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特別インタビュー LANマップ+PoE受電機器の自動復旧レポート

スマートテクノロジー部 部長 渋谷 義博氏(写真左)、同部 エグゼクティブエキスパート 庄司 豪氏(写真中央)、同部 エンジニア 李 始錫(イ シソク)氏(写真右)

様々な業種に浸透しつつある
監視カメラ。

分散して配置される監視カメラの
管理において、給電状況まで
可視化することよりさらなる
効率化実現。

今般 ヤマハ、SCSKでは普及するPoE受電機器、とりわけネットワークカメラの管理をより効率的に行っていただけるようLANマップによる状態監視に加え、カスタムGUI、LUAスクリプトによるPoE受電機器の自動復旧の仕組みを作成しました。 そこで、実際にネットワークカメラを用いて様々なソリューション、サービスを提供されている方のご協力を頂き、製品評価や、PoE受電機器 自動復旧のデモをご覧いただいた所感を伺いましたので、ご紹介いたします。

このインタビューが、ネットワークカメラに限らず、無線LANアクセスポイントやIP電話等を含むPoE受電機器の利用や、遠隔地への設置、複数拠点に分散して設置を検討される読者の皆様のご参考になれば幸いです。

トライポッドワークス株式会社

さて、今回ご協力を頂きましたのは、『ハードウェアとソフトウェアの価値を融合し「かんたん」「あんしん」のITソリューションをお客様に使いこなしてもらうこと』をミッションとして先進的なソリューションを役に立つ形で提供されているトライポッドワークス株式会社です。

インタビューにお答えいただいたのは、スマートテクノロジー部 部長 渋谷 義博氏(写真左 以下、渋谷氏)、同部 エグゼクティブエキスパート 庄司 豪氏(写真中央 以下、庄司氏)、同部 エンジニア 李 始錫(イ シソク)氏(写真右 以下、李氏)の3名です。

インタビュー致しましたのはヤマハ株式会社 SN開発部 ネットワーク機器グループ 新井田氏(以下、新井田氏)とSCSK株式会社 ネットワークプロダクト部 営業二課 菊地(以下、菊地)販売促進課 奈良部(以下、奈良部)の3名です。

まずは、インタビューに先立ち、今春に李氏にご評価いただきましたルーター RTX1210と PoEスイッチ SWX2200-8PoEのご感想から伺いました。

インタビュー実施時期:2016年7月
ヤマハ ネットワーク製品を初めて触ってみたご感想
李氏

李氏:今回、ネットワークカメラをスイッチに接続し、ルーター同士のIPSec VPNを通じて遠隔地に設置するようなケースを想定して接続や操作、設定のしやすさを見てみました。今回の検証でヤマハのネットワーク製品を初めて設定、操作してみましたが、事前に技術情報、設定例などをヤマハのホームページで確認し、滞りなくできました。

ネットワーク構築を専門としない技術スキルを持つ人が、ネットワーク製品の操作、設定をするにあたり、事前に確認できる技術資料がそろっているというのは非常に心強いと感じました。

奈良部:設定後に状態確認等ができるLANマップがございますが、お試しになりましたでしょうか?

李氏:はい。RTX1210のLANマップを使用して、ネットワークカメラが、スイッチのどのポートに接続されているか等もGUIで一覧性があり見やすいと感じました。 ただ、接続機器のアイコンを初期状態の四角い箱からカメラのものに変更するところは少し分かり辛く感じました。
その他、今回の検証では使用しませんでしたが、LUAスクリプトを使用し、機能の追加が可能になる点も利点であると思います。

奈良部:ご評価、ご感想ありがとうございます。

PoE給電について

奈良部:ところで、PoEスイッチ SWX2200-8PoEについては如何でしょうか?

渋谷氏

渋谷氏:トライポッドワークスでは監視カメラソリューションを様々な業種、業態に向けて提供しています。監視カメラという性質上、人のいないところ、というキーワードが挙げられます。また、PoEの規格上ケーブルの配線は100mまでとなりますので、スイッチ1台当たりに接続するカメラの台数はそんなに多くありません。
つまり、PoEスイッチごと分散して配置されることが多いです。また、駐車場や、農業用ビニールハウスの監視などは管理する方が駐在する拠点からも離れているケースがほとんどです。したがって、PoEスイッチは多ポートでなくてもよいといえます。

奈良部:なるほど、分散して遠隔地に設置されるのですね。管理される方がそばにいる環境は、効率的な管理も可能でしょう。一方で、遠隔地で、分散する配置となると管理される方は、何かあったときに現場に赴く為、どうしても移動時間がかかってしまいますね。

渋谷氏:はい、「万が一」ですが、見たいときに見ることができない、または画像を保存できていないという状態は監視カメラを設置した目的が果たせませんので、カメラが停止したという状態は早急に把握、対処する必要があります。

新井田氏:ヤマハのルーター RTX1210と新製品NVR700WにはLANマップが搭載されています。このLANマップには、ヤマハ製スイッチの接続状態と、端末の接続状態を保存するスナップショット機能があります。この機能で、意図した通りのネットワーク構成が完成したときの状態を保存し、その状態から、端末やスイッチのネットワーク接続が失われたときに画面上に表示するだけでなく、任意のメールアドレスにメールを送信できるので、管理者の方のスマートフォンにLANの障害の疑いありとお知らせすることができます。

図 LANマップ スナップショット機能を使用して不明な端末を検知したときの表示
図 LANマップ スナップショット機能を使用して不明な端末を検知したときの表示

渋谷氏:何かあった状態を知ることができるのですね。監視カメラの画像が見られない状態といっても、監視カメラ自身の不具合なのか、経路上のスイッチ等の不具合なのか、あらかじめ推測することができれば、駆けつける前に、リモートアクセスで復旧を試みたりするなどの効率的な対処が出来そうですね。

新井田氏:また、新発売のNVR700WはSIMカードを装着してLTE/3G回線へのアクセスも可能ですし、従来のNVR500にはなかったIPSec接続機能も持っていますので、回線の引きにくい、農地でも設置が可能かもしれませんね。

渋谷氏:確かに。 万が一の時でも監視カメラの性質上画像が見られない状態を少しでも短くすることを重要視されるお客様も多いです。

庄司氏

庄司氏:LANマップではネットワーク構成図の出力が可能なのですね。お客様への納品時の情報がお客様との間で共有できるのはいいですね。障害切り分けの際の責任範囲の明確化はもちろんですが、意図していないような機器が接続されていることもわかると対応の際に問題の絞り込みに役に立ちそうです。
お客様によっては一部署だけのカメラ導入を希望されるケースもあり、既存のネットワークの中にVLANを設定して使用するケースもあるので、責任分界点の明確化や、問題点の絞り込みにLANマップは役に立ちそうです。

新井田氏:LANマップの機能には、ネットワークの可視化だけではなく、VLANの設定もGUIで行っていただくことができます。コマンドや、スイッチ、ルーター単体での設定を行っていただく方法では、ルーターの3番ポートはスイッチの1番ポートに繋がっているので…、というようなポート同士の関係を確認しながら、間違えないように行うのではなく、GUI上でどのポートをどのVLANグループに設定するかをクリックしていくことで設定できます。同時にスイッチのアップリンクポート、スイッチにつながるルーターのポートも、同時にVLANグループに設定されるので、設定間違えや、設定漏れなどのミスをなくすことができます。

図 LANマップでVLANを設定する画面(赤枠は後に追加したもの)
図 LANマップでVLANを設定する画面。(赤枠は後に追加したもの)

庄司氏:これは便利ですね。当社の技術者もネットワークに関する技術を習得していますが、あくまでネットワークはインフラなので いちからネットワークの構築をするのではなく、VLANについての設定や、カメラ障害時の状況確認など、必要な設定、作業がすぐに実施できるのはありがたいと思います。

ヤマハネットワーク製品のカスタム機能

奈良部:本日はPoE機器の電源再投入による障害復旧のデモを用意しております。監視の効率化のお役にたてるかと存じますので、ご感想を伺えますでしょうか?

新井田氏:昔からある方法かもしれませんが、何か不具合があったとき一刻も早く障害から復旧させるために、その機器の電源を入れなおす、という対処も行っていらっしゃるケースもあると思います。
実はヤマハのルーターには「カスタムGUI」と「LUAスクリプト」というカスタマイズの為のツールが備わっています。これらを使用して たとえばルーターから監視カメラにPingを打ち、返答が無くなったら、PoEスイッチSWX2200-PoEのポートをルーターから操作し、電源断、再投入による復旧を試みる動作を自動化しました。
カスタムGUIではお客様のためのオリジナルWeb画面を作成し、LUAスクリプトではPingと応答確認、PoEスイッチのポートに対する給電操作を行うというものです。
これはデモ用に用意したものですので、PoE受電機器に対して故意に通信を遮断する仕組みにより、不具合の発生を人為的に起こしています。

図 今回用意したデモの構成図
図 今回用意したデモの構成図
▼PoE受電機器電源再投入デモ画面
*このGUI並びに機能はLUAスクリプトとカスタムGUIによって作成されたものです。デモの為に作られたので、人為的に通信を遮断する機能を含みます。

①登録画面:監視対象のIPアドレスを入力し、登録します。

①登録画面

②通信遮断とPing不通を検知し電源再投入:右下の通信遮断ボタンを押してPingを遮断します。

②通信遮断とPing不通を検知し電源再投入

通信遮断によりPing不通を検知すると自動的に電源を断ち、再度投入し再起動させます。

③再起動とPingによる確認を再開

③再起動とPingによる確認を再開

Ping不通、電源断、電源再投入までは復旧状況ログに記録されます。

以上がPoE受電機器の自動再起動のデモです。

奈良部:如何でしょうか? お役にたちそうでしょうか?

庄司氏:なるほど、このような仕組みで有れば、状態確認する前にとりあえず電源の再投入による復旧を試みることができるのでさらにお客様サポートの効率化が図れそうですね。
監視できるのはPingだけですか? 状況によってはプロセスのみ停止して、ネットワーク上は稼働しているように見えても、ネットワークストレージに保存されていないということも考えられます。

新井田氏:スクリプトを書き換えることで監視条件を変えることもできます。たとえば監視カメラにHTTPでアクセスできるのであれば、ルーターからのアクセスが失敗したときに再起動というような動作ですとか、カメラとレコーダーの間のトラフィックをチェックして通信が止まっていたら再起動というような、ルーターならではの監視方法も取れると思います。

庄司氏:それはおもしろいですね。LANマップとこのスクリプトの組み合わせで、管理の負担は軽減できそうですね。
ところで、ルーターにUSBポートや、microSDカードスロットがありますが、メモリを装着してこれに監視カメラのデータを保存できますか?もしこれが可能ならストレージサーバーの代用も可能になると思いますが?

新井田氏:試したことはないですが、LUAスクリプトにはソケット通信ライブラリも搭載されており、TCP/UDP通信を行わせることもできますので可能かもしれません。改めてLUAスクリプトをご評価されては如何でしょうか? ヤマハルーターを販売されるシステムインテグレータの方々が、LUAスクリプトやカスタムGUIを活用いただくことでお客様のご事情、要望に対応することができれば、他の方にはできない新たな価値としてご提供いただけると存じます。

トライポッドワークス株式会社のご紹介
LAN配線だけでかんたん導入できる!監視カメラソリューション

トライポッドワークスで展開されている監視カメラソリューションは、店舗や、工場に限らず、工事現場や、駐車場などの屋内、屋外設置問わずたくさんの導入事例があります。

動態検知にて、対象物に変化が生じたときのメール通知や、逆に工事現場の施工状況のように全体的な変化を短時間に圧縮するなど、監視作業にかかる手間や、時間を円滑化することも含めてご提案いたします。

詳しくはこちらをご参照ください。

この対談で使用したカスタムGUI、Luaスクリプトの提供

この対談でご紹介した、カスタムGUI、Luaスクリプトを ダウンロード、お試し頂くことができますので、ヤマハルーター及び、SWX2200-8PoEをお持ちの方は是非一度お試しください。

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