OSSがリードする「AI/Deep Learning」「自動運転」「ロボット開発」(1/3)

OSSがリードする「AI/Deep Learning」「自動運転」「ロボット開発」(1/3)第2回はこちら

OSSがリードする「AI/Deep Learning」「自動運転」「ロボット開発」(1/3)

2018年3月12日に開催された特別セミナー「OSSがリードする先進分野の技術」について、全3回に分けてセミナーレポートとしてご紹介します。

■「OSSがリードする先進分野の技術」セミナーレポート目次

第1回は、「セミナー概要」と、オープニングセッション「ディープラーニングを利用した音声認識と音声合成」についてレポートします。

最初に、SCSK株式会社 R&Dセンター 技術戦略部 OSS戦略課の丹羽課長より、当勉強会の紹介がありました。「OSSユーザーのための勉強会」は、注目すべきオープンソースソフトウェア(OSS)を題材に、開発コミュニティの当事者とこれからOSSを学びたい人との交流・相互理解を通じて、共に見識を高めるための勉強会シリーズ「OSSユーザーのための勉強会 <OSS X Users Meeting>」を、2012年10月から開催しております。本年度5周年を迎え、記念イベントとして、2018年3月12日に「OSSがリードする先進分野の技術」をテーマに特別セミナーを開催いたしました。

AI/Deep Learning、自動運転やロボット開発など、話題のテーマだったこともあり、134名と多くの方にご参加いただきました。

資料はこちら:「ご挨拶:OSSユーザーのための勉強会のご紹介」

ディープラーニングで人間に近づいた、音声認識と音声合成

オープニングセッションとして、「ディープラーニングを利用した音声認識と音声合成」というテーマで、国立情報学研究所コンテンツ科学研究系の山岸順一准教授が講演されました。

現在、音声技術が組み込まれたさまざまな製品が急速に普及しており、私達の日常で、音声技術を使用したサービスが利用できるようになっています。主な例として、音声検索「Google voice search」、音声翻訳「Google translation」、音声対話エージェント「Siri」「Google Assistant」「Amazon Alexa」などがあります。

ディープラーニング技術の登場により、合成された音声品質も劇的に向上しており、人間が話す音声とほぼ同一レベルの音声合成が行えるようになっているそうです。また、音声認識についても、人間の単語認識精度と同レベルにまで達しているとのことです。

山岸氏は『音声技術がシンプルに利用できるようになったことで、副次的メリットとして、新興企業が参入しやすくなり、新しいビジネスを生み出すことができる技術の1つになっている』と語りました。

資料はこちら:「ディープラーニングを利用した音声認識と音声合成」

次回は、
第2回:「オープンソースの活用が進む、ロボット開発」+「公道実験、実証実験が進む自動運転 / Autoware」
についてお届けします。

国立情報学研究所コンテンツ科学 研究系 准教授の山岸順一氏