第7回 まとめ (4/4)

技術特集

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4)最後に

今回は、OSSの統合監視ツールとしてZabbixを紹介させて頂きました。


旧来の監視ツールでは、監視の機能やグラフを生成する視覚化の機能など、より効率的に監視を実行するためには、複数のソフトウェアを組み合わせて、バージョンの組み合わせなどの相性にも注意しながら環境構築をすることが必要でした。


Zabbixであれば、監視の機能、視覚化の機能、メール通知やスクリプトの実行などの機能を1つのソフトウェアの導入で開始することができます。設定もWebブラウザから行うことができるので、監視対象の追加に関しても、比較的簡単に行うことができるようになっています。


しかし、大規模なシステムになってきて、監視対象が多くなってきたり、自動化によって監視対象が自動的に増減するようなシステムだと、Webブラウザで監視対象を登録したり監視項目を設定していたのでは作業が追い付かなくなってきてしまうでしょう。
そんな時のために、大規模なシステムや各種自動化などを組み合わせられるよう、ZabbixにはAPIも用意されていますので、他のシステムとして連携させて、監視対象を自動的に追加して監視を開始するようなことも実現できるようになっています。


その応用例として、SCSK発のOSSであるハイブリッドクラウドを制御するPrimeCloud Controllerでも、ZabbixのAPI呼び出しを利用したシステム連携が行われています。
今後、Zabbixとしては、UIの改善も含め、ロジックの集約や大規模対応へのさらなる機能追加なども計画されています。
機能追加や改善要望などは、ユーザの声にも耳を貸して頂けるような開発体制をとって頂けていますので、何か提案があるのであれば、積極的にコミュニティに参加するなどして、ユーザ側からもより良いものへとしていけるよう働きかけていきましょう。