第2回 インストール (1/5)

技術特集

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1)Zabbixプロセス構成概要

まずは、Zabbixの動作環境を理解して頂くために、簡単な構成を説明しておきます。

Zabbixは、大きな単位で並べると、以下の図のようなプロダクトによって構成されて機能するようになっています。

各監視対象にインストールされたZabbixエージェントを利用して、Zabbixサーバに情報を収集して、Zabbixサーバで閾値判定などを行って、障害発生と判断した場合にメールでの障害通知を行うようになっています。
Zabbixエージェントを利用しない場合は、SNMP Telnet ssh などでアクセスして値を取得し、それらを同様に監視することもできます。

もう一段階Zabbixサーバの部分を詳しく説明すると、以下のようなプロダクトで構成されています。

これらのZabbixサーバプロセスやDBサーバ、Webサーバを1台のサーバ上に構築しても構いませんし、負荷や可用性、運用などを考慮して複数のサーバ上に分けて構成することも可能になっています。
監視対象が1000台など大規模になるにつれて、DBサーバへの負荷が高くなる傾向がみられますので、ディスクの容量も考慮が必要ですが、ディスクのI/Oの性能も要求されることにもご注意ください。

※Zabbixのバージョンが新しくなるたびにDBアクセスの軽減などの改善は行われています。

Zabbixエージェント側は、Zabbixエージェントのプロセスのみです。
数百キロバイト程度のメモリ消費量ですので、最近のサーバやPCであればメモリの消費量で問題になることはほとんどないでしょう。

ただし、Zabbixエージェントの負荷に関しては、Zabbixエージェントを経由して、何をどれだけ監視するかに依存します。
監視項目数や監視の頻度が多くなれば、それだけ負荷は上昇しますのでご注意ください。