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コラム:ヤマハで社内LANを構築・運用してみよう!
第2回 壊れないヤマハのネットワーク機器
フリーランス インフラエンジニア 津村氏 寄稿

1. ネットワーク障害に当たったことはありますか?

さて、時に皆さんは『ネットワーク機器が壊れた』という現場に遭遇した事がありますでしょうか?
昨今では全日本空輸(ANA)のシステムがCisco Systems Catalystスイッチの世界初のバグで停止した事が話題に挙げられますが、現実には「引っ越しの際に機器を踏んでしまって壊してしまった」「誤ってケーブルを切ってしまった」といった物理障害のほか、ファームウェアのバグや基板・電源の故障といった不具合まで、故障の原因は多岐にわたります。また、 「設定を間違えてネットワークを停止させてしまった」という人為ミスもネットワーク障害に含まれ、みなさん1度か2度はお心当たりがあるのではないでしょうか。
さて、ヤマハ ルーターでは、これら障害原因に対してどのような対策をしているのでしょうか?

2. ヤマハ社の中では、ルーター・スイッチはネットワーク機器ではなく『音響機器』

2002年に発売された初の業務用ルーター『RTX1000』は、当時その高性能さ、および故障の少なさから拠点向けルーターとして大ヒットし、2008年3月の生産終了のあと、2013年3月まで11年間に渡りサポートが行われました。
また最後にファームウェアは執筆時現在、最新版は2011年4月20日にリリースされており、サービス運用妨害(DoS)に対する修正が行われています。これらは後述しますが、サポート契約が無くとも無償で適用可能です。

図:ヤマハ RTX1000ルーター
ヤマハ RTX1000ルーター

このロングスパンでの提供にはいくつかの理由がありますが、その1つに「音響機器部門が開発した」という事実があります。
音響機器とは、家庭用オーディオからプロ向け音響機器・組み込み音響機器など多岐に渡りますが、ここではその1つである「電話」が該当します。ヤマハは1987年というパソコン通信全盛期の頃、海外でPCFAXモデム用のモデムLSIの採用や、ISDNターミナルアダプタのOEM供給を行っており、その後RT100iとして自社ブランドでのISDNルーターを発表した後、ルーター・無線アクセスポイント・イーサネットスイッチのほか、企業向けVoIP機器(IPフォンゲートウェイ)といった機器も開発しております。

図:【RT100i】
【RT100i】

その為、「壊れないこと」「止まらないこと」についてはマスト要件となっており、例えば端子盤の中やMDF室といった高温多湿の環境でも安定動作する事が求められます。
また実際、店舗やオフィスなどでは目立たない隅の埃の多い所に設置される事も多々あり、RTX1000では発売当初から、これら劣悪な環境でも動き続けている個体が多々存在します。例えばRTX1000では「周囲温度0~40℃、周囲湿度15~80%(結露しないこと)」、2015年発売の後継機種RTX1210では「周囲温度0~45℃,周囲湿度15~80%(結露しないこと)」と、これら厳しい動作環境への要件は歴代保たれ続けています。

3. 「困ったら電源を入れ直す」という運用

ネットワーク機器の一部には、設定作業の際に設定の保存およびリブートを伴うものも多々ありますが、ヤマハ ルーターは「投入した設定が即座に反映される」タイプです。よって、万が一誤った設定をして疎通しなくなった場合でも、現地で電源を入れ直すことで直前の設定に復帰をする事が可能です。私自身、過去に複数拠点のIPsec VPN経由での設定変更作業の際、現地に人を向かわせてリブートと動作確認の為に待機して貰う事もありました。これにより、万が一設定を誤った場合でも、電源の再投入によりすぐに直前の状態に復帰させる事が可能になります。

4. 万が一の際にも復元可能な環境を

昨今のヤマハ ルーターでは、micro SDカードやUSBメモリに設定を保存する事が可能な為、万が一の際のバックアップとしても利用可能です。
またRTX810/1200からは起動時に複数のファームウェアを選択できる他、ファームウェアそのものをUSBメモリから起動する事も可能であり、万が一メンテナンスに失敗した際にも安全に復帰する事が可能です。

5. おわりに

最後に、これだけ頑丈でメンテナンスフリーなヤマハ ルーターですが、それでも少なからずバグはあります。最新のファームウェアはrtpro ファームウェア配布ページ(http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/firmware/ )より最新版を無償でダウンロード可能です。
ヤマハ ルーターでは、これらの不具合について日本語にて公開(リリースノート)されており、できる事であればこれらを確認の上、都度最新版へのアップデートをお勧めします。
ヤマハ ルーターでは、現在では当たり前の事ではありますが、RT100i発売当初から無償でのファームウェア公開、およびrtproページによるドキュメント公開を行っており、併せてメーリングリストの公開によりユーザの意見を早くファームウェア更新という形で取り入れる事ができました。
これらは、今現在では当たり前とされつつありますが、90年台のインターネット事情としてはとても画期的なことでした。
ヤマハ ルーターのロードマップは、この20年余りで複雑に進化しましたが、決して基本からブレない事、そしてドキュメントや仕様をオープンにしていき、メーリングリスト等でフィードバックを受け、サポートの対応の良さもあり、今のヤマハ ルーターの信頼性に繋がっていると思います。

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