Sysdigの設定をTerraformで管理する方法を解説します。
Infrastructure as Code (IaC) が普及するにつれ、SysdigのようなSaaSサービスもTerraformで管理したいというニーズが高まっています。SysdigはTerraformプロバイダーを提供しており、これによりSysdigの設定をコード化し、様々なメリットを享受できます。
主なメリット
- 設定の共有が容易
- 別システムへの転用が容易
- 変更履歴の可視化
- 運用の自動化と管理コスト削減
- 災害復旧の高速化
Terraformでは、Sysdig Monitorのアラート設定やダッシュボード作成、Sysdig Secureのポリシー設定、ユーザー設定、通知設定などを管理できます。
ブログでは、Sysdig Secureにユーザーを追加し、チームを作成、アクセス権限を付与する例を紹介しています。
手順
Terraform実行環境を用意し、Sysdig SaaSのエンドポイント情報とAPIトークンを取得。
provider.tfファイルにSysdigプロバイダーの設定を記述。
user-setting.tfファイルにユーザー作成、チーム作成、権限付与の設定を記述。sysdig_userリソースでユーザーを作成し、sysdig_secure_teamリソースでチームを作成、ユーザーを参加させ、権限を割り当てます。
terraform initコマンドでプロバイダー情報を初期化。
terraform applyコマンドで設定をSysdig SaaSに適用。
実行後、Sysdig上でユーザーとチームが作成され、権限が正しく設定されていることを確認しました。
Terraformを利用することで、Sysdigの設定をコードとして管理し、運用効率を向上させることができます。インフラ環境と同様に、Sysdigの設定もコード化することで、一貫性のある管理体制を構築できます。