Q2:エージェンティックオートメンション技術(AIエージェント、Maestro)とRPAを組み合わせることで、どのようなことが実現できますか?
回答
AIエージェントとRPAの連携に加え、Maestroを活用することで、単なる部分的な自動化だけでなく、業務全体の最適化・再設計・自動化が可能になります。
例えば、AIエージェントが申請処理やリスク評価など複雑な判断を担当し、RPAが承認やデータ入力など定型業務を自動化します。加えてMaestroは、業務プロセス全体を俯瞰し、最適なタスク分配やワークフロー設計・自動化を担うことで、組織横断的な業務変革を促進します。
この結果、判断~実行まで切れ目のない高度な自動化により、業務効率化だけでなく、品質やガバナンスの向上、さらにはスケーラビリティや柔軟性を備えた持続的なDXが実現できます。
■RPA・AIエージェント・Maestroの役割
RPA
伝票入力、承認処理、データ転記など繰り返し発生する「定型作業」を高速かつ正確に自動化します。人的なミスや手間を排除し、大量の事務処理も安定して運用可能です。
AIエージェント
申請の内容確認やリスク評価、例外的な判断など「考える仕事」を担当します。人が経験や知識に基づいて行っていた複雑な判断・分析業務を、AIが自律的かつ迅速に担います。
Maestro
これらAIエージェントとRPAが分担する業務を全体で管理・最適化する「司令塔」です。業務フローを設計・再構成し、個別のタスクを組織横断で連携させることで、業務全体がより効率的かつ柔軟に動くよう自動化の流れを実現します。
■組み合わせによる新しい業務運用
RPA、AIエージェント、Maestroを連携させることで、組織全体のエンドツーエンドでの業務自動化が実現します。これにより、請求処理や採用選考、経理など複数部門・工程にまたがる業務でも、タスクごとの役割分担や、どの工程で人が介入するべきかを全体プロセス設計のもとで明確化できます。
業務フローはMaestroが統括し、AIエージェントが複雑な判断や例外対応を、RPAが定型業務の自動化を担います。
- 複雑・例外的な事案にはAIエージェントが自律的に対応し、必要な場面で人への通知・エスカレーションを自動化
- 定型的な大量事務処理はRPAが自動実行し、人的ミスや工数を大幅削減
- 部署やシステム間の連携もMaestroを通じて一元管理され、業務の流れや分配を柔軟に再設計できます
この体制により、業務プロセス全体が途切れなく自動化され、例外対応から改善まで組織横断的に運用できます。また、新たな課題や法制度変更にも、ワークフローや自動化範囲を柔軟に見直すことができ、DX推進の持続性・拡張性が向上します。
最終的に、業務の効率化・標準化だけでなく、担当者は付加価値の高い業務に集中でき、品質やガバナンス強化を通じて幅広い組織課題の解決にも貢献します。
■活用シーンの例
調達・購買の請求書照合業務
請求書と発注データの自動照合で入力ミス・手作業・属人化を防止。差異の理由も提示し、承認・問い合わせも迅速化。
経理・財務の勘定科目コード分類業務
業務ルールや証憑をもとに複雑な取引も適切に自動分類。分類理由・ポイントも明示し、誤分類や報告ミスを防止。
人事の書類選考(履歴書・職務経歴書)
AIエージェントが応募書類を自動分析し、選考基準に沿って候補者を識別・評価します。重要ポイントや懸念事項の抽出、担当者への選考アクション指示を通じて、書類選考業務全体を効率化します。
■導入のメリット
業務効率の向上とコスト削減
定型から複雑な業務まで自動化することで、作業工数・人件費を削減。担当者は付加価値業務へより多くの時間を割けます。
業務品質・ガバナンスの強化
AIエージェントによる複雑な判断・例外対応、Maestroによる業務全体の管理により、業務品質の均一化や標準化、不正・ミスの抑制、コンプライアンス対応が強化されます。
柔軟性・拡張性を持った持続的DXの実現
業務プロセス全体の見直しや改善が容易になり、新たな課題・業務改革・制度変更などにも柔軟に対応。組織全体で持続可能なDX推進が可能です。