調査の結果、製造業の調達・購買領域におけるシステム導入済みの企業は、全体で39.1%と4割弱にとどまっている実態が明らかになりました。
特に、サプライヤーとのコミュニケーション領域においては、依然としてメール、電話、FAXといったアナログな手段への依存が続いています。
このような「情報の分断」は、特定の担当者に情報が集中する「属人化」や、情報の転記ミス・確認漏れによる「業務遅延」を招く一因となります。
不透明な社会情勢の中で、急激な需給変動が生じた際、こうしたアナログな運用が企業の対応力を著しく低下させるリスクとなっていることが浮き彫りになりました。
今後システム化したい機能として最も多く挙げられたのは、「サプライヤー分析機能(27.6%)」でした。
次いで「EDI機能(22.4%)」、「複数取引先への相見積機能(20.5%)」と続いています。
現状、最も導入が進んでいるのは「EDI機能」で約3割(30.1%)となっていますが、裏を返せば7割近くの企業がいまだに発注業務のデジタル化を完結できておらず、普及水準としては不十分な状況です。
製造業は企業ごとに生産プロセスや業務フローが多様であるため、プロセスの標準化やシステム化のハードルが高い傾向にありますが、今後は単なる発注のデジタル化にとどまらず、サプライヤーごとの評価やリスクを可視化する「情報の統合」が、戦略的な調達を実現するための「次の一手」になると推察されます。