製造業における
次世代の製品開発プロセスを考える会
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2014年7月11日(金)、SCSK株式会社主催、オートデスク株式会社共催による「製造業における次世代の製品開発プロセスを考える会」を開催しました。
昨今、日本の製造業では、大量生産による従来モデルでは新興国との値下げ競争に陥り体力が消耗してしまっていたり、「技術」で勝っても「事業」で負けて稼ぐことができない、といった課題を持つ企業が多くあります。そのため、製品開発プロセスについては、稼ぐことを目的とした製品構成・構造への変更、効率化・標準化の推進が必要となってきています。 また、現在、大きな課題となってきている技術伝承についても、製品開発プロセスを見直すことにより優れた技術の棚卸しができるはずです。
従来より、製造業の皆様へのIT活用による支援を行ってきたSCSKは、そのような課題解決の一助としていただくため、本イベントを開催しました。各セッションでは、製品開発における3次元設計の本質や社内で遂行する上での課題や対策、また、システム開発プロジェクト推進の勘所などを、ご来場者の皆様にご紹介しました。
当日は、たくさんの皆様にご来場いただき誠にありがとうございました。
開催概要
主催 | SCSK株式会社 |
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共催 | オートデスク株式会社 |
日時 | 2014年7月11日(金) 13:30~17:45 |
会場 |
ソラシティカンファレンスセンター RoomC
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-6 |
プログラム
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13:30-13:35 ご挨拶
SCSK株式会社 プラットフォームソリューション事業部門 製造エンジニアリング事業本部 デジタルデザイン部長 網野 広孝
開会に先立ち、SCSK 製造エンジニアリング事業本部 デジタルデザイン部長 網野より、開会のご挨拶とともに、本セミナーの概要についてご説明しました。
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13:35-14:55 パネルディスカッション:次世代の製品開発プロセスを考える
~なぜ、源流フェーズでの3D設計が重要なのか?~ファシリテーター: P3C株式会社 代表取締役 大西 正明様 パネラー: SCSK株式会社 ビジネスパートナー 株式会社ネオシステム 技術顧問 PLMシニアコンサルタント 坂井 佐千穂様 いしい情報技術サポート 石井 敏夫様
産業機器業界における世界的なビジネスのキーは、①利益創出のための強い製品やサービスの創出 ②利益を阻害する手戻り、リコールを防ぐしくみつくり ③顧客との永いつながりによる安定利益確保の仕組み作りに尽きると言っても過言ではありません。
本セッションでは、「売上・利益向上のための製品開発プロセス」をテーマに、「次世代の製品開発プロセスを考える~なぜ、源流フェーズでの3D設計が重要なのか?~」と題したパネルディスカッションを行いました。
ものづくりの現場における3次元設計の深い知見をお持ちの3社の皆様をお迎えし、「源流フェーズで製品やサービスを企画する事の重要性」「製品のバリエーションを想定して、QCDSを作りこむ方法」「源流フェーズにおける標準化の位置付け(モジュラー設計など)」「それを踏まえた3D設計の目的」などについて、日本の現状、また、将来目指すべき方向性について、それぞれの立場で経験されてきた実践的なノウハウを交えながら、これからの製品開発プロセスについて意見を交換し合いました。
P3C株式会社
代表取締役 大西 正明様SCSK株式会社 ビジネスパートナー
株式会社ネオシステム 技術顧問
PLMシニアコンサルタント 坂井 佐千穂様 いしい情報技術サポート
石井 敏夫様パネルディスカッションの様子 -
15:00-15:50 個別受注型設計業界におけるECM業務改革
~機械・装置メーカーにおけるグローバル拠点展開を見据えた業務プロセス改革のポイント~株式会社O2 技術ディビジョン シニアマネージャー 中東 秀喜様
機械・装置メーカーの業務プロセスは、コンシューマ製品とは異なり、SCM(Supply Chain Management)軸に都度設計の工程が入り込んだプロセスになります。さらに、グローバル拠点でのビジネス展開を行う場合には、業務プロセスの見直しや仕組みの整備がますます重要になってきます。
本セッションでは、設計効率化を中心としたさまざまな業務改革のご経験をお持ちの株式会社O2中東様にご登壇いただき、機械・装置メーカーでの業務改革において予想される問題点と解決策、またグローバル拠点での展開を行う場合の課題と改善ポイントについて具体的な事例を交えてご紹介いただきました。
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16:10-16:50 Autodesk最新テクノロジー
これならできる! Autodeskの設計自動化ツールを一挙に紹介オートデスク株式会社 製造アカウントテリトリーエンジニア 芥川 尚之
トップパフォーマーと呼ばれる企業で既に実施し、大きな収益を上げている設計の自動化。ただし、多くの企業ではまだまだ活用できていないのも事実です。
本セッションでは、設計の自動化へのヒントとして、簡単な設定で部品レベル行えるツールから、アセンブリにさまざまなルールを設定してバリエーションを与えるツールなど、オートデスクが誇る各種自動化ツールについて、その活用術を交えながらご紹介しました。
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16:50-17:30 自動化を見据えた設計業務の成熟度向上
~ノウハウの表出化・標準化から自動化へ~SCSK株式会社 製造エンジニアリング事業本部 デジタルデザイン部 第一課 阿部 大如
SCSKデジタルデザイン部ではこれまで、数々の製造業のお客様のCADとシステムの連携を支援してまいりました。
本セッションでは、個別受注型製造業の皆様には「引き合い」から「見積提出」までのプロセス、量産型製造業の皆様には「部品設計」プロセスの期間短縮・品質の高位平準化に寄与する施策をご紹介しました。あわせて、製造業の業務プロセスの上流にあたる設計業務の高品質・高速化を狙いとする製品設計の一部/全部自動化について業務全般の自動化を進めるうえでの基本的な枠組みである「成熟度」をベースに、当社の自動化プロジェクト推進の事例やデモムービーを交えてご説明しました。
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デモンストレーション 会場内の展示スペースでは、Autodeskの最新ソリューションを実機にてご紹介し、製品機能に関するご質問から、日頃お悩みになっている課題に対し、AutodeskとSCSKの技術スタッフがお答えしました。
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