企業システムの全体最適化を実現する先進データセンターを千葉県印西市に建設決定 ~2022年春サービス提供開始予定~
2020年11月24日(火)
SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員 最高執行責任者:谷原 徹、以下 SCSK)は、国内で10カ所目となる新データセンター「netXDC(ネットエックスディーシー) 千葉第3センター(SI3)」を千葉県印西市に建設することを決定しましたのでお知らせいたします。
2022年春に、各種クラウドサービスや海底ケーブル陸揚局、都内データセンターなどとの接続性(ネットワークコネクティビティ)の面で企業にメリットをもたらし、システムの全体最適化を実現するデータセンターとしてサービス提供開始予定です。SI3は、既存のnetXDC 千葉第2センター(SI2)に隣接して建設し、印西市内では3カ所目となり、SCSKの全データセンターの延床面積は約95,000㎡と国内有数の規模となります。
1. 背景
多くの企業が業種・業界の垣根を超えた共創によるビジネス変革を目指し、IoT・AI・5GといったDX実現に必要な先進デジタル技術活用の取り組みを始めています。また、ウィズコロナにおけるニューノーマル時代の働き方改革では、業務のデジタル化とリモートワークの常態化が進み、クラウドを含むデータセンターを核としたIT環境が求められています。さらに企業システムにおいて、SoR(Systems of Record)では安全性と柔軟性が、SoE(Systems of Engagement)では先進性と迅速性が求められ、SoR・SoE間のデータ連携の容易性・高速性・機密性は今後ますます重要となります。
これらを背景に、データの安全性はもちろん、多様なデータを連携する各種クラウドとの接続性とその運用を実現するデータセンターのニーズが高まっています。SCSKはそのニーズに応えるべく、新たなデータセンターの建設を決定しました。
2. 目的・ねらい
netXDCは、2001年以来、企業の課題解決や価値向上をITで実現するSIerのデータセンターとして、多くの企業にご利用いただいております。中でも印西キャンパスは、データセンター事業開始当初からフラグシップなサービス拠点であり、企業の重要なシステムを運用しております。
このたび、印西キャンパスに建設されるSI3は、2020年4月からSCSKが全社統一で利用を開始した独自の開発・運用「S-Cred+(エスクレドプラス)プラットフォーム」のネットワークコネクティビティ面を向上し、マルチクラウド環境下にある企業システムの開発・運用・全体最適化に貢献します。
3. netXDC千葉第3センター(SI3)の特徴
- 1)立地(印西市)について
千葉県印西市は、データセンターの銀座「INZAI」としてブランド化がすすみ、海外からも注目を浴びるエリアとなっています。注目されている理由として、地震・水害などのハザードリスクが低いこと、東京から電車で約1時間・成田国際空港から電車で約30分という利便性や、千葉県南房総エリアおよび茨城県県北エリアの海底ケーブル陸揚局との距離が短く、通信品質や費用面にメリットがあることが挙げられます。 - 2)高いネットワークコネクティビティ
SCSKは、netXDC印西キャンパスのネットワークコネクティビティ向上のため、さまざまな事業者と協業しています。2019年にはBBIX株式会社の第10センターとして、インターネットエクスチェンジ(IX)やクラウドとの接続拠点になり(AWSやMicrosoft Azureなど)、マルチクラウド接続サービスを提供開始しました。2020年にはアルテリア・ネットワークス株式会社が、陸揚局や都内データセンターなどと最大100Gbpsで接続できる専用線接続設備を増強しています。SI3のサービス提供開始までに、さらなるネットワークサービスの拡充を図っていきます。 - 3)環境への配慮
環境負荷低減を目的とした高効率機器を採用、また運営の効率化によりPUE※1の最小化を図ります。SBT※2認定を視野に自然エネルギーを活用し、SCSKグループの活動の一つとして、エネルギー効率化を推進、SDGsの17目標のうち「7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに」と「13:気候変動に具体的な対策を」に寄与した環境配慮をいたします。
- ※1PUE:Power Usage Effectivenessの略。データセンターなどIT関連施設におけるエネルギー効率を測定する指標の一つ
- ※2SBT:世界の平均気温の上昇を抑えるために、企業に対して科学的な知見と整合した削減目標を設定するよう求めるイニシアチブ
4. 参考情報
netXDC千葉第3センター(SI3)建設概要
発電機:N+1の冗長構成にて無給油連続72時間稼働
UPS:部屋単位で冗長構成の変更可能なフレキシブル設計
「netXDC」とは
「netXDC」は、SCSK株式会社が2001年からサービス提供を開始し、運営するデータセンターです。現在、全国7拠点、関東・関西それぞれに整備した大規模フラグシップデータセンターは、事業継続を確実なものとする堅牢なファシリティと、最新のテクノロジーを活用した万全なセキュリティに評価をいただいており、多くの企業にご利用いただいています。
「S-Cred+プラットフォーム」とは
SCSKグループの技術、メソッドなどを結集したものづくり革新プラットフォーム「S-Cred+」を核に、SoR環境では「作らない開発」「構築・運用の自動化」「知財利用」「標準化」を通じて品質・生産性・継続性の向上を、SoE 環境ではクラウドネイティブなアプリケーション開発およびアジャイル開発やDevOps を適応し、企業のビジネス変化に迅速・柔軟に対応します。
SCSKのサステナビリティ経営
SCSKグループは事業を通じた社会課題解決により、社会と共に持続的な成長を図る「サステナビリティ経営」を推進しています。社会が抱えるさまざまな課題の中で、特に重要と捉え、優先的に取り組む課題を7つのマテリアリティとして策定しており、本取り組みは、「地球環境への貢献」に資する取り組みです。
- 環境負荷低減への取り組み
本件に関する
お問い合わせ先
製品・サービスに関する
お問い合わせ先
SCSK株式会社
netXデータセンター事業本部 センター戦略企画部
E-mail:netx_contact@scsk.jp
報道関係
お問い合わせ先
SCSK株式会社
広報部 山中
TEL:03-5166-1150
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