イベント・セミナー
(2012年)
2012.12.05(水) アフターレポート

第九回 SCSK Designers Forum

第九回 SCSK Designers Forum

2012年12月5日(水)、東京・秋葉原にて、SCSK主催「第九回 SCSK Designers Forum」を開催しました。
毎年ご好評をいただいております本セミナーは、今回で第9回を迎えることができました。謹んで御礼申し上げます。

当日は、たくさんの皆様にご来場いただき、誠にありがとうございました。

開催概要

主催 SCSK株式会社
日時 2012年12月5日(水) 13:00~19:00 
会場 秋葉原UDX GALLERY
東京都千代田区外神田4-14-1
特別協賛 オートデスク株式会社
協賛・協力 株式会社アプリクラフト
アルテアエンジニアリング株式会社
エックスライト株式会社
株式会社ナナオ
日本ヒューレットパッカード株式会社
バルコ株式会社
株式会社ワコム

講演および展示内容

  • 13:00-13:10

    開催のご挨拶

    SCSK株式会社 プラットフォームソリューション事業部門 製造エンジニアリング事業本部長 上野 裕治
    
  • 13:10-14:00

    講演: 『Scientific Visualizationの現在とこれから』

    独立行政法人 理化学研究所 情報基盤センター 野田 茂穂 様
    

    日本で唯一の自然科学の総合研究所である理化学研究所より、情報基盤センター 野田様にご登壇いただき、理化学研究所が現在取り組んでいる幅広い研究分野より、Scientific Visualization(科学技術計算結果の視覚化)の事例についてご説明いただきました。

    本セッションでは、立体視(3D)に時間軸をプラスした4Dを、理化学研究所が開発した「可視化アプリケーション 4D Visualizer」によって可視化した「4Dシアター」や、実験では実際に見ることができないものを可視化することで理解を促進させる、 ライフサイエンス分野での研究開発の取り組みなどについて、さまざまな角度からご紹介いただきました。また、これからの問題点として、計算機の進歩を受け、データの大規模化、マルチスケールといったデータの複雑化が進む中で、可視化対象データの大規模化に対応した可視化環境の実現が必要であると話されました。

    【野田 茂穂様 略歴】
    信州大学工学部機械工学科卒業。株式会社富士通長野システムエンジニアリングで、流体解析のソフトウェア開発に従事。その後現職に異動。流体解析ソフトウェアの開発だけでなく、流体解析を使いこなすための教育やコンサルティングを実施。その中で解析結果の理解や説明に可視化が重要なツールであることを認識。可視化ソフトウェアの開発にも従事。理化学研究所では、シミュレーションの可視化に携わるとともに、一般への研究成果の説明を行っている。その中で最先端の研究成果を分かりやすく見せるためにはどうすれば良いかを思考中。

  • 14:00-14:20

    展示製品紹介

    SCSK株式会社 プラットフォームソリューション事業部門 製造エンジニアリング事業本部
    デジタルデザイン部 技術第1課 課長
  • 14:20-14:40

    【休憩】機器展示

  • 14:40-15:30

    講演: 『【Be attractive!魅せる】Aliasを活用した魅せるデザインプロセスを具体的な実例を交えて紹介する。』

    日産自動車株式会社 グローバルデザイン本部 プロダクトデザイン部
    クリエイティブ・チーム・リーダー 猿渡 義市 様
    

    日産自動車においてエクステリアデザイン開発に従事され、さまざまなデジタルデザインツールを活用されてきた猿渡様にご登壇いただきました。

    本セッションでは、「魅せる」をテーマに、世界のデザイナーに使用されている3Dデジタルデザインツール「Autodesk Alias」を活用したデザインプロセスを「インターナルでのデザイン表現」、「エンジニアとの対話術」、「アクティブプロモーション」の3つの視点から、ご自身の豊富な経験に基づいた具体的な事例を交えてご紹介いただきました。

    【猿渡 義市様 略歴】
    1990年に日産自動車(株)に入社、以降日産デザインセンターでエクステリアデザイン開発に従事。入社当時から積極的にデジタルデザインツールの活用をし、2002年発表されたK12マーチは初期の渾身の作。2006~2009年日産デザインヨーロッパ(ロンドン)に駐在、帰国後はインフィニティブランドのコンセプトカー、Ethere ConceptとLE Conseptのデザイン開発に携わる。スケッチから3Dのデジタルモデリングまで、デザイナーとしての感性を活かすべく、自らオペレーションを行うことで、独自のデザインプロセスを構築。

  • 15:30-15:40

    【休憩】機器展示

  • 15:40-16:30

    講演: 『Panasonicグループが進める3次元データを活用したビジュアライゼーション戦略』

    パナソニック株式会社 エコーソリューションズ社
    ハウジング・システム事業グループ ものづくり・SCMセンター
    IT戦略企画グループ プロセス革新推進チーム チームリーダー 中谷 光男 様
    

    パナソニックで3次元開発に携わっておられる中谷様にご登壇いただき、同社が進める3次元データを活用したビジュアライゼーション戦略についてご説明いただきました。

    本セッションでは、社内における3DCG担当部門立ち上げに至った経緯をはじめとし、パナソニックの3DCGへの取り組みについてご説明いただきました。また、3DCGの活用により商品訴求力を向上させる事例として、プランニング トータルソリューションシステム「Webハウズ」について、デモンストレーションを交えてご紹介いただきました。

    【中谷 光男様 略歴】
    1987年、パナソニック電工株式会社(旧松下電工)に入社。本社研究所に所属し、流体関連研究開発に従事。1993年、電器事業本部において、メンズシェーバーの3次元CADでの開発経験を機に、3次元外観サーフェース連携組織を設立。デザイン、設計、金型部門が協業して電器事業本部の3次元開発を推進、後に、グローバル開発データ一元化を実現。現在は、ハウジングシステム事業本部に異動し、住宅建材商品全体の3次元開発、PDM導入、クラウドによるものづくり革新、3DCG活用に取り組んでいる。

  • 16:30-17:00

    【休憩】機器展示

  • 17:00-17:50

    特別講演: 『慶應義塾大学のダイバシティー・デザイン』

    株式会社ウォーターデザイン 取締役/コンセプター 慶應義塾大学 大学院教授 坂井 直樹 様
    

    「デザインをより良く変えて、常識を変え、世界を変えていく会社」として、刺激的なデザインで日本のモノづくりを支援する株式会社ウォーターデザインにおいて取締役/コンセプターを務める、慶應義塾大学SFCの坂井教授にご登壇いただき、「ダイバーシティ・デザイン」の視点からご講演いただきました。

    講演では、世界で求められるこれからのデザインの可能性は、「ダイバーシティ・デザイン」にあり、プロダクトがどんなデザインをしているかよりも、ユーザーが手にした際にどう感じるかというユーザーエクスペリエンスが重視される、いわばデザインのセカンド・フェーズに入っているとし、急速にグローバル化する社会の中、デザインも同様のあり方を展開し、国、文化、テクノロジー、ジェンダーなど、さまざまな異なる背景に起因する考え方をデザイン価値として活用する「ダイバーシティ・デザイン」の考え方がさらに重要になると解説されました。

    【坂井 直樹様 略歴】
    1947年京都市出身。66年京都市立芸術大学デザイン学科入学後、渡米。サンフランシスコでTattooT-shirtを売り大ヒットする。73年帰国後、ウォータースタジオを設立。87年日産「Be-1」を世に送りだし、フューチャーレトロブームを創出した。1988年にはこれまでのカメラの概念を覆すオリンパス「O-Product」を発表。95年、MoMAの企画展に招待出品し、その後、永久保存となる。2004年、株式会社ウォーターデザインを設立。以降、数多くのプロダクトを手がける。2008年より慶應義塾大学SFC教授に就任し、デザインと通信技術やUIを研究。現在はNS_CONCEPTブランドの開発に関わる。

  • 17:50-18:00

    閉会のご挨拶

    SCSK株式会社 プラットフォームソリューション事業部門 製造エンジニアリング事業本部
    デジタルデザイン部長 網野 広孝
    
  • 18:00-19:00

    懇親会

展示内容

会場内の展示スペースでは、SCSKが取り扱うデジタルデザイン機器を展示し、来場者の皆様に最新ソリューションを体験いただきました。



  ≪展示機器≫

※ 記載されている製品・サービス名、会社名、ロゴマークなどは該当する各社の商標または登録商標です。


本セミナーに関するお問い合わせ先

SCSK株式会社
製造エンジニアリング事業本部
デジタルデザイン部
TEL:03-5859-3006
E-MAIL:acad-team@ml.scsk.jp