建築業界日本最大級の展示会「JAPAN BUILD TOKYO-建築の先端技術展-」に出展いたしました。ブース内ミニセミナーにて登壇いただいたプロロジス様に、セミナーにおける想いや、I-REC活用事例とI-RECの評価についてインタビューしました。
EneTrackが展示会「JAPAN BUILD TOKYO」に初出展
「JAPAN BUILD TOKYO」とは
建築・建設・不動産業界の課題を解決する最新の製品が一堂に出展する日本最大級の専門展示会です。2024年12月11日(水)~13日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて「第9回 JAPAN BUILD TOKYO-建築の先端技術展-」が開催されました。
建物オーナー向けに環境価値活用をアピール
SCSKは本展示会内の「建物の脱炭素EXPO-GX BUILD-」にブース出展しました。現在、多くの建物では太陽光パネルが設置されているものの、そこから生まれる環境価値が十分に活用されていないと考えています。この環境価値をI-REC化することで、新たな収益源を見込めます。この新たなビジネスチャンスを建物オーナーに提案したく、本展示会に出展することとしました。
プロロジス様 建物の環境価値活用について語る
最終日となる13日(金)には、EneTrackを活用いただいたプロロジス様による「プロロジスの脱炭素化に関する取り組み~建物における『創る再エネ』と『再エネ属性活用』~」と題したセミナーを実施しました。
物流不動産のパイオニアであるプロロジス
プロロジス様は物流不動産開発のグローバルリーダーであり、日本における賃貸用の先進的物流不動産開発のパイオニアとして、業界のなかでもトップクラスに脱炭素に向けた取り組みをされています。
「物流不動産業界の先駆者として、物流施設開発にとどまらず、環境に配慮した数多くの取り組みを行っています。再エネ分野でも先駆者として挑戦しており、今後、物流不動産事業に次ぐ事業として、同分野にも注力していきたいと考えています。」と語るのはセミナーに登壇いただいたエネルギー事業室シニアマネージャー 友國様。


物流施設におけるI-REC活用事例を紹介
セミナーでは、プロロジス様の脱炭素の取り組み、物流施設における創エネとI-REC活用事例についてご紹介いただきました。
「プロロジスが運営する物流施設では、屋根上に太陽光発電設備を設置し自家消費を行っています。自家消費しきれず余剰電力が生まれる場合がありますが、その際に自己託送を行うとインバランスコストが発生し、その電力を活用しきれないという課題を抱えていました。」
「そこで、自己託送分の電力をI-REC化し、脱炭素化を目指す企業にEneTrackを通じてI-RECを販売することで、追加収益の獲得を実現しました。」
プロロジス様へ聞く!ミニセミナーを実施して
・セミナーに登壇いただき、どうでしたか?
「当社の取り組みを様々な企業の方に知ってもらえた良い機会となりました。多くの方にお集まりいただき、セミナー後も声をかけていただけました。興味関心を持ってもらえたことを実感でき嬉しかったです。」
プロロジス様へ聞く!I-RECのここが良い!
・なぜI-RECに決めたのですか?
「今後、I-RECの認知度は高まっていくという期待がありました。自己託送の環境価値の活用に適切な手段である点も大きいです。自己託送でのI-REC発行は国内初の取り組みでしたが、I-RECで実現できるかの検討・判断においてSCSKさんにもサポートいただけたので進めやすかったです。」
・他の再エネ証書と比べてI-RECの良さは?
「インターナショナルに使える、発行までのスピードが速い、自己託送領域で発行できる、という3点です。特に、国際基準に準拠したI-RECを、当社物流施設の入居企業様にもご提案できる意義は大きいです。脱炭素の取り組みを進める入居企業様に新たな選択肢を提示でき、カスタマーサービスの向上にもつながります。」
・I-REC取引プラットフォームEneTrackの良さは何か感じましたか?
「WEB上で簡単にシンプルな操作でできるので、使いやすかったです。」


終わりに
このように、I-RECは系統電力だけでなく自己託送・自家発電領域においても発行可能です。私たちは発電者の経済価値の向上とその先の需要家の企業価値の向上に貢献するため、自己託送や自家発電を行う物流施設でのI-REC活用を促進し、EneTrackを通じてI-RECの普及に努めてまいります。
(執筆者:SCSK株式会社 EneTrack事務局 塚越)