プレスリリース
(2011年)
pdf (207KB)
2011.12.05(月)
SCSK株式会社

福島銀行へ 預金口座総合モニタリングシステム「BankSavior®」を提供開始

SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:中井戸 信英、以下 SCSK)は、株式会社福島銀行(本店:福島県福島市、代表取締役社長:紺野 邦武、以下福島銀行)に対し、振り込め詐欺、キャッシュカード偽造・盗難などの金融不正取引の検知および未然防止を強化する預金口座総合モニタリングシステム「BankSavior®(バンクセイバー)」を、2011年12月より提供開始しました。
1. 背景

近年、国内金融機関の抱える大きな問題として、振り込め詐欺や犯罪者グループによるマネーロンダリング(資金洗浄)などの不正取引被害が挙げられます。2011年3月11日の東日本大震災以降、警察関係者や市役所職員など実在の団体を装うなどして、電話や訪問などにより、義援金名目で現金を搾取する事件が発生するなど、日々巧妙となる犯罪への対策が課題となっています。

福島銀行では、金融不正取引への対応策の検討にあたり、SCSKが提供する預金口座総合モニタリングシステム「BankSavior®」の不正取引検知分野におけるサービス提供実績や、製品の特長である柔軟なルール設定機能が、複雑かつ巧妙に変わりゆく犯罪手口への迅速な対応に有効であることなどを評価し、2011年3月より具体的な導入検討を開始しました。直後の震災によりプロジェクトスタートを遅らせたものの、重要な社会インフラとして上記のような犯罪に一刻も早く対応すべく、同年5月にプロジェクトをスタートさせ、今般12月より本格稼働を開始しました。

2. 概要

「BankSavior®」は、SCSKが10余年来開発を続けてきたルールマッチング機能をエンジンとし、日本の商慣習を反映させたトランザクション(取引)モニタリングシステムです。ATM入出金、ネット取引といった取引データと顧客情報などを組み合わせ、事前に設定した検知ルールに合致した取引を抽出することで、疑わしい取引のモニタリングを実現するものです。

検知ルールを自由に設定することができるため、日々多様化する不正手口に対して、柔軟に対応することが可能で、金融不正取引の早期発見・未然防止の精度向上が図れます。

また、「ケース管理機能」により金融庁向け「疑わしい取引の届出」に関する事務処理・各種手続きの効率化・省力化を支援いたします。

<「BankSavior®」の特長
(1)柔軟な検知ルールの設定機能による高度なモニタリング
  • 300以上にも及ぶルール項目の設定が可能
  • マネーロンダリングや振り込め詐欺、カード偽造利用などの不正取引に対し実績ある初期ルールセットを多数用意
  • 検知ルールの設定は検知担当者が、Web上でノンプログラムにて容易に設定可能
  • 新たに設定したルールは、シミュレーション機能を利用して、適用前に事前検証が可能
  • 設定した検知ルールを即時適用することでタイムリーなモニタリングを実現

(2)リアルタイム処理をサポートするさまざまな接続形態
  • 不正取引が行われると即時に検知するリアルタイム・モニタリング
  • リアルタイム(即時)処理以外にもディレード(蓄積)処理、バッチ(一括)処理など、用途に応じた接続方式をサポート

(3)ケース管理、金融当局向け届出など、豊富な機能を搭載
  • 日本国内仕様に適合した調査フロー管理機能
  • JAFICツールに連動し、金融当局向けに疑わしい取引の届出を支援する機能
  • 検知ルール作成時に、精度・業務負荷検証をサポートするシミュレーション機能
  • 不正検知後の業務をサポートするナビゲーション機能
<「BankSavior®」利用イメージ図>
利用イメージ図
※:JAFIC(Japan Financial Intelligence Center)
警察庁刑事局組織犯罪対策部に置かれた犯罪収益移転防止管理官。
本サービスに関するお問い合わせ先
SCSK株式会社
CSKカンパニー 金融営業本部 金融システム第一営業部 第一営業課 横山
TEL: 03-6438-3376 / FAX: 03-6438-3204
報道関係お問い合わせ先
SCSK株式会社
広報部 広報課 神谷
TEL: 03-5166-1150
*記載された内容は発表日現在の情報です。また、文中に記載された会社名および製品名などは該当する各社の登録商標または商標です。