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ジャパンネット銀行様の挑戦
-オンプレミスのレスポンスを維持しながら、パブリッククラウドへファイルサーバーを移行できるか-

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この記事のポイント

全社員が利用する行内システムを、初めてパブリッククラウド(AWS)に移行
AWS移行後に明らかになった、ファイルサーバーならではのクラウド化の課題
オンプレミス以上のレスポンスを実現するクラウドファイルサーバーとは
物理的に離れたクラウド環境でも、レスポンスが向上する2つの理由
ファイルサーバーの安全性の強化と、一元管理を実現
OAシステムクラウド移行の効果

全社員が利用する行内システムを、初めてパブリッククラウド(AWS)に移行

以前はパブリッククラウドの安全性について、懸念が根強くあった金融業界。グローバル対応やFinTechなどによる競争力強化を背景に、その常識も変わってきています。
今回ご紹介する事例は、ジャパンネット銀行様のパブリッククラウド活用における挑戦です。同行は2000年にインターネット専業銀行として営業を開始し、FX取り扱いや24時間365日のシステム稼働など、数多くの銀行初の取り組みを行ってきました。銀行界のベンチャー的な存在としてスピード感・創造性を発揮し、新サービスの開発にチャレンジし続けています。
ジャパンネット銀行様は、全てのOAシステム(事務系システム)をAmazon Web Services(AWS)に完全移行しました。コストパフォーマンス・拡張性・災害対策などの一般的なパブリッククラウドのメリットや、AWSの豊富な企業への導入実績を評価。安全性の確認や、社内規定類の整備、ステークホルダーの説得など、事前対応を入念に行ったうえで、全社員が使用するシステムを初めてパブリッククラウド型IaaSに全面的に移行しています。

AWS移行後に明らかになった、ファイルサーバーならではのクラウド化の課題

移行するOAシステムには、各事務拠点で運用しているファイルサーバーも含まれていました。過去に、オンプレミス型データセンターへ移行を試みたこともありましたが、大量のCIFS (Windowsのファイル共有プロトコル)がWANを介して通信するため、ネットワーク遅延の影響でレスポンスが悪く、さらにファイルサーバー内のDBファイルを参照するアプリケーションが動かなくなった経緯があり、事務拠点に設置せざるを得ない状況でした。
運用効率化やコスト削減を期待し、Amazon EC2+Amazon EBSにファイルサーバー環境を構築したところ、再度同じ問題に直面しました。オンプレミス型データセンターと同様、事務拠点とクラウド上のファイルサーバー間でWAN越しにCIFS通信が発生するため、レスポンスが大きく劣化してしまったのです。

オンプレミス以上のレスポンスを実現するクラウドファイルサーバーとは

そうした折に、SCSKから紹介されたのが、当時日本で展開したばかりの「Panzura」でした。「Panzura」は、Amazon S3をはじめとするクラウドストレージ(オブジェクトストレージ)を、企業のファイルサーバーとして活用するためのクラウドストレージゲートウェイ製品です。
企業ネットワーク内に設置した「Panzura」からインターネット・WAN経由でクラウドストレージに接続すると、「Panzura」はファイルサーバー(CIFS/NFS)として動作します。ユーザーの使い勝手も従来の一般的なファイルサーバーとまったく変わりがありません。そして、従来のオンプレミス型ファイルサーバーに引けを取らない高速なレスポンスと、多拠点でのファイル共有が特長で、今回のジャパンネット銀行様の課題に適していました。

ファイルサーバーのレスポンス対策

実際に、ジャパンネット銀行様が事務拠点に設置しているファイルサーバーを、「Panzura」とAmazon S3に変更したところ、レスポンスがオンプレミスのファイルサーバーと同等以上に改善されました。また、アプリケーションも全て問題なく稼働し、ユーザーもストレスなく利用できるようになりました。

物理的に離れたクラウド環境でも、レスポンスが向上する2つの理由

クラウドでありながら、高速なアクセスを実現できる理由は2つあります。1つ目は、「Panzura」が内蔵する大容量SSDによるローカルキャッシュです。「Panzura」に保存されたファイルはすべてクラウドストレージに保存されますが、直近にアクセスしたファイルがこのローカルキャッシュにも保存されるため、使用頻度の高いファイルへのアクセス性能が向上します。
2つ目は、重複排除とWAN高速化技術の合わせ技です。これによって、「Panzura」とクラウドストレージ間の通信データ量を大幅に削減し、通信速度を向上させるため、「Panzura」に保存されたファイルを短時間でクラウドストレージにアップロードでき、ローカルキャッシュに保存されていないファイルへのアクセス性能も向上します。

ファイルサーバーの安全性の強化と、一元管理を実現

「Panzura」は、暗号化を行ったうえでデータをクラウドストレージに書き込むため、高いセキュリティ確保も容易でした。ジャパンネット銀行様では、個人情報を他のデータと分けて保存する運用体制や、認証、ログ取得、閉域網でのAWSとの接続など、独自のセキュリティ強化策を取ることで、さらに強固なセキュリティを実現しています。
また、「Panzura」からAmazon S3に格納されたデータは、自動的に3つのデータセンターに複製・保存されるため、ファイルサーバーの災害対策を容易かつ安価に実現することができます。バックアップについては、「Panzura」のスナップショット機能を活用し、世代管理を実施。最大1万世代のスナップショットを取得できるため、データの復旧が容易になりました。
今回の「Panzura」とAmazon S3の組み合わせにより、ほぼ無限の拡張性を持つファイルサーバーを実現でき、すべてのファイルサーバーの統合とデータの一元管理が可能となりました。

OAシステムクラウド移行の効果

Amazon S3はAmazon EBSより単価が安いため、「Panzura」を利用することでファイルサーバーのコストを抑えることに成功しました。今回のOAシステムのAWSへの全面移行によって、5年間のトータルコストはオンプレミスでの運用と比較して約20%削減されたといいます。

ここがポイント!

  • ジャパンネット銀行様は、事務拠点にそれぞれ設置していたファイルサーバーをAmazon S3+「Panzura」でクラウド環境に統合
  • 「Panzura」の大容量のローカルキャッシュ、重複排除、WAN高速化技術の合わせ技によって、オンプレミスと同等以上のレスポンスを実現
  • 「Panzura」によるデータ暗号化、ジャパンネット銀行様独自の運用体制で高いセキュリティを確保
  • Amazon S3のデータ自動複製機能と「Panzura」のスナップショット機能により、災害対策もバックアップも万全

 ジャパンネット銀行様の導入事例詳細や「Panzura」ご紹介資料は、資料ダウンロードフォームから。
「Panzura」の詳細はこちらの特設サイトをご覧ください。

ジャパンネット銀行様の挑戦
パブリッククラウドへのファイルサーバー移行

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