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エンジニアの働き方改革を強力支援!
GPUワークステーションをいつでもどこでも利用できる、100%クラウド型VDIの魅力

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昨今、働き方改革を目的に、仮想デスクトップ(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)の導入を検討する企業が増えています。端末内にデータを保存しないVDIは、リモートワーク・遠隔業務を実現する手段として効果的ですが、一方で従来型VDIにはコストやパフォーマンス、運用の難しさといった課題があり、企業にとって導入のハードルが高いものでした。中でも3次元CADやCAE(解析シミュレーションツール)など、PCに高い処理能力を必要とするアプリケーションを利用している場合、VDIの実現はさらに難しくなります。それゆえ、製造業や建設業など、GPUワークステーションを使用する企業やエンジニアにとって、リモートワークの実施は極めて困難でした。

こうした課題を解決するため、SCSKではGPUワークステーションのVDI環境を固定料金で利用できる「Workspot Cloud VDI」の提供を2019年7月から開始しています。

今回は、SCSKで「Workspot Cloud VDI」を担当するマネージャーとエンジニアに、GPUワークステーションのVDI利用について話を聞きました。

インタビュー対応者:
SCSK株式会社プラットフォームソリューション事業部門
ITエンジニアリング事業本部
営業推進部
第三課長 徳田 日出海、長見 厚志
聞き手:
SCSK IT Platform Navigator事務局

この記事のポイント

モノづくりエンジニアのリモートワーク実現に立ちはだかる高いハードル
従来型のVDIは、コスト、パフォーマンス、運用に課題
VDIをシンプルに。GPUワークステーションユーザーにも十分な性能をクラウドで提供
クラウドでも安心して使えるセキュアな環境を実現。セキュリティポリシーも柔軟に
VDI運用担当者の大幅な業務削減が可能に

モノづくりエンジニアのリモートワーク実現に立ちはだかる高いハードル

――近年、企業が働き方改革へ積極的に取り組んでいます。この流れは、多くのエンジニアが働いている製造業や建設業でも同様なのでしょうか?

徳田 はい、その通りです。働き方改革の実現を進める中で、場所を選ばずどこでもワークができる環境整備を進める企業が増えております。この背景には、少子高齢化による深刻な人手不足の中、せっかく高度な技術を会得した優秀な人材の流出を防止したい、育児や介護など家庭の事情で退職するケースを減らしたいという企業側の思いがあります。とはいえ、働き方改革の実現には、一朝一夕にはいきません。

SCSK 徳田
SCSK 徳田

――働き方改革の実現がうまくいかない背景には、どういった課題があるのでしょうか。

徳田 例えば製造業では、社員が自宅や出先などオフィス以外の場所で設計データを確認、編集したくとも、機密性の高いデータの社外への持ち出しが禁止されており、利用できないケースが珍しくありません。この際、社員が無断で設計データを持ち出せば、情報漏洩事故に繋がるおそれがあります。また、社員の手によって新たにデータが複製されれば、それだけ漏洩リスクも高まります。それゆえ、データ管理は一元化しておく必要があるのです。

また、データの持ち出しが可能であっても、申請の手続きが煩雑だったり、持ち出し可能なモバイルPCの数が限られていたりなどの理由で、利用が難しいケースもあります。さらに、複数のメンバーが持ち出したデータを使ってそれぞれ作業することで、バージョン管理が困難になるケースも見られます。

一方、建設業では、建設現場での一時的な利用のためにワークステーションも含むIT環境を用意するケースがありますが、かなりのコストがかかります。働き方改革に対応したリモートワークを実現するためには、コストよりセキュリティを優先した環境整備が必要になるのです。

――解決策はあるのでしょうか。

徳田 こうした課題を解決する効果的な手段の一つがVDIです。サーバー側にデスクトップ環境やアプリケーションを集約することで、データを端末に持たせず業務が行えるVDIは、安全なリモートワーク環境を実現します。

従来型のVDIは、コスト、パフォーマンス、運用に課題

――VDIがエンジニアの働き方改革にも有効となると、導入する企業も増えたのでしょうか。

徳田 しかしながら、従来型VDIは企業にとって導入のハードルが高いものでした。高コスト、サイジング、運用の複雑さという課題があったからです。

従来型VDIは設計や構築にさまざまな考慮が必要となるため、導入までに長い時間を要します。また、拡張が困難なことから、予め将来の拡張を見越したサイジングを行わなければならず、初期段階から多額の投資が必要になります。導入後の運用も複雑で、VDIに関する高い知識とスキルが求められます。

長見 しかも、VDIでCADやCAEを利用するとなると、ワークステーション級の高いパフォーマンスが出せるスペックが不可欠となります。ユーザー数が増加してくれば、パフォーマンスはさらに大きな問題となることでしょう。

SCSK 長見
SCSK 長見
こうした従来型VDIの課題をすべて解決するソリューションとして、SCSKはクラウド型VDIソリューション「Workspot Cloud VDI」の提供を開始しました。

VDIをシンプルに。GPUワークステーションユーザーにも十分な性能をクラウドで提供

――従来型VDIの課題をすべて解決するとのことですが、「Workspot Cloud VDI」とはどのようなサービスなのでしょうか?

徳田 過去にVDIの開発やマーケティングの中核を担っていたメンバーが、従来型VDIの課題を解決すべく立ち上げた会社がWorkspot社です。彼らのソリューションはVDIの構造をシンプル化し、当初からクラウド利用を前提に開発されています。

そして「Workspot Cloud VDI」は、マイクロソフト社のクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上で仮想デスクトップ環境を展開するDaaS(Desktop as a Service)ソリューションです。一般業務PC向けと、3次元CADなどの用途に特化したGPUワークステーション向けのプランを揃えています。

――「Workspot Cloud VDI」の特徴を詳しく教えてください。

長見 大きく5つの特徴があります。

第一の特徴は、容易にスモールスタートでき、ほぼ無限の拡張性を持っていることです。ワークステーションモデルは5ユーザーから利用可能で、特別なハードウェアは必要ありません。事務で使う標準的なPCからでも「Workspot Cloud VDI」のワークステーション環境を利用できます。そして、ライセンスを追加するだけで数千、数万ユーザー規模まで拡張することが可能です。しかも短期間で環境を構築でき、最短数日で利用を開始することができます。

第二の特徴は、ユーザーの数が増えても個々のパフォーマンスが落ちないことです。個々のユーザーには占有の一台が割り当てられるため、GPUを占有できます。ユーザーが増えても、パフォーマンスに影響しません。

第三の特徴は、マルチデバイス、マルチディスプレイに対応している点です。どこでも、どのデバイスでも利用可能で、マルチディスプレイが一般的なCADユーザーには、大きなメリットとなるでしょう。リモートで利用する場合、PCに加えて家にあるテレビをモニターとして活用すれば、自宅でも効率良く作業ができます。

第四の特徴は、従量ではなく固定料金制である点です。通常、DaaSは利用データ量に応じた従量課金制をとっていることが多いのですが、「Workspot Cloud VDI」は月額固定料金(契約は年単位)で利用できるため、利用量の増加に伴うコスト増を気にせずに済みます。また、コストの試算も容易で、資産化の必要もありません。

第五の特徴は、セキュリティが担保できる点です。クライアント端末にはデータが一切残らないため、攻撃を受けたり、紛失や盗難に遭った場合でも、情報漏えいを防ぐことができます。また、端末の集中管理が可能なため、セキュリティポリシーを徹底できます。

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――利用するにあたり、ネットワーク環境を増強する必要はありますか?

長見 携帯キャリアのネットワーク回線でも十分に利用可能です。もちろんPoCにて検証いただくことは必要ですが、ユーザーのもとには画面だけを転送するため、スマートフォンを不自由なく使えるレベルの回線であれば問題なく利用できます。また、出張の際にスマートフォンのテザリング機能を使ったり、在宅勤務で家庭のインターネット回線を使ったりすることもあるかと思いますが、それでも十分利用できます。

クラウドでも安心して使えるセキュアな環境を実現。セキュリティポリシーも柔軟に

――とはいえクラウド環境ともなれば、機密データを扱う上で安全面での懸念を抱く企業も少なくないかと思います。

徳田 Microsoft Azureは国際的なセキュリティ規格・認証を取得しており、安全性を重要視する金融機関でも採用する企業が増えています。さらに、先だって米国防総省がデータをクラウドで一元管理する「JEDI(ジェダイ:防衛基盤統合事業)クラウドプロジェクト」の契約先にマイクロソフト社を選定するなど、同社のクラウド環境の信頼性は高く評価されています。

すでにOffice 365などを利用していて、Azure上に業務データをアップロードしているユーザーにとっては大きなメリットです。データを一元管理でき、それぞれのデータが近い場所にあることから非常に高速な処理が可能となります。また、Microsoft AzureはWindows環境との親和性が高いため、Windows環境で利用していた業務をそのまま使用することができますし、セキュリティポリシーも手を加えることなく継承できます。

長見 さらに、Microsoft Azureは、プライベートのActive Directory(AD)とクラウド上のADを統合して運用できるため、システムの現状にあわせて柔軟な構成を組むことも可能です。セキュリティの観点から言えば、オンプレミスとクラウドとを統合したハイブリッド環境に対応できることで、どうしても社外に置きたくないデータがあるシステムはオンプレミスに残すなど、利用する企業のセキュリティポリシーに合わせた運用ができる仕組みになっています。

データを暗号化し、その鍵をユーザーが管理することはもちろん、データを手元にダウンロードすることの可否も利用する企業で自由に設定することができます。

VDI運用担当者の大幅な業務削減が可能に

――実際、どのような企業が「Workspot Cloud VDI」を導入しているのでしょうか。

徳田 米国を中心とした海外では、製造業や建設業のお客様を中心にご採用いただいております。国内ではPoCにて実運用に耐えられるかの検証を行っている段階ですが、お客様からは結果は今のところ良好という声をいただいております。

――海外で導入している企業に何か特徴はありますか?

徳田 複数のオフィスや自宅、外出先での作業を必要としている社員を抱えているお客様が多いです。また最近ニーズとしてよく挙がっているのは、ジョイントプロジェクトのように複数他社が共同して行う作業が必要なケースです。

長見 協業相手や委託先が無断でデータをコピーするなど、データ管理が行き届かなくなるのを防止する目的で検討されている企業もいます。ジョイントベンチャーによくあるケースで、“データが各拠点に存在しバージョン管理が大変なので、なんとかしたい”という要望もいただいています。

――お二方が「Workspot Cloud VDI」のPoCをサポートする中、お客様からはどのような反応をいただいていますか?

長見 PoCも、従来型のVDIであれば相当なコストや時間がかかります。一方、「『Workspot Cloud VDI』は簡単に試せるし、通常のワークステーションと同等以上のパフォーマンスだ」と好評です。

徳田 運用面のメリットを挙げるお客様も多いですね。パフォーマンスはもちろんですが、従来型VDIの運用面で苦労されているお客様からの評価が高いです。Workspotを導入いただくと、運用が必要な部分がクラウドサービスで提供されますので、運用工数とコストが大幅に削減されます。

――「Workspot Cloud VDI」の今後の展開について教えてください。

徳田 Office365がシェアを伸ばし、業務システムのクラウド化が進む現状において、クライアントPCのクラウド化も加速していくと考えております。また働き方改革においてVDIをシンプルに導入できる Workspotの役割は大きくなっていくと捉えております。

優秀な人材に活躍していただくためにも、働き方改革の推進は企業にとって喫緊の課題となっています。SCSKとしても、今回のVDIソリューションに加え、独自のサービス、サポートを合わせて提供することで、お客様に理想的なIT環境の提供を目指し、日々邁進してまいります。

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