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(2013年)
2013.11.27(水) アフターレポート

第十回 SCSK Designers Forum

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2013年11月27日(水)、東京・秋葉原にて、SCSK主催「第十回 SCSK Designers Forum」を開催しました。

毎年ご好評をいただいております本セミナーは、今回で第10回を迎えることができました。
謹んで御礼申し上げます。

当日は、たくさんの皆様にご来場いただき、誠にありがとうございました。

開催概要

主催 SCSK株式会社
主催 オートデスク株式会社
日時 2013年11月27日(水) 13:00~18:30 (受付開始 12:00~)
会場 秋葉原UDX GALLERY
東京都千代田区外神田4-14-1
定員 150名
対象 製造業の意匠デザインにかかわる方、クリエイター、ものづくりに携わる方

セミナープログラム

  • 13:00-13:10

    開催のご挨拶

    SCSK株式会社 プラットフォームソリューション事業部門
    製造エンジニアリング事業本部長 上野 裕治

  • 13:10-14:00

    講演:
    『「ありそでなかった」デザイン』


    プロダクトデザイナー 山崎 隆之 様

    株式会社本田技術研究所でデザイナーとして商品開発に従事されていた、プロダクトデザイナー 山崎様にご登壇いただき、『「ありそでなかった」デザイン』を切り口に、ご講演いただきました。

    本セッションでは、株式会社本田技術研究所で独自の個性を存分に発揮され、ご担当されていたプロダクトの数々をご紹介いただくとともに、「ありそでなかった」プロダクトの開発に至った発想のきっかけや具現化のスタイルについてご説明いただきました。また、個人として活動されているアクセサリーブランド「product c」などのさまざまな取り組みについてもご紹介いただき、不特定多数の人々に喜びを与えるプロダクトデザインの創造には自己を多角的に増やしていくことが大切であり、良いアウトプットを生むためには自分自身へのインプットの機会を増加させることが重要であるとお話しいただきました。

    【山崎 隆之様 プロフィール】

    1995年より株式会社本田技術研究所にデザイナーとして所属。その個性を生かし、「Ape」や「zoomer」をはじめとした 若者に特化した商品開発を担当。

    モーターショーモデルも手がけ、42th東京モーターショー出展の「motor compo」は世界各国で注目を集めた。 近年では、原付スクーター「GIORNO」を担当。アニメ、コミックにも登場し、話題を集める。また、2013年グッドデザイン賞を受賞した125ccモーターサイクル「GROM」は、世界各国でバックオーダーの人気モデルとなった。 個人の活動としては、独創的なデザインと存在感で、様々なアーティストが愛用し、海外美術館でのアイテム展示もされるアクセサリーブランド「product_c」を主催。

    2012年、同社を退職しプロダクトデザイナーとして独立。「product_c」代表として様々なビジネスパートナーとジャンルにとらわれない、幅広いクリエイションを展開している。

  • 14:00-14:20

    展示製品紹介

    SCSK株式会社 プラットフォームソリューション事業部門
    製造エンジニアリング事業本部 
    デジタルデザイン部 第五課 課長 野村 祥高

  • 14:20-14:40

    【休憩】機器展示

  • 14:40-15:30

    講演:
    『「ワクワクしながら仕事がしたい!!」-いすゞデザインセンターの取り組み』


    いすゞ自動車株式会社 デザインセンター デザイン部長 丸山 公顧 様

    いすゞ自動車株式会社に1957年に設立されたデザイン専任部署である「いすゞデザインセンター」においてデザイン部長を務められている丸山様にご登壇いただきました。

    本セッションでは、製品開発の効率化や複雑化の影響で、デザイナーの職種ごとに専業化や業務分担の明確化が進んだ結果、失われつつあったチームとしての一体感や達成感を醸成するため、いすゞデザインセンターで実際に取り組まれているワーキンググループ活動についてご説明いただきました。職種の壁を越え、ベテラン層から若手層まで、チームが「ワクワク」で一体となる様々なワーキンググループ活動により、スキルの向上やモチベーションアップにつながった活動事例をご紹介いただきました。

    【丸山 公顧様 プロフィール】

    1982年、いすゞ自動車株式会社入社。工業デザイン部(当時)に所属し乗用車エクステリアデザイン担当。1986年、米国アートセンターカレッジオブデザイン、トランスポーテーション学科留学、翌1987年卒業、復職。乗用車、SUVの内外装デザインを担当。1996年より、いすゞ自動車欧州駐在員事務所ブラッセルスタジオ勤務。スタジオチーフデザイナーとして量産車、ショーモデルの開発に従事。1999年に帰国し、ピックアップトラックスタジオチーフデザイナー、デザインセンター統括チーフデザイナーとして商業車およびバス、LCVの内外装を統括。2003年よりデザインセンター部長。2006年4月より開発技術企画部長、2007年4月よりLCV商品企画・設計部長。2009年2月、デザインセンター部長に復職、現在に至る。1999年より東海大学教養学部デザイン学課程非常勤講師(アドバンスデザイン論、他)

  • 15:30-15:40

    【休憩】

  • 15:40-16:30

    講演:
    『CG映像制作におけるデザインの役割』


    株式会社デジタル・フロンティア ディレクター 毛利 陽一 様

    ゲーム映像、TV-CM、アニメーションムービー作品をはじめ、現在ではフルCGアニメーション作品を手がけられている株式会社デジタルフロンティア ディレクター 毛利様にご登壇いただきました。

    本セッションでは、CG映像制作の場で、デザイン画や設定資料、また実際の人間の動きを取り込むモーションキャプチャなど、さまざまな素材から3DCGの絵をおこしていく具体的な作例についてご説明いただきました。また、フルCG映像では、作品によって絵が持つ情報量が異なるため、動きや造形、質感のバランスをとるために、情報量としてのデザインをプラスしていく作例について、迫力ある動画を交えご紹介いただきました。

    【毛利 陽一様 プロフィール】

    1970年生まれ、長崎県出身。株式会社デジタル・フロンティアに所属。映画、ゲーム映像、TV-CM、アニメーションムービー作品を数多く担当。『新鬼武者』『白騎士物語』『鉄拳5』『鉄拳6 BLOODLINE REBELLION』等のゲーム映像を手掛ける。

    2002年、フルCGアニメーション作品『ぼのぼのクモモの木のこと』(クマガイコウキ監督)、2006年、フルCGアニメーション作品『アタゴールは猫の森』(西久保瑞穂監督)のCGディレクターを務める。 2011年、フルCGアニメーション作品『鉄拳 ブラッド・ベンジェンス』で監督デビュー。

  • 16:30-17:00

    【休憩】 機器展示

  • 17:00-17:50

    特別講演:
    『空想デザインは可変する』


    株式会社サテライト アニメ監督 メカデザイナー ビジョンクリエイター 河森 正治 様

    本フォーラムの特別講演として、メカデザイナーでありビジョンクリエイター、そしてアニメ監督でもある河森様にご登壇いただき、『空想デザインは可変する』と題し、河森様の豊富なご実績の一端から、さまざまな空想デザインの実例をご説明いただくとともに、原作・シリーズ構成・メインメカデザインまでをご自身で手掛けられる最新作「ノブナガ ザ・フール」についてご紹介いただきました。

    講演では、設定した世界観によってデザインコンセプトが変わっていくケースとして、「飛行」という一つのデザインコンセプトを例に、「超時空要塞マクロス」や戦闘機ゲームなど、さまざまな世界観を背景に生み出された飛行体のデザイン例をご紹介いただきました。また、表現スタイルやメディアによって、表現する技法にも変化が求められる例として、デザイン実例を交えてご説明いただきました。あわせて、「バルキリー」を例にとり、立体試作からのデザインアプローチについて、数々の試作モデルを手に詳細に解説いただきました。講演の中で、「現実のルールにのっとった発想では現実のプロダクトにはかなわない、世界観を壊さない程度に少しはみ出してみることも空想デザインには必要」と話されました。

    【河森 正治様 略歴】

    大学在学中から、メカデザイナーとして頭角を現し、20代初期でTVシリーズ「超時空要塞マクロス」に登場する"バルキリー"をデザイン、実機のようなリアルな戦闘機がロボットに完全変形するメカニズムを世に送り出し、可変ロボットデザインの第一人者となる。演出分野においても才能を開花させ、若干24歳にして劇場作品「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」で監督デビュー。

    ゲームでも、大人気シリーズ「アーマード・コア」のメカデザインをはじめ、監修も多数務めている。 その他、SONYのアイボ(ERS-220)やNISSAN「デュアリス」パワードスーツのデザインも手掛けるなど幅広く活躍するビジョンクリエーター。

  • 17:50-18:00

    閉会のご挨拶

    SCSK株式会社 プラットフォームソリューション事業部門
    製造エンジニアリング事業本部 デジタルデザイン部長 網野 広孝

  • 18:00-20:00

    懇親会

展示内容


会場内の展示スペースでは、SCSKが取り扱うデジタルデザイン機器を展示し、来場者の皆様に最新ソリューションを体験いただきました。

会場の様子 会場の様子
会場の様子 会場の様子

  • HP Personal Workstationシリーズ
  • EIZO ハイエンド液晶モニター 「CG277・CG276/ DuraVision FDH3601」
  • ワコム 液晶モニター一体型タブレット 「Cintiq 24/22HD Touch・Cintiq Companion」
  • Panasonic 様々な業界向け製品「20型4K 液晶タブレットPC」
  • Autodesk 工業デザイン向け製品 「Alias 2014/SketchBookDesigner 2014」
  • Autodesk 工業デザイン向け製品 「VRED 2014」
  • Autodesk 工業デザイン向け製品 「Product Design Suite 2014」
  • Autodesk ゲーム・映像製作向け 「Maya2014/3ds Max/3ds Max Design 2014」

※ 記載されている製品・サービス名、会社名、ロゴマークなどは該当する各社の商標または登録商標です。


本セミナーに関するお問い合わせ先

SCSK株式会社
製造エンジニアリング事業本部
デジタルデザイン部 第四課
齋藤
TEL:03-5859-3006
E-MAIL:acad-team@ml.scsk.jp