車載システム事業を取り巻く環境変化
複雑化、高度化する車載システム (加速する自動車の電子化)
- 近年、自動車の電子化が急速に進展しています。自動車に「快適性」、「安全性」、「環境性」、「信頼性」が高いレベルで求められており、例えば「快適性」、「安全性」では、衝突被害を最小限に抑える「プリクラッシュ・セーフティ・システム」、 駐車支援システム、車線逸脱防止機構など、「環境性」ではハイブリッドや電気自動車への取り組みなど、先進技術分野でエレクトロニクス技術が不可欠になっていることが背景にあります。
- このように自動車に搭載される機能は年々高度になり、それに追随するように自動車に搭載されるECU(※1)の数や車載システムの複雑さ、開発規模が大幅に増大しています。これにより、従来は車1台当たりおおよそ1,000万ステップから2,000万ステップぐらいの開発規模でつくられていたものが、現在では1億ステップ以上の開発規模となり、単純に言えば10倍の人手が必要になるという状況に陥っています。
自動車産業が直面する課題
- 車載ソフトウェアの開発規模は拡大の一途を続けており、人手だけではもはや対応できません。また、このソフトウェアの信頼性確保が自動車メーカーにとって、大きな課題になっています。
- これらの解決策として、自動車メーカーやサプライヤーは車載システムの標準規格である「AUTOSAR」(※2)や「Automotive SPICE」に基づくモデルベース開発など、大規模 かつ高信頼性のソフトウェアを効率的に開発する新たな開発手法などに注目し、積極的に取り組んでいます。
- ※1ECU: Electronic Control Unit(自動車制御用コンピュータ)
- ※2AUTOSAR: 車載ソフトウェアの標準規格
- ※3BSW: Basic Software(ECUのOS、ドライバ、ミドルウェアにあたる部分)
車載システム事業への取り組み
SCSKは1980年代より車載システム開発に取り組んできました。近年、自動車業界で急速に求められている「AUTOSARに基づくモデルベース開発」にいち早く取り組みを始めており、大規模 かつ高信頼性のソフトウェアを効率的に開発する体制を構築しています。
車載システム開発サービスの特長
車載システム 開発実績
車載システム(カーエレクトロニクス領域)において、広範囲の開発実績を有しています。
(パワートレイン制御、ボディ制御、車両制御、走行安全制御、情報通信)
国産ベーシックソフトウェア製品を含むワンストップサービスを提供
車載システム開発の実績を活かし、AUTOSAR準拠の国産BSWを中心としたワンストップサービス「QINeS(クインズ)」を提供します。
QINeS独自のサービスでお客様の品質・生産性向上に貢献します。