[ コラム ] データ活用&BPO
利用実態調査(2025)

ビジネス現場におけるデータ活用やBPOの実態から、ビジネス成果を上げるための業務高度化のヒントやトレンドを読み解く

人手不足が深刻化する中にあって、経営者からはますます業務効率化が求められています。
リソース確保の常套手段であるBPOは、これまでコスト削減や単純業務の外注化など、リダクション的な文脈で使われることが多いものでした。しかし、高い投資対効果が求められる昨今では、BPOにおいてもデータ活用やAIによって売上やサービスレベルを向上させるなど、プラス効果を狙った業務プロセスの標準化/高度化が求められています。
SCSKでは、事業会社様におけるデータ活用の実態や課題、BPOの利用状況を明らかにするため、SCSK株式会社のメルマガ会員323名を対象とした実態調査を2025年3月に実施しました。
本資料では、その調査結果をレポートするとともに、今後どのようにデータを活用し業務効率化を実現していくべきかを考察します。

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レポートでわかること

このような方におすすめ

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レポート内容 PickUP

データを戦略的に活用できているのは全体の約17%

業務におけるデータの活用レベルを問う設問では、全体の約14%にアナログデータを扱う業務が残っており、情報の一元管理ができていない企業もまだまだ多い。
一方で、データ分析を基にした将来予測やレコメンドを含めて戦略的にデータを活用できている企業は、全体の17%に達した。
経産省が提唱する「2025年の崖」の対策として、DX投資が盛んに行われてきた結果、データ活用できている企業とそうでない企業の差が開き始めているように感じられる。

業務におけるデータの活用レベルを集計したグラフ

「製造業」におけるデータの属人管理は深刻で大きな課題

業種別にみていくと製造業においては、データの属人化率が最も高い結果となった。
レガシーシステムが残っていたり、複数の業務システムを併用する企業ではデータ統合がされておらず、リアルタイムに経営指標を見ることが困難となり、最新情報の把握に時間をかけていては意思決定のタイミングを逸する可能性がある。
また、データ抽出や加工/集計の多くを手作業で行うことで、人為的ミスが発生しやすい問題も孕んでいる。
さらに、異なるシステムやデータベースから抽出したデータを統合するための変換やデータクレンジングも必要となるため、こうした作業が属人化の原因となっている。

製造業での業務におけるデータの活用レベルを集計したグラフ

これらの詳細や、職種別・業種別でのアンケート結果や詳しい考察は、以下のボタンからダウンロード可能です。

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案件創出に時間を割いている一方で事務作業が重荷に

時間が取られている業務課題の問いに対しての結果は、
「問い合わせやトラブルに対する初期回答・システム入力」や「生産・在庫・出荷状況確認、状況に応じた納期調整連絡・システム登録」など、売上やサービスレベルの向上に直接影響しないあまり時間をかけるべき業務に時間が取られている。
こうしたタスクは業務プロセスの見直しやITの活用により削減して、本質的な業務に割けるリソースを増やしていくことが望ましい。

時間が取られている業務課題を集計したグラフ

データ活用レベルが上がるほど、事務系の業務課題は減少する

データ活用レベルと業務課題の相関係数を見ると、多数の業務課題解決への糸口が見えてくる。
「問い合わせやトラブルに対する初期回答・システム入力」の相関係数は-0.68、「注文書受領時の書類手続き対応」の相関係数は-0.82となっており、事務系業務はほとんど負の相関(データ活用レベルが上がるほど当該業務に割く時間が少なくなる)がある。
これはデータ活用レベルが上がるほど、データ化の手段が高度化してくることが要因と考えられる。

データ活用レベルと業務課題の相関係数のグラフ

これらの詳細や、相関係数から見える他の課題に対する詳しい考察は、以下のボタンからダウンロード可能です。

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BPOの満足度はそれほど高くないのが実態

BPOの利用状況と満足度のアンケート結果では、品質や結果に満足しているのは約36%となった。また、満足度に「どちらでもない」と回答した割合が半数近くに上っている。
一般的なBPOはコスト削減や面倒な業務の外注化など、リダクション的な文脈で利用されることが多く、直接的に売上やサービスレベルの向上に繋がりにくい実態がある。それがこの満足度の結果に反映されているものと考えられる。

業務アウトソース(BPO)の満足度を集計したグラフ

データ活用レベルが上がるほど、BPOの利用率と満足度は高まる

データ活用レベル別に、BPOの満足度を見てみると、データ活用レベルが上がるほど、満足度が高まるとの結果が得られた。これはデータ活用による業務の高度化によって、高いクオリティを維持しながら業務のアウトソーシングが実現できていることが要因と考えられる。
ただ、データ活用レベルのLv3とLv4の間に大きなキャズム(深い溝)があることからもわかる通り、情報を一元管理するだけではこのレベルを実現することはできない。
社内のデータを戦略的に活用するためには、①データの利用目的を明確化する、②利用目的に即したフォーマットに整形する、③今後蓄積されるデータが所定のフォーマットに自動変換されるよう仕組み化するといったことを実現する必要がある。

 データ活用レベル別に業務アウトソース(BPO)の満足度を集計したグラフ

データの活用レベルとBPOの利用率や満足度の詳細や考察は、以下のボタンからダウンロード可能です。

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レポート掲載内容

本レポートをダウンロードいただくと、全22ページで下記の情報を御覧いただけます。

アンケート調査実施概要

1 調査の目的 事業会社様におけるデータ活用の実態や課題、BPOの利用状況を把握することで、
業務改善を考える企業様がその検討の一助となるような示唆を得ること
2 調査の対象 SCSK株式会社のメルマガ会員
3 調査方法 インターネットによるアンケートの配布・回収
4 調査期間 2025年3月
5 回収状況 有効回答数 323件
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SCSKでは高い技術力と導入から運用までサポートするワンストップサービスのご提供で、お客様のビジネスにつながる「データ活用環境」の構築をご支援します。
本調査レポートをきっかけに、データ活用領域に関する課題をお持ちであれば、是非ともその課題解決に取り組ませてください。SCSKへのお声掛けを、いつでもお待ちしています。