What is your DREAM??

挑戦し続ける現場社員へのインタビュー

“クラウドネイティブ”で、
日本企業を
再びトップランナーに。 

お客様が抱える課題に向き合い、その本質的な解決のために技術を磨き上げてきた。挑戦を重ね、数々の難所を乗り越えて身につけたのは「業界トップレベルの専門性」。クラウドネイティブの最前線を走るスペシャリストは、どのような経緯と想いで現在の立ち位置を築いてきたのか。描く「夢」に迫る。 

後藤 安彦

「誰かのため」が、自分の力に
変わる。

「誰かのため」が、自分の力に変わる。 「誰かのため」が、自分の力に変わる。

2004年、SCSKに入社して以来、後藤は一貫して“技術”の最前線に立ってきた。配属は関西から中部、そして関東へ。製造、消費・流通、メディアなど幅広い産業ドメインで延べ十数社を担当し、2017年に課長就任。職種を横断するのではなく、アーキテクトとして技術の専門性を深め続けてきたことが彼のキャリアの核だ。 

周囲から声がかかるのは、プロジェクトが難所に差しかかった時が多い。一見、ハードワークに思えるその役割に、後藤はむしろやりがいを見出しているという。 

「プロジェクト内で解決できない、もう手も足も出ない、という状況で頼られることが多いんです(笑)。そこで解決できた時の達成感や、社内のメンバーやお客様から『後藤さんだからこそ解決できた』と言っていただける時の喜びは、何物にも代えがたいですね。それは、自分の価値を社会に提供できているという、確かな手応えでもあります」。 

業界トップレベルの技術力で、
クラウ ドネイティブを推進する

業界トップレベルの技術力で、クラウ ドネイティブを推進する 業界トップレベルの技術力で、クラウ ドネイティブを推進する

2022年、社内の専門性認定制度(※)で最上位レベルの「レベル7(業界トップレベルの専門性)」の認定を受けたことをきっかけに、後藤は、技術戦略本部から「全社的なクラウドネイティブ戦略を推進するリーダー」として抜擢された。現在は、クラウドネイティブのCoE(Center of Excellence)として、現場のアカウント業務を継続しながら、全社的な技術力の底上げに取り組んでいる。 

※社員の専門能力を「SCSKキャリアフレームワーク」に基づいて7段階のレベルで評価・認定することで、技術職・営業職の専門性とそのキャリアステップを可視化し、社員の成長を促す仕組み。

詳しく知りたい方はコチラ ➡ https://www.scsk.jp/corp/csr/professionals/training.html 

クラウドネイティブとは?

クラウド環境やクラウドの特性・メリットを最大限に活用するために、クラウド上で動作することを前提として設計・開発されたシステムやアプリケーション、またソフトウェアアプローチ。 

・ コストを抑えられる
・迅速に更新しやすい
・障害時に影響を受けにくい
・柔軟なシステム開発が可能

というメリットを持ち、そのニーズが急速に高まっている。

CoEの使命は大きい。拡大が見込まれるクラウドネイティブ市場において、SCSKが説得力のあるリーダーシップを発揮できるよう、案件の獲得・提案支援、人材育成、社内啓発などの取り組みを実行し続けている。また、セミナーや相談窓口を通じて、各本部からの引き合いに並走し、提案や体制づくりを具体化していく。最終的には「各部門が自走できる」状態を目指し、CoEが不要になることが理想だと後藤は語る。 

ゼロから積み上げた
“第一人者”としての立ち位置

ゼロから積み上げた“第一人者”としての立ち位置 ゼロから積み上げた“第一人者”としての立ち位置

後藤の現在地を語るうえで、ある大規模アカウントでの取り組みは象徴的だ。彼が専門性認定レベル7の評価を受けたのも、その卓越した技術力を実際に難易度の高いプロジェクトに導入し、成功させた手腕が評価されたことが背景にある。 

「当社では前例のない、クラウドネイティブという新しい技術領域に、自ら開拓者として挑んだ経験が評価されたのだと思います。特にこのお客様とのプロジェクトは、当社の技術力とチャレンジ精神を示す、重要なマイルストーンになったのではないでしょうか」。 

2020年に始まった挑戦的なプロジェクトは、2022年にひと区切りのリリースを迎えた。そして、このプロジェクトのキーワードが「クラウドネイティブ」である。コンテナ、CI/CD、自動化、セキュリティ、API連携、マイクロサービスなどのアプローチを一体で設計し、「ビジネスのアジリティ(迅速性)」を高める基盤を、ほぼゼロベースから社内で構築していった。 

当時、社内に確立された実績や専任の専門部隊が十分とは言えない状況だった。それでも後藤は、「検証して可能性を確かめ、形にする」ことを粘り強く繰り返したと話す。 

「お客様の中に、『こういうことをやりたい』という想いがある。それを引き出した上で、最適な形で実現するのが私の役割だと思っているので」。 

その積み重ねは、いま社内で展開が進む共通コンセプトにもつながり、グループ全体の知見醸成にも寄与している。 

実践の哲学:“7割の確実性×3割の挑戦”

実践の哲学:“7割の確実性×3割の挑戦” 実践の哲学:“7割の確実性×3割の挑戦”

大きな現場を走り続けながら、「業界トップクラス」と言われるまでの実力を獲得した後藤。その仕事への向き合い方には、独自のバランス感覚があるという。「常に3割は新しい挑戦を入れる」ー7割は確実に遂行できる要素で土台を固め、残り3割で新技術や新アプローチに踏み出す。過度なリスクは避けつつも、停滞しない―この設計思想が、チームの成長と品質向上を両立させている。 

「前例がない、という意味ではチャレンジでしたが、自分の中ではできないと思っていなかったんです。『作れる』『できるはずだ』という思いがあったので、それを形にしてきた、というのが近いかもしれません」。 

お客様のビジネスの状況を深く理解し、チャレンジングに思えても、既存のシステム開発にとどまらない本質的な課題解決を提案する。それは、単なる「御用聞き」ではなく、お客様をプロとして導くという後藤の仕事へのポリシーそのものだ。 

「我々がITのプロとして、『こうすべきだ』としっかり伝えること。お客様の目指すゴールを理解し、『本当にその投資はゴールに近づいていますか?』と時にはお客様にとって耳の痛い意見も伝えます。システム以外で解決できるところはそれも提言しますね」。 

共に最善の道を探る。この『お客様に寄り添う姿勢』があってこそ、技術が真価を発揮できるのだ。 

夢は、日本企業の「頼れる存在」になり
成長を加速させること

夢は、日本企業の「頼れる存在」になり成長を加速させること 夢は、日本企業の「頼れる存在」になり成長を加速させること

後藤が描く夢は、日本の未来に深く関わっている

「GAFAMのような巨大企業からすると、日本のIT企業ってまだまだだよね、と思われている実態を覆したい。IT企業だけではなく、近年、日本の企業はグローバルな競争において、かつての勢いを失いつつあるように感じます。しかし、日本の企業がグローバルでもう一度存在感を発揮するために、ビジネスのアジリティを高める―その最も有効な仕組みの一つがクラウドネイティブだと思います」。 

SCSKならではの特長、つまり、コンサルティングから開発・運用まで伴走する「ワンストップでのサービス提供」、商社である住友商事を原点に持つが故の「特定の製品に依存せず、お客様の課題を解決する製品を提供する姿勢」を土台に、クラウドネイティブの技術で『DX(デジタルトランスフォーメーション)』を加速させる。それが、お客様のサービス提供スピードを飛躍的に向上させ、市場の変化に柔軟に対応できる基盤になると言う。 

「例えば、クラウドネイティブを活用すれば、これまで1年かかっていた新規サービスの提供を、3ヶ月に短縮できる可能性があります。お客様の『やりたい』という思いを、より早く、確実に形にすることができる。それが、当社の提供する価値です」。 

SCSKが技術力で確かな価値を発揮し、お客様が産業の先頭に立ち続けることを支える。その積み重ねが、会社の評価だけでなく、日本の競争力の向上にもつながっていくはずだ。後藤の“夢”は大きい。 

「私自身が『後藤に頼めば大丈夫』と信頼されるように、SCSKも『SCSKに任せれば安心だ』とお客様に思っていただける存在になりたい。そのために、AIやセキュリティといった他の技術分野とも連携しながら、クラウドネイティブを軸とした総合的な価値提供を目指していきます。当社の技術力と、お客様に真に寄り添う姿勢で、日本企業の未来を切り拓いていきたいと考えています」。 

※このインタビュー記事は2025年11月に作成されたものです

PROFILE

後藤 安彦

後藤 安彦

SCSK株式会社
産業事業グループ 産業システム第二事業本部
産業システム第三部 第二課 課長
技術戦略本部 戦略企画部 モダン開発促進課