JBoss よくいただくご質問

Red Hat JBoss Middleware 製品について
  • Red Hat JBoss Middlewareと JBoss Application Serverとの違いは何ですか?
  • Red Hat JBoss Middlewareは、Red Hat社からサポートが提供されるJBoss製品群の総称になります。Red Hat JBoss Middlewareは、JBoss Enterprise Platformsと呼ばれるプラットフォーム群とJBoss Enterprise Frameworksと呼ばれる フレームワーク群から構成されています。

    これらの製品はJBoss.orgのコミュニティから安定したコンポーネントをRed Hat社で再構成させ、品質検査と製品出荷時設定、日本語製品ドキュメントなど付加させた状態でRed Hat社から提供されるエンタープライズ利用にも耐えうるミドルウェア製品です(※JBoss.orgからダウンロードすることのできるJBoss Application Serverなどの製品は、Red Hat社からはサポートされませんのでご注意ください。)。

    また、JBoss Infrastructure Productとして、Red Hat Application Stackが提供されます。Red Hat Application StackはRed Hat Enterprise Linuxを導入していただくことにより、オペレーティングシステム、データベースのMySQL、PostgreSQL、開発言語PHP、Perl等が利用できるApache HTTP Serverも併せてトータルサポートをRed Hat社からご提供します。

  • Red HatでサポートしているJBoss 製品をわかりやく教えてください。
  • 2014年5月現在、Red Hatからサポートさせて頂ける製品は、以下のとおりです。

    • Red Hat JBoss Portal
    • Red Hat Automation Process Manager/BRMS
    • Red Hat Fuse
    • Red Hat JBoss Enterprise Application Platform
    • Red Hat Massaging
    • Red Hat Data Grid
    • Red Hat JBoss Entertainers Data Virtualization
    • Red Hat JBoss Developer Studio(Maven、Hibernate、Web Framework Kit)
    • Red Hat JBoss Operations Network
  • Red Hat JBoss Enterprise Application Platform とJBoss Application Serverの違いは何ですか?
  • Red Hat JBoss Enterprise Application Platform (以下、JBoss EAP) は JBoss Application Server (以下、JBoss AS) をRedHatで再構成させ、品質検査と製品出荷時設定、日本語製品ドキュメントなど付加させた状態でRed Hat社から提供されるエンタープライズ利用にも耐えうるアプリケーションサーバーーです。

    JBoss AS は機能開発を主な目的としているため、バグ修正等も纏めた形でメジャーバージョンアップのみのリリースとなるのに対し、JBoss EAP はメジャーバージョンアップまでの間に、バグ修正を目的としたメンテナンスリリースやセキュリティアップデートのようなリリースも別途行われます。

    JBoss AS のようにバグ修正等を常に意識し、必要に応じて自分で修正を適用しなければならないといった煩雑さが軽減されることは、JBoss EAP を採用する大きなメリットであるといえます。

    また、バージョン番号についても大きな違いがあります。JBoss EAP の現行バージョンである JBoss EAP 5 は JBoss AS 5.1 から派生しており、次期バージョンである JBoss EAP 6 は JBoss AS 7 からの派生となります。JBoss EAP と JBoss AS のバージョン番号が必ずしも一致していないことには注意が必要です。
    尚、JBoss EAP と JBoss AS の違いの詳細については以下をご参照下さい。

    ※こちらでご紹介するリンク先は、断りなく変更されることがありますので、予めご了承下さい。

    ◆JBoss Community or JBoss Enterprise
    http://www.jboss.com/products/community-enterprise/

  • JBoss EAP の特徴を簡単に教えてください。
  • JBoss EAPは、JavaEE 6 完全準拠のJavaアプリケーションサーバーです。特徴的な機能としては、 EJB 3.0やJSF 1.2も併せて提供しています。

    アプリケーションフレームワークとして、データベースとの統合を容易にするO/RマッピングフレームワークJBoss Hibernateや次世代アプリケーションフレームワークWe Frame Work Kitが完全に統合され、Java EE環境において柔軟なアプリケーション設計や実装を支援するだけでなく、Ajaxを利用したWeb2.0対応のWebアプリケーションの開発生産性を劇的に向上することができます。

    また、JBoss Cache によるサーバーインスタンスを跨る分散キャッシュの実現を容易にし、またこの技術は無停止システムに欠かせないクラスタリング機能にも利用されています。 これらすべての機能は、Red Hat社からサポートされます。

  • Red Hat JBoss Middleware 製品がサポートされるプラットフォームは、Red Hat Enterprise Linux だけですか?
  • いいえ。Red Hat JBoss Middleware 製品はPure Java で開発されており、Java SDKが動作する様々なオペレーティングシステムでサポートされます。対応OSに関しては、Red Hat Enterprise Linux の他に、Windows, UNIX(Solaris, HP-UXなど)に対応します。JBoss EAP が動作可能なJava SDKのバージョンは1.6 です。

  • Red Hat JBoss Middleware 製品を評価したいのですが、どのようにすれば入手できますか?
  • Red Hat JBoss Middleware 製品は、Red Hatからご提供するサブスクリプションをご購入して頂くことで入手可能です(注意:コミュニティから提供されるJBoss ASなどは、自由に入手可能ですが、Red Hatからはサポートが提供されない製品になります)。ただし、製品を一時的に評価するための製品入手も可能です。また、併せて、弊社のサブスクリプションサービスの内容を評価するためのアカウントIDをご提供することも可能です。

    詳細に関しては、jboss-sales@scsk.jpまでお願いします。弊社より製品入手の方法やサブスクリプション評価のための手続きについてお知らせ致します。

  • JBoss EAP で日本語を扱うアプリケーションを動作させることはできますか?
  • はい。可能です。
    JBoss EAPは国際化されたJava で開発されているため日本語を扱うアプリケーションを動作させることが可能です。

    Javaの国際化に関してはSun Microsystemsの下記のページを参照ください。
    http://java.sun.com/javase/technologies/core/basic/intl/faq_ja.jsp

Red Hat JBoss Middleware 製品に乗り換える理由
  • Tomcat を利用したアプリケーションに対するソリューションを教えてください。
  • Red Hat JBoss Enterprise Application Platform(以下JBoss EAP)/Red Hat JBoss WebServer(以下JBoss WS) のWebコンテナには、Tomcat 互換であるJBoss Webが採用されています。その為、Tomcatで動作する多くのTomcat上のWebアプリケーションは、JBoss EAP/JBoss WS でも問題なく動作します。JBossEAP/JBoss WSに乗り換えることのメリットとしては、非サポートのTomcat基盤からサポートされるJBoss EAP/JBossEWS基盤を利用できることです。また、その他のメリットとしては、JBoss Webによるハイパフォーマンス、安心かつ拡張性のあるクラスタリング環境の利用(JBoss EAPのみ)、JavaEE環境の利用がスムーズに行えることだけでなく、JBoss HibernateやJBoss Web Framework Kitなど将来的なアプリケーションの拡張において、技術の選択肢が増えることです。

    さらに重要な点として、JBoss EAPの開発者の数名は、Apache Tomcat のコア開発者でもあります。その点においてもJBoss EAP/JBoss WSのWebコンテナを安心してご利用していただけます。

  • 無償のJBoss AS を利用しているのですが、Red Hat社からサポートを受けることは可能でしょうか?
  • いいえ。
    Red Hat社ではRed Hat JBoss Middlewareとしてリリースしている製品のみサポートさせていただく事が可能です。このため、無償版のJBoss製品に関しては基本的にはサポートさせて頂くことはできません。
    ただ、特定の製品の特定のバージョンによってはサポートさせていただく場合もあります。また、無償版のJBoss製品からのマイグレーションプログラムも用意しております。

    詳しくは弊社:jboss-sales@scsk.jpまでお問い合わせください。

  • 商用アプリケーションサーバーから乗り換えるメリットは何でしょうか?
  • 第一にあげられる理由の1つとしてコストメリットがあります。JBoss製品群は、すべてLGPLに準拠したオープンソースで提供される製品になりますので、ライセンス費用は発生致しません。
    製品に問題が発生した場合は、Red Hat社だけけでなくお客様自身の環境においてもソースコードから問題の原因を追求できます。

    エンドユーザー様にかかる費用は、ソフトウェアの使用料及びエンラープライズ向けのサポートを包含したサブスクリプション費用のみです。
    ※Red Hat JBoss Middleware製品を商用環境でご利用になる場合はサブスクリプションのご購入が必要になります。

    また、標準という観点から製品を評価した場合、JBoss EAP も他社製品と同等にJavaEE6の認定を受けており標準的なJ2EE機能を提供しています。ミドルウェアとしての信頼性、拡張性、安定性、パフォーマンスに関しても10億回以上のダウ ンロードにも証明されるように十分な実績が証明になります。

    さらに、昨今では先進的な標準技術(例えば、JBoss HibernateがEJB 3.0の仕様の中核になったこと、JBoss Seamが次世代フレームワークWebBeans(JSR-299)の仕様になっていること)がオープンソースのコミュニティから誕生しているなど、オープンソース団体による業界の標準リードが図られています。そのため、オープンソース技術を利用することで商用ベンダーからの技術や製品的なロックインから解放されるという大きなメリットを得ることが可能です。ベンダーロックインの技術がなくなればなくなるほど、ベンダー選定や製品選定の自由度が上がり、将来的においても永続的なコスト削減を実現していくことが可能です。

  • JBoss Hibernate がサポートされる基盤は何でしょうか?
  • JBoss EAP には、JBoss Hibernateが完全に統合された環境でリリースされています。JBoss Hibernateは、Javaの世界でO/Rマッピングを実現した完全な開発ライブラリの形で提供されているため、他のミドルウェアもしくは、 Java SDKの環境下においても動作可能です。同時に、Red Hat社は、そのサポートが可能です。ですが、JBoss HibernateがJBoss EAPに完全に統合されています。

    そのメリットは、JBoss EAP によるJBoss Cacheを利用した高速なデータ処理、JBoss Seamとの統合、EJB 3.0のJPAの実装としてJBoss Hibernateは統合されています。そのため、JBoss HibernateをJBoss EAP 上で動作させる効果は、他のプラットフォームで利用される場合に比べてもパフォーマンス、スケーラビリティ、安定性、一貫したサポートの提供という観点というメリットがあります。

  • JBossのBPMエンジンがサポートされる基盤は何でしょうか?
  • JBossのBPMエンジンは、Red Hat Fuseおよび、Red Hat Automation Process Manager/BRMSに同梱されるワークフローエンジンです。

    JBossのBPMエンジンは、データ処理の流れが比較的中長期の業務プロセスとして定義され、かつ変更が要求されるようなプロセスフローのための実行エンジンです。 JBossのBPMエンジンはPure Javaで記述され開発ライブラリとして提供されます。

    JBossのBPMエンジンは単純なJavaアプリケーションとして動作機能を提供したり、TomcatやJBoss EAP、他社のJ2EEアプリケーションサーバーの1機能として動作させたりすることが可能です。その為、JBossのBPMエンジンがサポートされる基盤とは、Javaの実行環境となります。

  • Red Hat Fuseを検討したいのですが可能でしょうか?
  • はい。可能です。

    Red Hat Fuseには、JBoss ESBなどSOAに係わるすべての要素技術や統合されたSuite製品です。

    アプリケーションやサービスの統合、ビジネスイベントの処理、およびビジネスプロセス自動化を効率的に行うための、コスト効果に優れた手段を求める企業のために、Red Hat Fuse は、統合に関する現在および新しい方法論を活用して、ビジネスプロセスの実行速度と質を大幅に向上させます。

  • Red Hat で提供されるJBoss製品のサポート内容について教えてください。
  • Red Hat からは Red Hat JBoss Middleware 製品群をご利用頂く際の製品利用に関する質疑応答、障害解析やパッチのご提供などのサポートをサブスクリプションという呼び名で有償にてご提供させて頂いております。
    サポートの定義と範囲についての詳細は以下をご参照下さい。

    ※こちらでご紹介するリンク先は、断りなく変更されることがありますので、予めご了承下さい。

    ◆サポートポリシー
    http://www.jp.redhat.com/support/policy/

  • 推奨しているJDKはありますか。
  • Oracle JDK(旧Sun JDK)、Open JDKいずれも、Rehat JBossの環境として動作保証されるものであり、どちらかを特別に推奨するわけではございません。

    ただし、サポートの観点より、Open JDKの方がRedHat社内でスムーズに連携できるという利点はございます。
    ※RedHat LinuxバンドルのOpen JDKは、RHELサポートにて対応となります。
    尚、以下リンク先にございます「Compatible Configurations」の項に記されているJVM を使用すればサポート対象となりますので、ご参照下さい。

    ※ここでご紹介するリンク先は、断りなく変更されることがありますので、予めご了承下さい。
    ◆JBoss EAP Supported Configurations

    http://www.jboss.com/products/platforms/application/supportedconfigurations/      
サポートされる製品のライフサイクル
  • 製品のライフサイクルはどこで確認できますか?
  • 製品のライフサイクルについては以下をご参照下さい。
    ※ここでご紹介するリンク先は、断りなく変更されることがありますので、予めご了承下さい。

    ◆Red Hat JBoss Middleware 製品ライフサイクル
    https://access.redhat.com/support/policy/updates/jboss_notes/

  • サポート期間を越えた場合、その製品のサポートはされないのでしょうか?
  • はい。基本的にはその製品のサポートは、サブスクリプションサービスにおいては行われません。
    サブスクリプションのサービス提供期間内に、製品のアップグレードをお願いしております。

    ただし、サポート期間を過ぎた製品をご利用し続ける必要がある場合、
    Red Hat社までお問い合わせ(sales-jp@redhat.com)ください。個別にご相談させて頂きます。

サブスクリプションの内容と購入の仕方について
  • JBoss製品のサブスクリプションは、どのような単位で提供されるのでしょうか?
  • JBoss製品のサブスクリプションは、JBoss製品が配備されるサーバーの総プロセッサコア数にてカウントします。ご提供する単位は16Core もしくは64Coreでのご提供となり、ご契約年数を1年間or3年間のいずれかをご選択いただきます。

  • JBoss製品が配備されるサーバーの定義を教えてください。
  • サブスクリプションサポートは、JBoss製品が配備される本番環境、ステージング環境、ホットスタンバイ環境、テスト環境が配備される対象となります。

  • 1CPU 4Core搭載の2台のサーバーの利用を予定しているのですが、その場合必要なサブスクリプション数はいくつになりますか?
  • Core数が8つになりますので、JBoss製品の16Coreユニットを1サブスクリプションをご購入頂くことになります。

    残りの8Core分を他の環境で稼働させ、サポートを受ける権利がございます。トータル16Coreを越える場合、16Coreユニット単位で申請いただくことが可能です。Red Hat社では、ご導入企業において、JBoss製品とトータルで64Core以上ご導入する計画がある場合には、64Coreユニットでご提案させて頂いております。
    64Coreユニットもしくは、それ以上のCore数をご検討の際には、Red Hat社から様々なメリットをご提供させて頂いております。

  • 合計32Core搭載の仮想環境でJBossには16Coreを割り当てて利用を予定しているのですが、その場合必要なサブスクリプション数はいくつになりますか?
  • JBossに割り当てる総Core数が16になりますので、JBoss製品の16Coreユニットを1サブスクリプションご購入頂くことになります。

  • 2CPU 12Core搭載の2台の物理サーバーと合計16Core搭載の仮想環境でJBossには8Coreを割り当てての利用を予定しているのですが、その場合必要なサブスクリプション数はいくつになりますか?
  • JBossに割り当てる総Core数が32になりますので、JBoss製品の16Coreユニットを2サブスクリプションご購入頂くことになります。

  • JBoss製品のサブスクリプションを購入すると何が納品されるのでしょうか?
  • サブスクリプションは、Red Hat社から提供されるJBossカスタマーサポートポータルから提供されます。サブスクリプションをご購入の際には、JBossカスタマーサポートポータルのアカウントIDが発行され、そのアカウントIDが納品物となります。

    JBoss製品を入手する方法は、発行されたアカウントIDを利用してJBossカスタマーサポートポータルにログインし、Red Hat社がサポートする製品、パッチなどをダウンロードすることができます。併せて有用なナレッジ検索などもでき製品利用におけるソリューションを見つけることが可能です。

    該当するプロジェクトが複数存在する場合、ご購入Core数を越えない範囲でJBoss製品をご利用して頂くことを前提とし、複数のサポートポータルのアカウントIDを発行することが可能です。なお、アカウントIDは、サブスクリプションの期間と連動しているため、サブスクリプションの期間が過ぎるとアカウントIDは無効になります。継続して利用するためにはサブスクリプションの更新手続きが必要になります。

  • システム拡張でJBoss製品のサブスクリプションのCore数が足りなくなった場合について教えてください。
  • プロジェクトやシステムでのJBoss製品が配備されている環境のCore数が当初申請された個数を上回る場合、JBoss製品のサブスクリプションを追加購入して頂く必要があります。

  • JBoss製品のサブスクリプションの期間は何年ですか?
  • JBoss製品のサブスクリプションの期間は、1年もしくは3年となります。期間終了後、サブスクリプションの更新をしていただくことでサポートを継続して頂くことが可能です。

  • サブスクリプションは、どこから購入することができますか?
  • JBoss製品に関するサブスクリプションは、弊社SCSKから購入することが可能です。


    なお、Red Hat社から直接サブスクリプションをご提供することも可能です。

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