お知らせ
(2021年)

MS&ADインシュアランス グループの「自賠責解約関連業務」に
AI inside 社のDX Suiteを導入し、年間約4万時間の労働時間を削減

~損害保険業界へのデジタルトランスフォーメーションをご支援~

PDF (194KB)

2021年4月26日(月)

SCSK株式会社

SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長 最高執行責任者:谷原 徹、以下 SCSK)は、今般、MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社傘下の三井住友海上火災保険株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、MS&AD事務サービス株式会社において、AI inside 株式会社と協業により、自賠責保険の解約書類入力業務にAI-OCR「DX Suite」を活用した「計上業務自動化フロー」を本格導入し、業務効率化に貢献いたしました。

1. 導入の背景および概要

これまでMS&ADインシュアランス グループ様では、全国各地から送付される解約手続き書類フォーム(自動車損害賠償責任保険承認請求書)は10種類以上あり、さらに元号別の帳票も混在していました。紙原票を確認しながら1件ずつすべて手作業で自賠責保険の解約関連業務処理をしていました。類似帳票が多く、手書きとゴム印が混在する複雑な帳票でしたが、手書き読み取りに強く、ユーザー操作で帳票仕分けの処理が可能なAI inside 社のAI-OCR「DX Suite」とRPAにて、一連の工程をシステム化したことで年間約4万時間の労働時間を削減しました。

SCSKは、代理店契約を締結しているAI inside 社を含めた日本国内外のさまざまなAI技術・デジタル分野のスタートアップとの提携関係を活かしつつ、お客様の課題やニーズによって最適なソリューション支援を行っております。今回、MS&ADインシュアランス グループ様にはAI-OCR各製品の比較検討とPoC(Proof of Concept)で「DX Suite」の製品評価、実際の現地導入までをご支援させていただきました。

2. 「DX Suite」概要

「DX Suite」は、AI inside 社が提供する高精度な文字認識AIを搭載したAI-OCRサービスです。AI-OCR市場シェアNo.1の顧客基盤に基づく大量の学習データにより、AI性能がアップデートされ、優れたユーザー体験を提供し続けます。大きく以下の3点の特長があります。

  • 出典: 株式会社ミック経済研究所2020年2月発刊「AI OCRで拡大するOCRソリューション市場動向 2020年度版」AI OCRソリューションベンダーの売上・シェア 2019年度見込(クラウド)

Intelligent OCR(自動文字認識機能)

FAX・PDF・写真など、あらゆる形式の書類の手書き文字・活字を、高精度で文字認識可能です。画像の歪みや傾きは自動補正されるほか、業務に準じた特定用語の辞書を持つことができ、CSVで出力されるデータの加工が柔軟であるなど、機能が豊富です。日本語だけでなく、英語・繁体字・タイ語・ベトナム語に対応しています。

Elastic Sorter(書類の自動仕分け機能)

まとめてアップロードした種類がバラバラの書類を、AIの判断により帳票種類ごとに自動仕分けします。
Intelligent OCRと組み合わせることで、仕分けた帳票をワンクリックで文字データ化できます。

RPAとの連携

紙帳票をスキャンして画像化したものを、RPAにて自動アップロード可能です。また、Intelligent OCRで読み込んだ結果はCSVファイルとして出力され、それらをRPAにより基幹システムへ自動転記することもできます。
UiPath、WinActor、CELF RPAなど、各種RPAとの連携実績があります。

3. 今後の展開

今後は、MS&ADインシュアランス グループ様に残る紙処理業務の効率化を引き続き支援するとともに、高度なAI技術やDXを推進し、損害保険業界様をはじめ、日本のさまざまな業種業態の業務効率化を支援してまいります。

MS&ADインシュアランス グループのプレスリリースはこちら

お問い合わせ先

本件に関する
お問い合わせ先

SCSK株式会社
金融営業・ソリューション本部 金融営業第四部 田中
流通システム事業本部 流通システム第四部 竹口
TEL:03-6772-6104
E-mail: aiocr-sales@ml.scsk.jp

  • 掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。