ADVENTUREClusterユーザー会2016
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2016年7月1日(金)、株式会社アライドエンジニアリングとSCSK株式会社の共催による「ADVENTUREClusterユーザー会2016」を開催しました。
ADVENTUREClusterは、ADVENTUREプロジェクト(設計用大規模計算力学システム開発プロジェクト=日本学術振興会未来開拓推進事業)の成果をもとに、SCSKグループの株式会社アライドエンジニアリングが開発した大規模並列構造解析システムです。
8回目のユーザー会となる今回は、東京大学 生産技術研究所 革新的シミュレーション研究センター 加藤様の基調講演をはじめ、ユーザー各社様の先進的な活用事例講演や、開発元である株式会社アライドエンジニアリングからの最新トピックスの発表など、充実した内容を取りそろえてご紹介しました。
当日は、250名を超える多くのお客様にご来場いただき誠にありがとうございました。
セミナー概要
主催 | 株式会社アライドエンジニアリング、SCSK株式会社 |
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協賛 | 日本ヒューレット・パッカード株式会社 |
日時 | 2016年7月1日(金) 10:30~17:10 17:20~懇親会 |
会場 |
東京コンファレンスセンター・品川
〒108-0075 東京都港区港南 1-9-36 アレア品川5F |
対象 | 1. ADVENTUREClusterのユーザー様 2. ADVENTUREClusterにご興味・ご検討いただいているお客様 |
プログラム内容
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10:30-10:35 開会のご挨拶、将来展望
株式会社アライドエンジニアリング 取締役社長 石橋 清人
開会に先立ち、株式会社アライドエンジニアリング 取締役社長 石橋より、開会のご挨拶とともに「ADVENTURECluster」の将来展望についてご説明しました。 -
10:35-11:20 基調講演「大規模数値シミュレーションの産業応用の現状と将来展望」
東京大学 生産技術研究所 革新的シミュレーション研究センター センター長・教授 加藤 千幸 様
およそ4年前の2012年9月、スーパーコンピュータ「京」が本格的な運用を開始しました。「京」の登場により桁違いに大規模な計算科学シミュレーションが可能になり、そのような大規模な計算科学シミュレーションを産業応用することによる技術革新に関しても新たな可能性が見えてきました。
本ユーザー会の基調講演には、東京大学 生産技術研究所 革新的シミュレーション研究センター センター長・教授の加藤様にご登壇いただき、「大規模数値シミュレーションの産業応用の現状と将来展望」と題し、ご講演いただきました。
講演では、スーパーコンピュータ「京」の2012年登場から現在に至るまでの進化をはじめ、今後のスパコン、および大規模計算の実用化がどのように進展していくのかについてご解説いただきました。また、より大規模な解析の実現と、より多くの解析ケースの同時実行に加えて、連成解析の実用化をさらに進めていくための、大規模数値シミュレーション実現に向けた工夫について、革新的な産業での応用事例も交え、最新のシミュレーション成果を詳細にご説明いただきました。
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11:20-12:00 ユーザー様事例発表1
「ダイカスト金型設計におけるMAGMA連成解析の適用事例」マツダ株式会社 技術本部 パワートレイン技術部 第1素材技術グループ アシスタントマネージャー 菅谷 智 様
自動車の持続的成長を図るためには軽量化が必須な状況となっています。それに伴い、鋳造部品の薄肉化、複雑形状化も進んでいます。ダイカスト金型設計においても、こういった状況のもと、製品機能を造り込む難しさが増していると言えます。
マツダ株式会社様は、「世界中の自動車メーカーが驚くような革新的な内燃機関を搭載したクルマを開発、販売する」という技術開発ビジョンのもと、SKYACTIV技術での開発においても「ものづくり革新」に取り組まれています。本セッションでは、ダイカスト鋳造での革新的な取り組みのひとつとして、軽量化、薄肉化、複雑形状化が進むダイカスト製品の離型抵抗検証に対し、ADVENTUREClusterと鋳造プロセスシミュレーションソフトウェア「MAGMA」を使った連成解析システムの適用事例について、詳細にご説明いただきました。
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12:50-13:30 ユーザー様事例発表2
「ADVENTURECluster(衝撃解析)を活用したプレス金型設計品質向上の取り組み」日産自動車株式会社 車両生産技術本部 プレス技術部 第二圧型技術課 岡田 直也 様
日産自動車株式会社様では、従来からプレス金型の強度・剛性に対して金型設計の段階からFEM解析(静解析)を活用することにより金型強度の保証を実施されています。しかし近年、ハイスピードプレス機の導入が進んだことにより、速度に依存する衝撃の負荷をも考慮する必要がでてきました。
本セッションではまず、日産自動車株式会社様でのプレス金型の強度・剛性保証におけるADVENTURECluster活用事例についてご説明いただきました。あわせて、動的な強度保証を実現するためにADVENTURECluster(衝撃解析)をプレス金型設計へ適用した品質向上事例についてもご紹介いただきました。
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13:30-14:10 ユーザー様事例発表3
「エンジン部品におけるADVENTUREClusterの性能検証報告」ヤンマー株式会社 研究開発ユニット 中央研究所 基盤技術研究部 信頼性グループ 安食 拓哉 様
ヤンマー株式会社様では、適正な品質・価格・タイミングで製品をお客様に提供することを目指し、ユーザー関数機能の活用も含めて構造解析技術の高度化を図っておられます。
本セッションでは、ヤンマー株式会社様において、さらなる解析技術の進化を目的に、ディーゼルエンジン部品の非線形解析にADVENTUREClusterを適用し、計算精度や計算時間、計算効率などの基本性能について従来ソフトとの比較検証を行った2つの事例を詳細にご説明いただきました。
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14:25-15:05 ユーザー様事例発表4
「ニフコにおけるADVENTUREClusterでの非線形解析の取り組み」株式会社ニフコ 解析・評価分析センター 最適化設計デジタル技術開発部 シミュレーション技術G 谷田 雅彦 様
自動車関連部品や住宅設備関連製品のほか、ファッション関連製品など独創的なエンジニアリングプラスチック製品の製造・販売を手がける株式会社ニフコ様では、ADVENTUREClusterを2012年12月に導入し、樹脂部品の弾塑性評価やカップホルダーなどの自動車内外装部品の衝撃解析を主軸に、ADVENTUREClusterの活用領域を拡大されています。
本セッションでは、新型樹脂ファスナー製品開発において、旧型樹脂ファスナーが抱える課題の解決に対しADVENTUREClusterを活用した非線形解析事例について、解析結果を含め詳細にご紹介いただきました。
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15:05-15:45 ユーザー様事例発表5
「ADVENTUREClusterを用いた溶接品質の向上」株式会社日立製作所 研究開発グループ 材料イノベーションセンタ 主任研究員 寺崎 健 様
株式会社日立製作所様では、マーケットニーズに対応した高い信頼性を持つ製品を、短納期かつ低コストでお客様に提供するために、解析技術の高度化を日々進められています。
溶接構造物の製品信頼性には、疲労性、耐食性、耐摩耗性など、多くの因子を含む溶接品質が影響を及ぼすため、シミュレーション実施時に多くの因子を解析する必要があります。本セッションでは、溶接解析においてADVENTUREClusterのユーザー定義関数機能を活用した3つの事例についてご紹介いただきました。
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16:00-16:35 ADVENTURECluster「プリポスト、ソルバ最新バージョンの機能紹介」
株式会社アライドエンジニアリング ADVC事業部 大山 知信、立花 一彦、大窪 敏裕
ADVENTUREClusterプレポストの新機能として、「ADVENTURECluster Builder、Visual」の新機能についてご説明するとともに、「ADVENTURECluster ソルバ」の最新バージョンについてパフォーマンス例を含めてご紹介しました。
また、Webブラウザから利用可能なADVENTUREClusterのQ&Aサービス「SOFTWARE PRODUCT SUPPORT SERVICE(SPSS)」についてご紹介しました。
株式会社アライドエンジニアリング
ADVC事業部 大窪 敏裕
株式会社アライドエンジニアリング
ADVC事業部 大山 知信
株式会社アライドエンジニアリング
ADVC事業部 立花 一彦 -
16:35-17:05 最新トピックスのご紹介
SCSK株式会社 製造エンジニアリング事業本部 解析ソリューション部 今井 雅則、峯村 貴央
本セッションでは、ADVENTURECluster最新トピックスとして、ADVENTUREClusterの構造最適化新機能についてご説明するとともに、GUIコマンドを活用した操作自動化についてデモンストレーションを交えてご紹介しました。
あわせて、大規模計算の高速化に対応するSCSKクラウドサービスなどを活用した今後のサービス拡張計画についてご紹介しました。
SCSK 製造エンジニアリング事業本部
解析ソリューション部
峯村 貴央
SCSK 製造エンジニアリング事業本部
解析ソリューション部
今井 雅則 -
17:05-17:10 閉会のご挨拶
SCSK株式会社 上席執行役員 プラットフォームソリューション事業部門 製造エンジニアリング事業本部長 上野 裕治
本ユーザー会の閉会に際し、SCSK プラットフォーム事業部門 製造エンジニアリング事業本部長 上野より、閉会のご挨拶をいたしました。
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17:20-18:50 懇親会
来場者の皆様にお集まりいただき、懇親会を開催しました。
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展示スペース 会場内の展示スペースでは、ADVENTURECluster関連ソリューションについて展示し、ご紹介しました。
※ 記載されている製品・サービス名、会社名、ロゴマークなどは該当する各社の商標または登録商標です。
本イベントに関するお問い合わせ先
SCSK株式会社 プラットフォームソリューション事業部門 製造エンジニアリング事業本部 解析ソリューション部 ADVENTUREClusterユーザー会事務局E-MAIL:advc-sales@ml.scsk.jp