Sysdig Monitorの設定をTerraformで管理する方法の解説第二弾です。
第9回ブログに続いて、今回はSysdig Monitorの設定をTerraformでIaC化する方法を紹介します。
TerraformでSysdig Monitorを管理するメリット
変更履歴の記録
GUI操作のログだけでは変更内容までは残らないが、Terraformならコード変更履歴として残せる。
設定ミスの防止
GUI操作による人為的ミスを削減。
バックアップ/リストア
設定の誤削除時にも容易に復元可能。
これらのメリットにより、正確性、可視性、効率性が向上します。
ブログでは、通知先(Notification Channel)とアラートの設定を例に手順を解説しています。
前提条件
- Terraform実行環境 (v0.13以上)
- Sysdig MonitorのエンドポイントURL (SaaSリージョンに依存)
- Sysdig MonitorのAPIトークン
手順
通知先設定
main.tfファイルにsysdig_monitor_notification_channel_emailリソースを定義し、terraform applyコマンドで適用。メールアドレスなどの通知先情報を指定。
アラート設定
main.tfにsysdig_monitor_alert_v2_metricリソースを定義し、terraform applyコマンドで適用。メトリクス、閾値、通知先IDなどを指定。通知先IDは手順1で作成した通知先のIDを使用。
適用後、Sysdig Monitor上で設定が反映されていることを確認します。
Sysdig MonitorをTerraformで管理することで、設定変更の自動化、監査証跡の取得、設定ミスの削減など、運用管理の効率化と信頼性向上が期待できます。