クラウドプラットフォームの仮想デスクトップ環境
「Azure Virtual Desktop (旧称:Windows Virtual Desktop)」の
導入・運用サービスを提供開始
2021年10月15日(金)
SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長 最高執行責任者:谷原 徹、以下 SCSK)は、マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォームの仮想デスクトップ環境「Azure Virtual Desktop(以下 AVD)」の導入・運用に向けた技術支援サービスを10月1日から提供開始しました。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、採用が広がる在宅勤務・リモートワークにおけるICT面での課題を、SCSKは同サービスを使って解決し、ニューノーマルな時代における日本企業の新たな働き方を支えてまいります。
先行して、住友商事株式会社へ2021年8月からAVDの提供を開始しており、今後3年で100社への導入を目指します。
1. 背景
新型コロナウイルスの感染拡大によって、企業の働き方は大きく変わり、在宅勤務・リモートワークが急速に広がりました。テレワーク環境の整備と併せて、テレワークにより生じるさまざまなセキュリティリスクに対策を講じていますが、利便性とセキュリティの両立が課題となるケースが少なくありません。
このような課題への解決策の一つとして、昨今、仮想デスクトップ(VDI)※1を採用して、新たなワークプレイスを整備する企業が増加しています。
- ※1:VDI(Virtual Desktop Infrastructure):サーバーやクラウド上に仮想的に構築されたデスクトップ環境を遠隔地にあるクライアント端末に画面転送して利用する仕組み。ユーザーは端末にデータを保存させずに、多様なデバイスから集中管理されたデスクトップ環境へアクセスし利用することが可能。
2. AVDの概要
AVDはマイクロソフトがDaaS(Desktop as a Service)製品として2019年11月に正式リリースした、マイクロソフトのクラウド型VDIサービスです。2021年6月に旧称Windows Virtual Desktopより名称変更されています。
世界中のMicrosoft Azure(以下 Azure)リージョンに対応しAzureサービスの実稼働に応じて課金されるサービスです。Microsoft Teamsなどのマイクロソフト製品との親和性が高いほか、Windows 10のマルチセッション対応という特徴を持ち、日本企業においても導入が進んでいます。
マイクロソフトは、2021年8月に新たにリリースしたWindows 365(Cloud PC)と併せて、クラウド型のWindowsのソリューションとして提供しています。
3. SCSKが提供するAVDサービス
SCSKは、マイクロソフト パートナーとして30年近くにわたり、お客様へマイクロソフトソリューションを提供し続けてまいりました。近年は、Microsoft 365、Microsoft Dynamics 365、AzureといったクラウドソリューションからSurfaceなどのハードウェアデバイスまで日本企業が求めるソリューションを包括的に取り揃え、お客様のDX推進に貢献しています。
今回、SCSKは今年度200名のAVD関連技術者の育成を行い、AVDについての検証支援サービスから、構築サービス、運用サービス、フルマネージドサービス、ネットワーク接続サービスと随時サービスを拡大してまいります。
今後、お客様からのご要望に応じて、Windows 365を含めてクラウド型のWindowsソリューションを提供し、よりフレキシブルでセキュアなワークプレイスをお客様へ提供してまいります。
サービス種別 | ご提供開始日 | サービス内容 (内容は今後変更となる可能性がございます) |
---|---|---|
Azure Virtual Desktop向け検証支援サービス | 2021年10月 | 検証環境のご提供と技術支援 |
Azure Virtual Desktop向け構築支援サービス | 2021年10月 | 導入の技術支援 |
Azure Virtual Desktop向け運用サービス | 2022年1月※ | マスタ展開運用サービス、パッチ、FU配信サービス、セキュリティ強化サービス、管理ログ蓄積、セキュリティ診断、監視サービスなど |
Azure Virtual Desktop向けマネージドサービス | 2022年4月※ | 上記をトータルでご提供 |
- ※運用サービス、マネージドサービスの提供開始時期は予定です
- AVD、Windows365:クラウド型仮想デスクトップサービス|SCSK Microsoft Solutions
https://www.scsk.jp/sp/ms/services/0016.html
4. お客様導入事例:住友商事株式会社様
住友商事株式会社様では、グループ一体運営の方針に基づき事業会社所有の端末でシステムにアクセスできる環境を用意してきましたが、昨今のセキュリティリスクの高まりを受け、従来以上のセキュリティ強化と、業務都合での端末を複数台保有しているユーザーがいることに課題を感じVDIの導入を検討されました。
課題解決に向けて各種VDI製品、サービスの中から機能面、コスト面、およびセキュリティ面を中心に比較検討を行った結果、高い次元で課題が解決でき、かつ保有しているMicrosoft 365ライセンスを活用できるコストメリットとMicrosoft Teamsを中心としたMicrosoft 365との親和性からCitrix Cloud with Azure Virtual Desktopの採用に至りました。
昨今、テレワークや在宅勤務などさまざまな働き方の必要性がより一層増している中、今回導入したAzure Virtual Desktopはセキュリティの強化を実現し、さまざまな業務環境変更へも柔軟に対応できるため、ビジネスの発展を加速させるための最適なソリューションであると確信いただいています。
SCSKは、本Azure Virtual Desktop環境の導入に際し、企画段階からプロジェクトに参画し、企画、導入、運用を実施しており、住友商事株式会社様との連携をより一層強化し、デジタルトランスフォーメーションを推進して行きたいと考えています。
5. 日本マイクロソフト株式会社からのエンドースメント
日本マイクロソフトは、このたびのSCSK株式会社様の「Azure Virtual Desktop」の導入・運用に向けた技術支援サービスの提供開始を心より歓迎いたします。Azure Virtual Desktopは、Microsoft Azureのクラウドコンソールから容易に展開でき、仮想デスクトップのスモールスタートが可能です。また、他の仮想デスクトップソリューションとの組み合わせにより、お客様のさまざまなニーズに応じた柔軟な運用を実現できます。
SCSK様のこれまでのクラウドインテグレーション・運用実績とマイクロソフトのテクノロジーが相乗効果を発揮し、お客様ビジネスの生産性向上や、より柔軟な働き方が促進されることを期待しております。
今後も日本マイクロソフトは、SCSK様との強力な連携を通じて、お客様の働き方改革、ならびにデジタルトランスフォーメーションを支援してまいります。
日本マイクロソフト株式会社
パートナー事業本部 副事業本部長
サービスパートナービジネス統括本部 業務執行役員
統括本部長
近藤 禎夫
本件に関する
お問い合わせ先
製品・サービスに関する
お問い合わせ先
SCSK株式会社
ソリューション事業グループ
基盤サービス事業本部
デバイスマネジメントサービス部
E-mail:avd-sales@ml.scsk.jp
報道関係
お問い合わせ先
SCSK株式会社
企画本部 広報部 栗岡
TEL:03-5166-2169
- ※Microsoft、Azure、Microsoft Teams、Windows、Microsoft 365、Microsoft Dynamics 365は、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
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