イベント・セミナー
(2021年)

ADVENTUREClusterユーザ会2021【一部ライブ配信・オンデマンド配信】

2021.07.08(木) - 2021.09.30(木) アフターレポート

株式会社アライドエンジニアリングとSCSK株式会社の共催による「ADVENTUREClusterユーザ会2021」を開催しました。今年も、新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、参加者の皆様の安全を最優先するため、オンラインで開催しました。

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ADVENTUREClusterは、ADVENTUREプロジェクト(設計用大規模計算力学システム開発プロジェクト=日本学術振興会未来開拓推進事業)の成果をもとに、SCSKグループの株式会社アライドエンジニアリングが開発した数千万~1億自由度を超える大規模な解析を実用的な時間内で可能にする構造解析ソフトウェアです。

13回目のユーザ会となる今回は、ライブ配信(一部ライブ配信のみの情報がございます)およびオンデマンド配信(期間中は何度でも視聴可能)の2種類で配信しました。

今年度のユーザ会では延べ800名を超える多くのお客様にご参加いただき誠にありがとうございました。

セミナー概要

主催
SCSK株式会社、株式会社アライドエンジニアリング
日時
■ライブ配信
DAY1 2021年7月8日(木)13:00~16:00
DAY2 2021年7月9日(金)13:00~16:00

■オンデマンド配信
2021年7月8日 (木) ~ 2021年9月30日 (木)
  
会場
ライブ配信 Zoom
オンデマンド配信 ネクプロ
対象
1. ADVENTUREClusterのユーザ様
2. ADVENTUREClusterにご興味・ご検討いただいているお客様
開催形式
オンライン

プログラム内容
※基調講演/ユーザ様活用・活用事例インタビュー および一部SCSK・アライドエンジニアリング事例

オンデマンド配信プログラム
基調講演
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機械学習による物理モデル構築の考え方と実践
~疲労亀裂進展サロゲートモデルの構築~

機械学習の工学問題への適用可能性の模索は続いています。本基調講演では、機械学習の基本的な特性に基づく、できること、できないこと、将来の可能性をご説明いただきました。さらに、亀裂進展予測をはじめとする工学問題を例として、機械学習に精度よく予測させるためのデータそのものへの考え方もご提示いただきました。特にCAEにより生成した教師データを用いた機械学習・予測事例もご紹介いただきました。

■学校法人近畿大学
理工学部機械工学科
和田 義孝 様

ユーザ様活用事例インタビュー①
日産自動車株式会社ロゴ

日産自動車におけるEV化促進を目的とした
SCSKの解析アウトソーシングの活用

日産自動車様の先進パワートレイン生産技術開発グループでは、電動化パワートレインの生産技術開発にてADVENTUREClusterをご活用いただいています。 自動車業界の新技術開発において開発スピードアップが急務とされる中、日産自動車様はCAE専任者の不足に直面されていました。そのような課題を打破すべく、 日産自動車様ではSCSKの受託解析サービス(アウトソーシングサービス)を活用されています。 実機試験とCAEを使い分けることで、電動化新領域(モーターU字曲げ成形工程)では大幅なフロントローディング・費用削減に成功しました。本セッションでは、SCSKの受託解析サービスを活用されるに至った背景や効果、今後の取り組みについてインタビュー形式でご発表いただきました。

■日産自動車株式会社
パワートレイン生産技術開発本部
先進パワートレイン技術開発グループ
田口 直人 様

ユーザ様活用事例インタビュー➁
ユーザ様活用事例インタビュー➁

エンジン実機耐久評価からデジタル検証への
転換に向けたADVENTUREClusterの活用

三菱重工エンジン&ターボチャージャ様では、16年前からADVENTUREClusterを幅広く活用いただいています。 発電や船舶に用いる産業用エンジンでは、必要な補機部品をエンジン周囲に配置することから、各部品の相関関係が複雑となり、解析モデルは大規模になると同時に、解析精度確保の視点からは要素分割を細かくする必要がございます。また、脱炭素・低炭素社会の実現のため、産業用エンジン業界においては、多様な燃料対応を求められており従来の延長線上にないデジタル検証ベースの超短期開発が不可欠となっております。本セッションでは、三菱重工エンジン&ターボチャージャ様での、ADVENTUREClusterの活用事例や今後の目指す姿について、インタビュー形式でご発表いただきました。

■講師紹介(代表者)
三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社
エンジン・エナジー事業部
技術部 実験課
上谷 洋行 様

ユーザ様活用事例発表①
ユーザ様活用事例発表①

ニフコにおけるCAEの最新活用事例
~サロゲートモデルの設計利用~

ニフコ様では、工業用ファスナーを製造・販売されています。 この特性をCAEで扱うには、幾何学的大変形、部品間の滑り接触、材料非線形性と難易度が高く、コストと時間を要するという課題がありました。設計のフロントローディングを図る為、CAEを早い段階、短時間で活用できる手法を模索してきました。 本セッションでは、弊社取扱い最適化ソフトウェアpSevenのサロゲート構築機能と、ADVENTUREClusterの大規模高速計算を組み合わせた手法についてご紹介いただきました。

■講師紹介
株式会社ニフコ
基盤技術部 解析課
谷田 雅彦 様
ユーザ様活用事例発表②
ユーザ様活用事例発表②

自動車シール製品の金型挿入時の挙動解析

豊田合成様が提供される自動車部品の1つにシーリング製品がございます。シーリング製品を製造する際、押出し成形された長尺製品を金型内に挿入し成形を行う工程にて、金型への挿入状態により成形不良が発生するため、トライ&エラーで対策を打っておられました。そこで、金型内の状態を CAEで可視化出来れば対策が短期間で行えると考えられました。本事例発表では、ADVENTUREClusterを活用して再現された、金型内の押出し品の挙動をご紹介いただきました。

■講師紹介
豊田合成株式会社
モールド事業統括部
金型技術室 金型開発G
土山 明子 様
ユーザ様活用事例発表③
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エンジン開発におけるADVENTUREClusterの活用事例

三菱自動車工業様では、大規模モデルの構造解析に適用させるため、約10年前にADVENTUREClusterを導入されました。本事例発表では、計算の速度と精度を条件としたADVENTUREClusterの導入検討の概要経緯をご説明いただきました。 さらに、構造解析の活用事例について、CAE技術開発における精度検証も事例としてご紹介いただきました。

■三菱自動車工業株式会社
EV・パワートレイン先行開発部
久保 雅彦 様
SCSK株式会社講演
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■疲労寿命予測ソリューション~SCSKの構想~
「ADVENTUREClusterとZ-set連携のご紹介」

大きな温度変化や荷重にさらされる製品の設計では、複雑な材料挙動・疲労特性を再現したシミュレーションが有用ですが、実験値から最適な材料・疲労パラメータを同定するには多くの知見や工数を必要とします。 本セッションでは、材料に関する高度な機能を統合したZ-setとADVENTUREClusterの連携について疲労解析まで含めた適用イメージを紹介いたしました。


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■EV/HEV化で重要性が高まる!「多層プリント基板の熱変形を
考慮した実装済みICチップのサブモデル解析事例」

本セッションでは、多層プリント基板の熱変形を考慮した実装済みIC チップのサブモデル解析事例のご紹介をしました。近年、自動車の先進運転支援システム(ADAS)の採用増加・電動化の需要の高まりに伴い多層プリント基板市場の大きな成長が予測されており、CAEのニーズも高まっています。基板の製造工程において、熱による基板の反り・電子部品の実装不良・はんだ接合部の破断等のトラブルが存在し、CAEを活用して事前対策を行う場合、極めて大規模な計算モデルとそれに見合った計算時間・計算環境が必要となります。 これらの課題を解決するために、大規模構造解析の高速計算に定評のあるADVENTUREClusterで解析した事例を本セッションでご紹介いたしました。

株式会社アライドエンジニアリング講演
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■ADVENTUREClusterプレポスト、
ソルバ最新バージョン(v2021)の機能のご紹介

「ADVENTURECluster ソルバ」の新機能や改善点についてご説明するとともに、プリポストの新機能として「ADVENTURECluster Builder、Visual」の新機能およびパフォーマンス向上ポイントについてご説明いたしました。

  • 記載されている製品/サービス名称、社名、ロゴマークなどは該当する各社の商標または登録商標です。
 

お問い合わせ先

SCSK株式会社
製造エンジニアリング事業本部
解析ソリューション第一部
ADVENTUREClusterユーザ会運営事務局
Tel:03-5859-3012
E-mail:advc-sales@ml.scsk.jp