資料を用意しています。FortiDeceptorの導入に際しては、ぜひこちらのフォームからお問い合わせください。


著者

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寳代 貴文
Fortinet Certified Solution Specialist, OT Security
SCSK株式会社 セキュリティプロダクト第一部
Non FortiGate製品の検証結果などを紹介していきます。

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