
みなさん、こんにちは。Red Hat OpenShiftの構築を担当している北出です。この度、Cloud Native Computing Foundation(以下、CNCF)のKubernetesの認定資格5種類を取得したときに与えられる称号である「Kubestronaut」を獲得しました。
本ブログでは、入社2年目がどのようにして、資格を取得したのか。これから取得を目指す方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。
Kubestronaut Programとは?

Kubestronaut&Golden-Linux Foundation-Education
2024年3月に開始されたKubernetesおよびクラウドネイティブ技術における高度な専門知識を認定し、称えるためのプログラムです。
認定されるには、以下の5つのKubernetes認定資格をそれぞれの有効期限内(2年間)に保持している必要があります。
Kubernetes認定資格の一覧
| 認定資格名 | 略称 | 概要 | テスト形式 |
| Kubernetes and Cloud Native Associate | KCNA | Kubernetesとクラウドネイティブ技術の基礎知識を幅広く理解していることを示す認定資格 | 選択式 |
| Kubernetes and Cloud Security Associate | KCSA | クラウドネイティブ環境におけるセキュリティの基本概念と対策を理解していることを証明する認定資格 |
選択式 |
| Certified Kubernetes Administrator | CKA | Kubernetesクラスターの構築・運用・管理を実務レベルで行える管理能力を証明する認定資格 | 実技 |
| Certified Kubernetes Application Developer | CKAD | Kubernetes上でアプリケーションを設計・構築・デプロイできる開発者スキルを示す認定資格 | 実技 |
| Certified Kubernetes Security Specialist | CKS | Kuberneteskn環境に対して高度で実践的なセキュリティ対策を実装できる専門性を示す認定資格 CKAの合格が前提条件 | 実技 |
また以下に、資格を取得した順番と、私が感じた感想・難易度を紹介します。新卒2年目(CKAとCKADは1年目に取得)時点の知識・スキルを前提にした評価なので、あくまで一例として参考にしていただければと思います。
| 略称 | 難易度 | 感想 | 取得した順番 |
| KCNA | ★ | 非常に簡単 普段からK8sに携わっていれば、勉強不要です | 5 |
| KCSA | ★★ | 内容は簡単ですが、英語が苦手な人は難しいです | 4 |
| CKA | ★★★★ | 問題の解き方に慣れれば、そこまで難易度は高くないと思いました | 1 |
| CKAD |
★★★ |
CKA同様です CKA⇒CKADの順がおすすめです | 2 |
| CKA | ★★★★★★★ | 心が折れます 頑張りましょう | 3 |
各資格の勉強内容・対策
では実際に勉強方法について紹介していきます。前提として私のスキル・経験は以下の状態でした。
l 実務経験はほぼ0(入社半年間は研修)
l Linuxは大学の研究室でUbuntuを使用していた。(非情報系)
l 応用情報は取得済み。
l 「Kubernetes?コンテナって何?」
上記状態から、kubestronautになるまで勉強時間は約100時間でした。
Certified Kubernetes Administrator(CKA)
CKAはPodやDeployment、Serviceなど一般的なリソースの操作に加え、クラスターのアップデートやバックアップなどクラスター管理の操作などが問われます。
CKAは以下のUdemyのコースを使用しました。このコースはデフォルトの値段(27,800円)だとかなり高額ですが、Udemyは月に2~3回ほどセールを開催しているため、セール時であればかなりお手ごろな価格で購入できます。
Certified Kubernetes Administrator (CKA) Practice Exam Tests | Udemy
このコースは、kubernetesの概念とそのコンポートネントを丁寧に解説してくれます。また、映像がかなり凝っているので直感的に理解できます。また、各レクチャーの終わりにハンズオンが用意されており、その場でコマンドを使用してアウトプットができます。
講座の最後に模試が2~3つほど用意されています。この模試は本番の試験にかなり近い形であるため、スムーズに解答できるようになると、かなり合格に近づくと思います。
CKA、CKAD、CKSは試験中に公式のドキュメントを参照することができ、「いかにドキュメントをうまく使って素早く解答することができるか」が鍵になります。UdemyのCKA、CKADコースは実際に解説として、ドキュメントを使った解き方で解説してくれているので、テクニックとして非常に参考になると思います。
試験購入時にKiller Shellという実際の試験と同様な環境を再現した模試を受けることができます。Udemyと実際の試験の環境は違うので、ここで慣れておくといいでしょう。また、Killer Shellは実際の試験より難しく作られているため、あまり解けなくても悲観的になる必要はないと感じました。
Certified Kubernetes Application Developer(CKAD)
CKADではCKAに比べ、DockerビルドやDeployment Strategy、Cronjob、Probeなどアプリケーション開発に必要な内容が多くなります。
CKAと同様以下のUdemyコースを使用しました。セールのときに、CKAのコースと同時に購入することをおすすめします。
Kubernetes Certified Application Developer (CKAD) Training | Udemy
こちらもCKAと同じ方法で進めていきます。また内容が体感で60%ほど同じですので、CKAに合格したらすぐCKADの学習→受験すると効率が良いです。
Certified Kubernetes Security Specialist(CKS)
CKSはクラスターやコンテナ、サプライチェーンのセキュリティ、ログの有効化、マニフェストのセキュアな書き方など、範囲が広く細かく問われます。
CKSは、KodeKloudの以下のコースを受講しました。KodeKloudはUdemyとは異なりサブスクリプション方式の学習プラットフォームです。
Certified Kubernetes Security Specialist (CKS) | KodeKloud
CKSはkubernetesのセキュリティ的な理解と外部ツールの知識も必要となるため、未経験の人や非情報系の方からすると、難易度がグッと上昇します。さらに、試験中に参照できるドキュメントが増えるため、そこも抑える必要があります。(例:Falco、Cilium、Istio)試験中に参照できるドキュメントは事前に公式サイトでチェックしておきましょう。
学習としては、一旦すべてのレクチャーを視聴します。完全に理解できなくても大丈夫ですが、試験に出てきそうなkubernetesの機能や外部ツールは抑えとくといいでしょう。CKSも講座の最後に模試があります。この模試を何回も解いてください。理解度の向上も理由の1つですが、CKSではkube-apiserverのyamlを編集する問題が複数あります。これらの設定に失敗すると大幅な時間ロスにつながってしまうため、「kube-apiserverの設定変更に慣れる」といった点でも重要です。
(注意)KodeKloudのCKSのコースでは、ドキュメントを使った解説が存在しないため、ドキュメントから知りたい項目を検索する方法を下調べしておく必要があります。
CKSのKiller Shellは実際の試験と同等なレベルで作られているため、これを時間内に問題なく解けるようになれば、試験を合格する力はあるといえるでしょう。
Kubernetes and Cloud Security Associate(KCSA)
KCSAはKubernetesのセキュリティに関するアソシエイト資格です。
Udemyの問題集を解きました。CKSを合格した後なら、Udemyの問題集を一通り終えれば、受験することをおすすめします。STRIDEや4Cなど、一部CKSの範囲外の内容が出題されるため、ノー勉はおすすめしません。
KCSA: Kubernetes & Cloud Native Security Associate EXAM-PREP
また、Web上で無料公開されている問題集もあるので、Udemyだけでは不安な方はこちらを解くといいでしょう。
Kubernetes Security KCSA Mock Exam
2025年12月時点では日本語版試験が存在しなかったため、英語での試験になります。英語に不安がある方は少し苦労するかもしれません。
Kubernetes and Cloud Native Associate(KCNA)
KCNAはKubernetesとクラウドネイティブに関するアソシエイト資格です。
Udemyの問題集を解きました。上記4つの資格を取得してきたのであれば、恐れるものはなにもないでしょう。
これだけでOK!【KCNA-JP】認定Kubernetesクラウドネイティブアソシエイト模擬試験問題集(5回分300問)
終わりに
本ブログでは、入社2年目の私がどのようにKubernetesの資格(CKA/CKADなど)を勉強したか、そのプロセスを紹介しました。
Kubernetesは概念が抽象的でコンポーネントも多く、理解するまでは大変でしたが、最先端の技術を学ぶ過程には非常にやりがいを感じました。実技試験ということでハードルは高いですが、その分、実際の業務に直結するスキルが身につく資格です。みなさんもぜひ、チャレンジしてみてくださいね。













