第十三回 SCSK Designers Forum
モノづくりの一線で活躍する方々の基調講演とイノベーションをもたらすVR体験イベント アフターレポート
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2017年1月20日(金)、東京・秋葉原にて、SCSK主催「第十三回 SCSK Designers Forum」を開催しました。年に一度、SCSKが注目するデジタルデザインの最新事例をご紹介し、ご好評をいただいております本セミナーは、今回で第13回を迎えることができました。謹んで御礼申し上げます。
当日は、たくさんの皆様にご来場いただき、誠にありがとうございました。
開催概要
主催 | SCSK株式会社 |
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協賛 | オートデスク株式会社、株式会社 日本HP、キヤノン株式会社、EIZO株式会社、 株式会社ワコム、株式会社 木村鋳造所、クリスティ・デジタル・システムズ 日本支社、 株式会社アスク |
日時 | 2017年1月20日(金) 13:00~18:00 (受付開始 12:00~) |
会場 |
秋葉原UDX GALLERY
東京都千代田区外神田4-14-1 |
セミナープログラム
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13:00~13:10 開会のご挨拶
SCSK株式会社 上席執行役員 製造エンジニアリング事業本部 本部長 上野 裕治
フォーラムの開始に先立ち、開催のご挨拶とともに本フォーラムの概要についてご説明しました。
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13:10~14:00 セッション1
「マツダデザインのアプローチ」マツダ株式会社 デザイン本部 デザインモデリングスタジオ デジタルデザイングループ マネージャー 辻 和洋 様
本セッションでは、人の心を揺さぶるデザインを追求するマツダ株式会社のクルマづくりのあり方についてご説明いただきました。あわせて、マツダならではの、まるで魂が吹き込まれたような「魂動デザイン」の造形美を生み出すデザイン職人たちによる新たな挑戦について、いくつかの事例を交えてご紹介いただきました。
<辻様プロフィール>
埼玉県出身 埼玉県立新座総合技術高校 工業デザイン科卒業
1989年 クレイモデラーとしてマツダへ入社
MS-8、ランティス、2代目MPVなどの内外装を担当1997年 デジタルモデラーへ転身 初代アテンザ、3代目ロードスターなどを担当
2003年 ショーカーや量産車種の先行デザインに従事
2014年 現職であるデジタルデザイングループ マネージャー
広島本社にてクレイ~デジタルのモデリング開発一筋。
マツダブランドを象徴する魂動デザインの表現者として、匠モデラーを中心とした職人集団を牽引中。 -
14:00~14:30 スポンサーセッション:オートデスクが見つめるVRとその未来
オートデスク株式会社 インダストリアルデザイン & ビジュアリゼーション テクニカルスペシャリスト 佐々木 秀成 様
オートデスク株式会社によるスポンサーセッションでは、VR技術およびVRに欠かせないヘッドマウントディスプレイの今までとこれからについてご紹介しました。
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14:30~14:40 展示コーナーのご案内
SCSK株式会社 製造エンジニアリング事業本部 デザインソリューション部 谷澤 真
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14:40~15:10 【休憩】展示コーナーご紹介
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15:10~16:00 セッション2:ビジュアライズコンテンツ制作事例のご紹介
パワープレイス株式会社 ビジュアライゼーションデザイン室 室長 井上 祐治 様
パワープレイス株式会社では、ワークプレイスや施設などの空間におけるさまざまなデザインを手がけられています。本セッションでは、ビジュアライズコンテンツの制作事例として、医療空間をリアルタイムにシミュレーションするコンテンツや、貴重な史料をリアルに体感できる博物館展示コンテンツなどについて、デモを交えてご紹介いただきました。
<井上様 プロフィール>
1965年生まれ 九州芸術工科大学(現九州大学芸術工学部)卒
1989年 株式会社内田洋行入社 プロダクトデザイナー
事務用品、オフィスチェア、ミーティングチェア、情報機器のデザインに従事2011年 パワープレイス株式会社 ビジュアライズデザイナー
医療空間、機器メーカーのプレゼンテーションシステム、
住設メーカーのプレゼンテーションシステム、
博物館の展示コンテンツ制作等、リアルタイムグラフィックスを中心にコンテンツ制作に従事 -
16:00~16:50 セッション3: 革新と伝統のカメラデザイン/インハウスデザインの新たなCG領域への挑戦
キヤノン株式会社 ゼネラルマネージャー 山下 雅丈 様 キヤノン株式会社 カメラデザイン担当 マネージャー 太田 晴紀 様 キヤノン株式会社 CG・映像制作技術担当 マネージャー 山村 次生 様
本セッションではまず、キヤノン製品のデザインを支える「キヤノンデザインセンター」についてご説明いただくとともに、キヤノンを代表するカメラにおいて、キヤノンらしさを継承し追求し続けるプロダクトデザインへの取り組みについてお話しいただきました。続いて、インハウスデザインで究極のリアリティを実現するために取り組まれているCG領域での事例について、ご紹介いただきました。
キヤノン株式会社
ゼネラルマネージャー
山下 雅丈 様キヤノン株式会社
カメラデザイン担当 マネージャー
太田 晴紀 様キヤノン株式会社
CG・映像制作技術担当 マネージャー
山村 次生 様 -
16:50~17:20 【休憩】展示コーナーご紹介
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17:20~18:10 セッション4:Design for the Real World 2020
この時代を「生きのびるためのデザイン」株式会社未来技術研究所 代表取締役社長 畑山 一郎 様
本セッションでは、「Design for the Real World 2020」をテーマに、"技術を見せる"これまでのデジタルデザインについて振り返りながら、「技術を見せずに効果で魅せる」これからのデジタルデザインについてご講演いただきました。あわせて、株式会社未来技術研究所のデザイン事例として、千葉県柏の葉スマートシティにおける近未来のスマートモビリティデザイン事例や、環境省とASEAN諸国と共に取り組まれている電動モビリティ活用事例などについてご紹介いただきました。
<畑山様 プロフィール>
1977年 上智大学経済学部経営学科卒業
1982年 ArtCenter College of Design, California, USA | Transportation 学科卒業
Ford of Europe, Cologne, Germany(デザイナー/乗用車開発センター)1985年 BMW AG, Munich, Germany (デザイナー/先行開発研究所)
1991年 デジタルデザイン制作会社 株式会社 未来技術研究所設立 代表取締役就任
2001年 - 2002年 日産デザインヨーロッパ設立プロジェクト, London, UK | Project Manager
2003年 - 2007年 日産自動車デザイン本部主管 デザインセンター新築プロジェクト|Project Leader
2008年 - 2012年 慶應義塾大学大学院 電気自動車デザイン 特任教授
2011年 第42回東京モーターショー/ Smart Mobility City出展 柏の葉『Smart Mobility Vision 2030』発表
2012年 アジア開発銀行 公認 E-Trikeデザイナー就任 / フィリピン
2013年 第43回東京モーターショー/Smart Mobility City出展
2014年 低炭素イノベーション CSV事業化開始 / カンボジア
2015年 環境省 途上国向け低炭素イノベーション CSV事業
2016年 環境配慮型都市ゴミ回収システムデザインCSV事業/ベトナム
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18:10~18:20 閉会のご挨拶
製造エンジニアリング事業本部 デザインソリューション部 部長 網野 広孝
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展示内容 会場内の展示スペースでは、SCSKが取り扱うデジタルデザイン機器を展示し、来場者の皆様に最新ソリューションの数々を体験いただきました。あわせてスポンサー各社によるプロダクトを展示し、ご来場者の皆様にご紹介しました。
・Autodesk 工業デザインツール 「Alias」
・Autodesk VREDをVRで体験 「VRED 2017」+「htc VIVE」
・Autodesk 「MAYA」
・Autodesk 「3dsMAX2017」
・HP プロフェッショナルワークステーション
・Canon 4Kリファレンスディスプレイ「DP-V3010/DP-V2420」
・EIZO ハイエンド液晶モニター 「ColorEdge CG318-4K」
・ワコム 27インチ液晶モニター一体型ペンタブレット 「Cintiq 27QHD」
・Christie マルチタッチディスプレイ「FHQ842-T/FHQ552-T」
・木村鋳造所 等身大フィギュア(発砲スチロール、NC削り出し造形)ほか
・シリコンスタジオ レンダリングエンジン「Mizuchi」
※ 記載されている製品・サービス名、会社名、ロゴマークなどは該当する各社の商標または登録商標です。