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2025-02-192025-02-19

【SCSK技術者によるブログ】コンテナの電力消費をSysdig Monitorで監視してみよう

世界的な電力不足の懸念が高まる中、ITシステムの電力消費削減は喫緊の課題です。本記事では、CNCF SandboxのKeplerを用いて、コンテナの電力消費をSysdig Monitorで監視する方法を紹介します。KeplerはeBPFを活用し、ワークロードの電力消費を推定、メトリクスとして出力するOSSです。

KeplerをSysdig Monitorと連携させることで、環境全体の電力消費を可視化し、効率的な運用、電力削減に役立てることができます。

連携手順:https://docs.sysdig.com/en/sysdig-monitor/kubernetes/

1.Keplerのインストール: Kepler OperatorまたはHelm chartを用いてKeplerをインストールします。

Kepler Operatorを用いたインストール

Helm chartによるインストール 

2.Sysdig agentの設定変更: Sysdig agentの設定ファイル(dragent.yaml)に、Keplerのメトリクスをスクレイピングするための設定を追加します。具体的には、prometheus.yamlセクションにKeplerのjob名と、podからのメトリクス収集に関する設定を記述します。例:

prometheus.yaml: |
scrape_configs:
- job_name: "kepler"
kubernetes_sd_configs:
- role: pod
relabel_configs:
- source_labels:
- __meta_kubernetes_pod_container_name
action: keep
regex: kepler

3.メトリクス確認(任意): Sysdig agentのログを確認し、Keplerからのメトリクスが収集されていることを確認できます。

4.Sysdig Monitor UIでの確認: Sysdig MonitorのExplore画面で、kepler_から始まるメトリクスを確認します。kepler_container_core_joules_totalなど、コンテナごとの電力消費量を確認できます。

メリット:

  • Sysdig Monitorの既存機能を利用して、簡単に電力消費状況を監視可能。
  • Prometheusと互換性があり、設定が容易。
  • ユーザはPrometheusサーバを用意する必要がない。

本記事では、KeplerとSysdig Monitorの連携によるコンテナ電力消費の監視方法を紹介しました。 これにより、電力消費量の把握、削減に向けた取り組みが容易になります。 詳細な手順やKeplerメトリクスの説明は、記事で紹介した公式ドキュメントを参照ください。 Sysdig Monitorを活用し、より効率的で環境に配慮したIT運用を実現しましょう。

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