コンフェックス株式会社

EDIサービス「スマクラ」で情報システム部の業務負担を大幅低減
DX推進の人的リソースを確保、「2024年問題」の影響回避に貢献

働き方改革・生産性向上

EDI運用のフルアウトソーシングで菓子の流通をスピードアップ
消費者ニーズを満たす多彩な商品を素早く店頭へ

事例のポイント

お客様の課題

  • オンプレミスのEDIシステムの運用に多くの手間がかかっていた
  • EDIシステムの障害が発生した際に長時間停止するリスクがあった
  • EDIでつながる得意先を速やかに増やしていきたかった

課題解決の成果

  • EDIシステムのクラウド化で運用負担を劇的低減
  • EDIシステムの大規模障害の発生率がほぼゼロに
  • 得意先とのデータ連携のスピードを従来の2倍強にアップ

導入ソリューション

  • クラウド型EDIシステム連携基盤サービス「スマクラ」

コンフェックス株式会社
常務執行役員 DX本部長

穴田 浩一

コンフェックス株式会社
DX本部 情報システム部 部長

濱田 公生

「スマクラの採用で、EDIシステムの運用業務をすべてSCSKにアウトソースすることができ、
新規取引先との接続や運用負担を劇的に下げることができました」

常務執行役員 DX本部長

穴田 浩一

背景・課題

自社運用ではビジネスの拡大スピードに順応できない
EDIのアウトソーシングが急務に

 お菓子を中心に扱う食品の総合商社として長い歴史を持つコンフェックスは、菓子業界におけるリーダー的存在だ。流通業界のEDI標準「流通BMS(Business Message Standards)」の対応も、2007年4月経済産業省により仕様が制定されるとすぐに対応すべく乗り出した。当初、同社は流通BMSのプロトコルの1つであるJX手順に対応したクライアントソフトを導入し、自社内のPC端末から得意先(小売)のサーバーに都度接続し、データを送受する仕組みを構築した。

 しかし、この仕組みはフォーマット変換やプロトコル変換などの運用に相当な手間と時間を要するものだった。

 「感覚的に言えば、EDIの運用に必要な1つ1つの作業すべてに手間と時間がかかっていたのが当時のシステムです。当時は、流通BMSが始まったばかりのころで、流通BMSで当社とつながっていた得意先は1、2社に過ぎなかったのですが、それでも相当な運用負荷が情報システム部にのしかかっていました」と、コンフェックス DX本部 情報システム部 部長の濱田公生氏は振り返る。

 また、JXクライアントを使って構築した当時のシステムでは、得意先のサーバーに障害が発生した際に、その障害に対する得意先の対応と対応完了の通知を待つしか対処のすべがなく、結果としてダウンタイムが長くなり、出荷業務が滞るというリスクもあった。

 「出荷業務が滞るというのは、当社にとって重大事であり、是が非でも回避しなければならないリスクです。ところが、以前のシステムは、そのリスクを低減するすべが用意されていませんでした。こうした仕組みとしての信頼性・可用性の低さや、運用負荷の高止まりという問題から、以前のシステムには限界を感じていたのですが、これといった代替ソリューションも見当たりませんでした」(濱田氏)

解決策と効果

「スマクラ」の採用で新規の得意先との
EDI接続時の作業負荷を劇的に引き下げ、
事業展開のスピードは2倍強アップに

 先述したような従来EDIシステムの課題を一挙に解決したのがスマクラの採用だった。

 「以前のEDIシステムに悩まされていたときに、タイミングよくSCSKから提案を受けたのがスマクラです。このEDIサービスならば、私たちが抱えている課題がすべて解決できると判断し、すぐに採用を決めました。2008年のことです」(濱田氏)

 スマクラは、インターネット系をはじめ、Web-EDI、FAX配信などに対応し、各種多様なプロトコル変換、マッピングの機能を提供するクラウド型のEDIサービスだ。EDI運用・監視のサービスもセットで提供される。

 「スマクラの採用で、EDIシステムの運用業務をすべてSCSKにアウトソースすることができ、運用負担を劇的に下げることができました。また、自社内構築型のEDIサーバーを導入することなくJX方式からebXML方式(サーバー間の通信でデータ送受する方式)への切り替えも実現され、深刻な問題だった“障害発生時のダウンタイムが長くなるリスク”も解消されたほか、EDIシステムの可用性も高まり、過去13年間、深刻なトラブルの発生は “ゼロ件”に抑えられています」(濱田氏)

 加えてもう1つ、スマクラを使うことでコンフェックスは、EDIのISDN回線サービス「INSネット」のデジタル通信モードが2024年1月で終了になるという「2024年問題」の影響も受けずに済む。

 こうした一連の効果について、同社の常務執行役員でDX本部長の穴田浩一氏は次のように評価する。

 「EDIの2024年問題への対応をはじめ、EDIの新規接続の作業や運用などは企業の情報システム部門が本来担うべきコアの業務ではありません。スマクラのようなクラウドサービスは、そうした業務から情報システム部の限りある人的リソースを解放し、DXの推進など、企業の競争力強化に直結した業務への集中を可能にするという点で、活用の価値が高いサービスと言えるでしょう。また、得意先との取引の多くをスマクラに寄せたことで、レガシーEDIを運用するための社内サーバーの台数も減り、社内IT基盤全体のスリム化も実現できました。この効果も決して小さくありません」(穴田氏)

 さらに、スマクラ活用の大きな効果として、穴田氏は事業展開のスピードが高いレベルで担保されている点を挙げる。

 「業界標準のフォーマットに対応しているスマクラは、当社の得意先である小売各社のEDIサービスとして採用が進んでいます。そのため、当社が新規に小売業とEDI取引をする場合、スムーズ、かつスピーディに接続することができ、非常に助かっています」と、穴田氏は語り、こう続ける。

 「今日、お菓子に対する消費者の嗜好、買い方、買う場所の多様化が進み、地域によって消費者ニーズは異なります。さらには、廃棄ロス削減の観点でも大量に仕入れて大量に売るという卸モデルは通用せず、全国各地のメーカーがそれぞれの想いを込めて生産したこだわりの商品を数多く取り扱い、より多くの得意先にすばやく届けてPDCAサイクルを迅速に回すモデルが菓子卸として必要とされています。そうしたスピーディな事業展開を推進するうえで、スマクラは必要不可欠なサービスになっています」

 ちなみに、濱田氏によれば、得意先各社とEDIデータを連携させるスピードはJXクライアントソフトを使っていたころに比べ2倍強は速くなっているとのことだ。

今後の展望

インターネット系EDI取引の裾野を異業種へ
SCSKのさらなる貢献に期待が膨らむ

 コンフェックスにおけるスマクラの運用は、得意先1社を対象にしてスタートを切った。それが現在は約500社ある得意先(食品系小売)のうち約150社との商取引をスマクラ経由で行っており、その取引額は取引全体の約70%を占めている。

 一方で、非食品系小売(ドラッグストアなど)との取引も増えているが、非食品系は独自に仕入れの仕組みを構築している企業が多い。そのため、非食品系とのEDIデータ連携は、SCSKから提供されたEAIシステムを使って行っている。

 「理想を言えばスマクラですべての得意先とつながりたいところですが、各社のIT戦略やIT環境の違いから、そうはいかない場合があります。ただし今後は、菓子卸としての当社の強みを活かしながら、新たな事業にも積極的に取り組む考えです。その中では異業界の企業との商取引も増えていくはずで、そのときにスマクラが使えるのが当社にとってはベストです。SCSKにはより広範な業界へのスマクラの普及を推し進めるなど、当社の新しい事業展開、そしてDXに対する一層の貢献を期待しています」(穴田氏)

図:コンフェックスによるスマクラを使ったEDIデータ連携
図:コンフェックスによるスマクラを使ったEDIデータ連携

SCSK担当者からの声

コンフェックス様においては、スマクラをEDIデータ連携基盤としてご利用いただいております。コンフェックス様の150社を超える得意先様との商取引を支える、とても重要な役割を担っております。
今後は、非食品系の得意先様とのEDIデータ連携や、業界・業種を問わず接続できるサービスとして、コンフェックス様の業務効率化に引き続き貢献していくことができるよう、新規のご提案を続けてまいります。

SCSK株式会社
産業事業グループ 産業ソリューション事業本部
営業部 第二課 課長

中川 卓哉


お客様プロフィール

コンフェックス株式会社

所在地:東京都渋谷区代々木3-38-7
U R L:
https://www.confex.co.jp/

1906年の創業以来、1世紀以上の長きにわたり、お菓子を中心に食品の流通卸売事業を手がける総合商社。今日では1,470名(2021年4月1日時点)の従業員を擁し、プライベートブランド(PB)製品や海外製品を含む約2万点以上のお菓子・食品を取り扱う。2021年には新しいミッションステートメント「人と、おかしと、笑顔と、未来。」を打ち出し、お菓子を通じて人の幸せと豊かな未来を創出することを主眼にデジタルトランスフォーメーション(DX)にも意欲的に取り組んでいる。

2022年4月初版