プレスリリース
(2021年)

SECカーボンの工場設備点検業務をデジタル化にて20%削減 ~巡回・点検ソリューション「CHECKROID」を導入~

PDF (375KB)

2021年3月30日(火)

SCSK株式会社
SCSK北海道株式会社

SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員 最高執行責任者:谷原 徹、以下 SCSK)と、SCSK北海道株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役社長:石丸 清文、以下 SCSK北海道)は、SECカーボン株式会社(本社:兵庫県尼崎市、代表取締役社長:中島 耕、以下 SECカーボン)の工場内労働生産性向上を実現すべく、2020年12月に巡回・点検ソリューション「CHECKROID」を導入したことをお知らせいたします。

1. 背景・課題

世界の製造業と戦っていくためには、IoTやAIなどの先進ITを活用し、生産性向上、人材確保、技術継承の解決が必要です。カーボン製品メーカーのSECカーボンも、工場の安定稼働・製造設備の稼働率向上と労働生産性向上の両立を目指し、デジタル化への取り組みを進めています。まず、2019年にカーボン製造に必要不可欠な焼成炉の圧力や温度、電流値といった一部計器設備の情報をセンサーで取得できるようにし、安定稼働に必要な情報の一部可視化を実現しました。しかし、依然として残る目視点検や紙の操業日報への記入といった、以下のアナログ業務が残っていることが課題となっていました。

【主な課題】

2. 製品選定理由と導入効果

課題解決に向け製品検討を行った結果、紙の帳票イメージに合わせた報告レポートが容易に作成可能であること、基幹システムとのデータ連携ができること、アプリの操作性や1か月間というスピード導入を評価するとともに、9,000ライセンスという豊富な導入実績がある「CHECKROID」を選定し導入しました。

【主な導入効果】

焼成炉における点検作業は、複数回の決められたタイミングに巡回し点検結果の記録を行うため、1日当たり300分の時間を要していましたが、「CHECKROID」導入後は、240分程度に削減することができました。また、工場設備のより安全で安定した稼働を実現できるようになりました。

<デジタル化前後の業務フローイメージ>

「CHECKROID」によるデジタル化前後の業務フローイメージ

3. 「CHECKROID」の概要

「CHECKROID」は、SCSKグループのSCSK北海道が開発した、巡回・点検ソリューションです。マルチOSに対応しているため、各種スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを利用して点検現場の状況を記録し、指定したフォームに合わせた報告書を即時発行することが可能です。また、点検結果や作業時間などをデータ化することで設備の稼働傾向や点検業務の改善に寄与するだけでなく、システム間連携が可能なため、基幹システム連携の他、外部のIoTシステムと連携し、センサーデータの取得を行うなど活用の幅を広げることが可能になります。

CHECKROID製品サイト:https://www.checkroid.com/

4. 今後の展望

SECカーボンでは、このたびの焼成炉における点検・管理のデジタル化による業務効率化や作業品質向上の取り組みを、他の製造工程に展開していくことを検討しています。SCSKとSCSK北海道は、今後もSECカーボンや製造業の点検業務に寄与すべく「CHECKROID」の機能拡張として、AI・拡張現実のXR・IoTによる工場内DXへの取り組みに貢献してまいります。

SECカーボン株式会社について

SECカーボン株式会社は世界で高いシェアを誇るアルミニウム製錬用カソードブロックをはじめとしたカーボン製品メーカーです。1934年の創業以来、「人造黒鉛電極」をはじめ「アルミニウム製錬用カソードブロック」「特殊炭素製品」「ファインパウダー」など生産の枠を広げてカーボンテクノロジーの進化を牽引しています。

SECカーボン:https://sec-carbon.com/

本件に関する
お問い合わせ先

製品・サービスに関する
お問い合わせ先

SCSK株式会社
製造・通信システム事業部門
西日本営業統括部 宇都宮
TEL:06-6223-8810
SCSK北海道株式会社(CHECKROID製造元)
営業部 西村
TEL:011-206-3700

報道関係
お問い合わせ先

SCSK株式会社
広報部 山中
TEL:03-5166-1150
SCSK北海道株式会社(CHECKROID製造元)
管理部 嶋田
TEL:011-206-3700

  • 掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。