国立大学法人 神戸大学 様

文系の学生でもAIを学べる
「AMATERAS EDU」を採用
AIを活用したビジネスモデルの
創出を目指す

顧客接点の高度化

AIのスペシャリストによる解説動画と
データ分析の自動化ツールを用いて、学生がAIによる分析を実体験

事例のポイント

お客様の課題

  • 文系の学生にもAIを学ばせたい
  • AIを使ったビジネスモデルのアイデアを考えてほしい
  • 誰でも簡単に扱えるAIデータ解析サービスを探していた

課題解決の成果

  • 学生がAIについて本格的に学ぶ第一歩となった
  • 学生から「わかりやすかった」といった声が寄せられた
  • 次年度のグループワーク型の授業(デザインシンキング型授業)での活用も検討

導入ソリューション

  • AMATERAS EDU

神戸大学大学院 経営学研究科・経営学部 教授
神戸大学社会システムイノベーションセンター 教授(併任)
神戸大学数理・データサイエンスセンター 教授(併任)

藤原 賢哉

文系の学生でも気軽にAIを学び、ビジネスの解決手段として活用してほしいという思いから、 専門スキルがなくても使えるAMATERAS EDUの採用を決めました。

神戸大学大学院 経営学研究科・経営学部 教授

藤原 賢哉

背景・課題

デザインシンキング型の授業で
文系の学生でも使えるAIについて学べる
ツールが欲しい

 兵庫県神戸市に本部を置く国立大学・神戸大学は、10の学部と15の大学院からなる。今回、「AMATERAS EDU」の導入を主導した藤原賢哉氏は、同大学大学院経営学研究科の教授だ。金融論を専攻とし、学部・大学院生に対して、金融に関連する講義や研究指導等を行っている。

 また藤原氏は社会システムイノベーション創出のための新しい研究組織「神戸大学社会システムイノベーションセンター」の教授も兼務しており、IT化とビッグデータの蓄積・利用をめぐる社会システム研究部門において、「金融×IT(フィンテック)がもたらす社会変革に関する研究」のプロジェクトリーダーを務めている。

 さらに藤原氏は、データサイエンスに関する教育・研究を行う「神戸大学数理・データサイエンスセンター」の教授も兼務している。同センターは世界で活躍するイノベーション人材の育成を目的に、全学的な数理・データサイエンス教育と、それを支える企業・自治体との連携を基礎とした研究を推進するため、2017年12月に設置された施設だ。同センターでは、「数理・データサイエンス標準カリキュラムコース」を設置し、単位取得者には、修了認定証が授与される仕組みを設けている。

 今回、藤原氏が、AMATERAS EDUを活用したのは、神戸大学が学部生向けに開講している「高度教養セミナー」という科目においてである。「高度教養セミナー」は、専門の異なる学生が共通の課題に協働して解決方法を探ることにより「分野融合」「文理融合」の意義、協働の大切さを学ぶことを学修目標とした科目で、昨年は、金融の新しいビジネスモデルのアイデアをグループで考えることを目指して開講された(デザインシンキング型授業)。藤原氏によると、「単なるアイデア出しに終わらず、データに基づいた分析の重要性や、AIのビジネス分野での応用可能性について理解する上で、AMATERAS EDUの利用が有益と判断した」とのことである。

解決策と効果

スペシャリストによる解説動画や、
データ分析ツールを使ったeラーニングが
「わかりやすい」と高評価

 2020年10月末、藤原氏は日経産業新聞で「文化系記者が15分でAIモデルを作り、日経平均株価を予測してみた」という記事を目にする。そこで紹介されていたのが、SCSKが販売を手がけるAIデータ解析サービスの「AMATERAS RAY」だった。

 これは授業に使えるのではないかとひらめいた藤原氏は、即座にSCSKとコンタクトを取り、開発元のaiforce solutions社と3者で検討を重ねた。結果、文系の学生でも簡単に使えること、スモールスタートで利用を始められることなどを考慮し、AMATERASシリーズの e-learningプログラムである「AMATERAS EDU」を採用することにした。
「データサイエンスやAIといえば、理学部や工学部など理系の学生が学ぶイメージがあり、ハードルが高いと思われがちです。しかし私は経済学部や経営学部など文系の学生でも、気軽にAIや機械学習に触れ、ビジネスの解決手段として使ってもらいたいという思いから、専門スキルがなくても使えるAMATERAS EDUをグループワークに使ってみようと考えました」(藤原氏)

 AMATERAS EDUでは、AIビジネスのスペシャリストによる解説動画と、AIコンサルタントが作成した豊富な資料、AIによるデータ分析の自動化ツールを用いた実践学習が提供される。受講者はデータを活用して需要予測や異常検知をハンズオン形式で学び、AMATERAS RAYを通してAIを使った分析を体験することができる。藤原氏は2020年12月、 授業の受講者約15人を対象に、AMATERAS EDUを活用したAI学習を実践した。
「SCSKとaiforce solutions社の担当者には丁寧に相談に乗ってもらいました。また、SCSKにはAMATERAS EDUのガイドの手配や問い合わせにも迅速にご対応いただき、安心してAMATERAS EDUを利用することができました」(藤原氏)

 AMATERAS EDUはクラウドサービスのため、学生はインターネット経由で受講できる。新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年度のグループワークでは授業をすべてオンラインで実施したが、AMATERAS EDUの受講は学生自身に任せたという。学生は12月末から8週間の受講期間中、自分の好きな時間に自宅などで受講した。
「受講後に実施したアンケートでは、『実際に手を動かしながら学べるグループワーク型の授業が面白かった』、『講師の話が聞きやすく、わかりやすかった』といった感想が寄せられており、一定の効果はあったと手応えを得ています」(藤原氏)

今後の展望

次年度のグループワークで本格的に活用し
データ分析をもとにしたビジネスモデルの
検討を目指す

 2020年度の授業を終えた藤原氏だが、2021年度についてもAMATERAS EDUの利用を考えているという。
「2020年度は急きょ採用を決めたため、e-learningの受講が中心で、AIを使ったビジネスの収益計算やアプリ開発までたどり着けませんでした。2021年度では、早い段階から計画的にカリキュラムを組み、データ分析をもとに実践的なビジネスモデルを検討したり、プロトタイプを構築したりするレベルまで引き上げることができたらと思います」(藤原氏)

 また、全学の1年生向けに開講しているデータサイエンス入門の講義においても、ビジネス領域におけるデータサイエンスやAIの可能性について理解してもらうため、 AMATERAS EDUやAMATERAS RAYが活用できないか検討しているとのことである。
「私が文系の学生に理解してほしいことは、データサイエンスは、これからの学生が身に着けるべきリテラシーの一種であり、いわば、デジタル時代の読み書きソロバンだということです。学生には、デジタル化を受け身ではなく、既存の社会のどのような問題を解決し、新しい価値を生み出す可能性があるかということを、常に考えてほしいと思っています。そのためにもSCSKにはアカデミック機関とも交流し、産学連携を進めてもらえることを期待しています。AMATERAS EDUのカリキュラムも、経営学向けに需要予測やマーケティング分析などのメニューを増やしていってもらえたらと思います」(藤原氏)

 神戸大学におけるAMATERAS EDUの活用はまだ始まったばかり。今後、具体的な成果の獲得や、学内への展開が期待されている。

SCSK担当者からの声

神戸大学様では、学部問わずAIへの理解を深め、ビジネスでのAI活用を考える目的で「AMATERAS EDU」を採用いただきました。当初はAIモデルの自動作成ツール「AMATERAS RAY」に関するお問合せでしたが、授業で学生向けにAIを紹介したいとご要望を受け、まずはAI教育ツール「AMATERAS EDU」をご提案しました。学生の皆様からは「実際に手を動かしながら学べるグループワーク型の授業が面白かった」等とご好評いただいております。今後は「AMATERAS RAY」も検討いただいており、神戸大学様内で広く活用いただけるよう引き続き支援させていただきます。

プラットフォーム事業グループ
ITエンジニアリング事業本部
ミドルウェア営業部 第一課

吉武 典彦


お客様プロフィール

国立大学法人 神戸大学

所在地:兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1
U R L:
http://www.kobe-u.ac.jp/

1902年に設置された神戸高等商業学校が前身。1949年に神戸経済大学や兵庫師範学校などを包摂し、神戸大学が設置された。2003年には神戸商船大学と合併、現在日本で唯一の海事科学部を持つ大学となった。「学理と実際の調和」という理念のもと、社会科学分野・理系分野の双方に強みを持つ伝統と特色を活かし、先端教育を推進しつつ、他大学・研究機関とも連携しながら新たな学術領域を開拓・展開している。

2021年4月