Sysdig Sageを使ってFalco初学者向けにFalcoルールを学習する方法の解説、第二弾です。
今回はユースケース② 特定の条件に合致するFalcoルールの作り方を知りたい でのSysdig Sageの活用法を紹介します。
nginxディレクトリ(/etc/nginx/conf.d)配下のファイル改ざんを検知するシナリオを例に、Sageの活用方法を解説しています。まず、Sysdigにログインし、Sageのチャット画面を開きます。そして、「nginxディレクトリ配下のファイルの改ざんを検知するFalcoルールを作成したい」と入力するだけで、SageはFalcoルールを作成し、そのcondition句の詳細を説明してくれます。
Sageが生成したルールは、まさに検知したい内容を反映したものでした。念のため、シンタックスエラーの有無を確認するためにSageに質問したところ、エラーは無いとのこと。安心して利用できます。
次に、Sageが生成したFalcoルールと検知ポリシーを作成し、実際に/etc/nginx/conf.d配下のhogehoge.confファイルをviエディタで編集して検証を行いました。すると、Sysdigは見事にイベントを検知し、vimコマンドによるファイル編集を捉えました。
今回の検証を通して、SageがFalcoルール作成の強力なアシスタントとなることが実証されました。Sageは、ルール例を提供するだけでなく、condition句の詳細な説明も提供してくれるため、Falco学習の効率を飛躍的に向上させることができます。
ただし、現状ではSageが生成するルールはoutput句などの情報が不足しているため、本番環境で利用するには更なる修正が必要となる場合もあります。SageはFalco学習の強力なツールとなる一方で、更なる改善にも期待が持たれます。
今後も生成AI機能を活用したセキュリティ強化策についてブログで発信していく予定です。Sysdig Sageを活用して、Falcoの理解を深め、クラウドネイティブ環境のセキュリティ強化に役立てていきましょう。