SCSKグループ 中期経営計画(FY2020~2022)を策定 ~ 2030年 共創ITカンパニーを目指して ~
2020年4月28日(火)
SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員 最高執行責任者:谷原 徹、以下 SCSK)は、「SCSKグループ中期経営計画(FY2020~2022)」を策定しました。
デジタル社会の本格到来により、ITサービス業界全体の構造変化が求められる中で、当社グループの姿を抜本的に変革する中長期戦略が必要との認識のもと、当社グループの社会的な存在意義および長期的に目指す姿を明確にした上で、最初のステップとして新中期経営計画を位置づけています。
1. 経営計画の全体像
当社グループは、成長戦略として、「サステナビリティ経営」を推進していきます。
今後、当社グループが持続的成長を果たしていくためには、様々なステークホルダーの価値観と、企業の社会的な影響力を踏まえ、長期的な視点を持つとともに、社会課題の解決に貢献する経営を行うことが重要となります。
長期的な成長ビジョンを掲げる上で、経営理念「夢ある未来を、共に創る」に立ち戻り、その経営理念を実践するためのマテリアリティを策定しました。そして、当該方向性を踏まえ、2030年の目指す姿としてのグランドデザインと、実現のステップとしての中期経営計画を策定しました。
2. 経営理念の実践:マテリアリティ
経営理念「夢ある未来を、共に創る」の通り、当社グループは従来より、未来を見据え、社会に貢献し、社員を大切にする経営を志向してきました。今回改めて、経営理念を実践していくために解決すべき社会課題として、当社グループの事業・強み・社会に対して果たすべき役割から、7つのマテリアリティを策定しました。
社会課題解決を通じた持続的な事業成長
- 豊かな未来社会の創造
- 安心・安全な社会の提供
- いきいきと活躍できる社会の実現
持続的な成長を支える基盤
- 地球環境への貢献
- 多様なプロフェッショナルの活躍
- 健全なバリューチェーンの確立
- 透明性の高いガバナンスの実践
3. グランドデザイン2030
経営理念とマテリアリティを、当社グループの存在意義としたうえで、社会と共に持続的発展を目指し、「2030年 共創ITカンパニー」を実現します。コア事業であるITサービスによる顧客企業や社会への価値提供を拡大するとともに、自らも主体的に社会への価値創出に取り組み、顧客や社会と共に成長していきます。また、2030年 売上高1兆円に挑戦します。
4. グループ中期経営計画(FY2020~2022)
「2030年 共創ITカンパニー」の実現に向けて、最初のステップとして、FY2020から3年間で、以下の3つの基本戦略と経営基盤強化により、グローバルベースでの事業拡大を目指します。
基本戦略1:事業革新 - コア事業において、業務プロセスと顧客接点の革新で競争優位を確立
業務プロセス |
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自社開発のものづくり革新プラットフォーム「S-Cred+」※1を核に、高水準の品質・生産性・柔軟性を備える多様なITサービスを提供(ものづくり革新) |
顧客接点 |
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分室※2ビジネスを常駐支援型から、顧客のビジネス・IT戦略を支える価値共創型へ転換(分室革新) |
- ※1S-Cred+:Smart Co-work on Relationship , Engineering and Design Plus
詳細は、「開発・運用プラットフォームを全社統一し、事業革新を加速」をご参照ください。 - ※2分室:顧客先常駐拠点
基本戦略2:DX事業化 - 顧客・異業種・グローバル共創により新たな事業を創出
- 当社グループのコア事業の強みを活かしつつも、自らが事業主体となり、「共創」により、社会への新たな価値を創出していきます。
- DX事業化に向けては、「顧客との共創」「業界をターゲットとした異業種共創」「住友商事等とのグローバル共創」に着目して取り組みます。
- 重点領域として、「モビリティ」「金融サービスプラットフォーム」「ヘルスケア」「カスタマーエクスペリエンス」の4領域について、事業の創出を検討していきます(今後、領域を増やす・見直す、を継続して実施)。
基本戦略3:人財投資 – 高度化・多様化・拡充で事業成長を加速
- 当社グループの最大の財産かつ、成長の原動力である「人」への投資を積極的に行い、事業成長を加速させます。主な人財投資の観点は以下の3点です。
- SCSK人事制度の刷新
- 多様な人材が共創する組織作り
- 国内外の人材拡充
経営基盤強化:3つの基本戦略を推進する上での土台
- 「グループ総合力強化」
- 当社グループがもつ多様なリソース・知見を組み合わせ、高い価値を生み出し、他社には真似の出来ない総合力を発揮していきます。
- 「人を活かす経営の推進」
- マテリアリティで掲げる「いきいきと活躍できる社会の実現」を当社グループでも実現します。
これまでの健康経営や働きやすさの追求に加え、働きがいの推進やエンゲージメントの向上に取り組みます。
- マテリアリティで掲げる「いきいきと活躍できる社会の実現」を当社グループでも実現します。
- 「共創の企業文化づくり」
- 当社グループが主体的に「繋げる・融合する」ことを推進していく文化を築き、「共創」による価値創出を実現する企業グループとなっていきます。
投資領域
- 持続的成長に向けて、各基本戦略において、3年間の総額としては、1,000億円レベルの積極的な投資姿勢を継続していきます。
経営指標
FY2019 | FY2022 | ||
---|---|---|---|
売上高 | 3,870億円 | 5,000億円以上 | |
営業利益率 | 10.9% | 10.0~12.0% | |
ROE | 15.6% | 15.0%以上 |
- ※中期経営計画期間中のROIC維持目標レベル:
10~12%
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SCSK株式会社 広報部
E-mail:pr.sp@scsk.jp