プレスリリース
(2020年)

画像解析AIを活用した新型コロナウイルス対策ソリューションを提供開始 ~行動、体温、3密度合いから総合的なリスクを解析する「Pan de seek」を開発~

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2020年9月3日(木)

SCSK株式会社

SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員 最高執行責任者:谷原 徹、以下 SCSK)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に伴い、AIとカメラ映像を組み合わせ、その場所の総合的なリスク度合いを検知・解析し通知するソリューション「Pan de seek(パンデシーク)」を、2020年9月3日から提供開始します。

1. 背景

新型コロナウイルス感染拡大の影響による社会不安から、各事業者は利用者の安全に対する取り組みを求められています。

SCSKは、この課題解決に寄与すべく、長年にわたり携わってきた画像解析AIに関するノウハウを活かし、新型コロナウイルスをはじめとした感染症予防や熱中症対策などをサポートするソリューション「Pan de seek」を開発しました。「Pan de seek」は、不特定多数の出入りがある施設の総合的なリスク度合いをリアルタイムでモニタリングすることが可能です。これにより、本製品を設置した事業者に対し、体調不良の可能性がある人物の検出および新型コロナウイルス感染拡大防止対策に対する迅速な対応をサポートいたします。

SCSKは、「Pan de seek」の普及を通じ、社会不安の低減に貢献してまいります。

2. 「Pan de seek」の機能概要と特長

「Pan de seek」は専用小型カメラをセッティングするだけで、ご利用いただけます。

  • (1)体調不良の可能性がある人物の推論と、感染対策状況の可視化により、安全度を総合的に解析
    以下のAIモデルを搭載しております。これら個々のモデルの結果をもとに、総合的なリスク度合いをスコアとして判定・通知します。
    • 体調不良行動検出モデル:咳や倦怠感の現れなど、体調不良特有の行動をしている人物を検出
    • 高体温者検出モデル:サーモカメラを利用し、一定温度を超える人物を検出
    • マスク検出モデル:マスクの着用率を算出
    • 3密検出モデル:人と人との距離が一定間隔以下でないかを算出
    • カメラに映った人物全員に対し、同時解析が可能です。
    4つのAIモデルと利用の流れ

    4つのAIモデルと利用の流れ

  • (2)リアルタイムに複数のカメラ映像をモニタリング可能とすることで、施設管理者の作業効率を大幅に向上
    カメラ映像をAIで解析した結果は、管理コンソール画面でリアルタイムに確認可能です。
    複数のカメラ映像の解析結果をまとめてモニタリングしており、事前に設定した安全ラインを超過した場合にアラートが出力されます。また、その状況はデータとして保存され、映像を後から確認・解析することも可能です。
    従来は、体調不良者を発見するためには、1台のカメラに対し1人が現地で常に観察する必要がありましたが、当製品を利用することでその効率を劇的に改善させることが可能となります。さらに遠隔でのモニタリングが可能となるため、管理者自身の感染リスクも低減できます。これにより、オフィスや公共交通機関、ショッピングモールといった不特定多数の方が出入りする場所での安心・安全に寄与いたします。
    管理コンソール画面

    管理コンソール画面

  • (3)お客様環境に応じたカスタマイズにも柔軟に対応可能
    AIモデルをシステムや設備に組み込み、連動させることも可能です。下記はその一例です。

3. 提供開始日

2020年9月3日

AIプラットフォーム「SNN」について

「Pan de seek」の画像解析技術には、SCSKオリジナルAIプラットフォーム「SNN(SCSK Neural Network toolkit:エスエヌエヌ)」を利用しています。SNNは、深層学習技術を用いたAIモデルを簡易に構築することができる製品です。プログラミングスキルや深層学習に関する知識が一切不要であるため、業務ユーザの方でも簡単にご利用いただけます。

2018年4月のサービス提供以来、「金融、保険業における損害調査、安全管理」「製造業における生産管理」「農業、水産業における生育管理」「社会インフラにおける設備保全」などでの実績があり、現在までに30社超のお客様にご利用いただいております。

SCSKのサステナビリティ経営

SCSKグループは事業を通じた社会課題解決により、社会と共に持続的な成長を図る「サステナビリティ経営」を推進しています。社会が抱えるさまざまな課題の中で、特に重要と捉え、優先的に取り組む課題を7つのマテリアリティとして策定しており、本サービスは、「豊かな未来社会の創造」に資するサービスです。

  •  最新技術を活用し、コロナ渦における社会課題の解決

本件に関する
お問い合わせ先

製品・サービスに関する
お問い合わせ先

SCSK株式会社
DX技術開発センター イノベーション開発部 内藤
TEL:03-6772-6188
E-mail:snn-info@ml.scsk.jp

報道関係
お問い合わせ先

SCSK株式会社
広報部 後藤
TEL:03-5166-1150

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