2020年 年頭挨拶(要旨)
2020年1月6日(月)
皆さん、明けましておめでとうございます。
昨年は、新中期経営計画に向けた準備の一年と宣言したとおり、東南アジアでの現地法人設立、ベトナムFPTとの協業、JIECとの合併に向けての準備、Minoriソリューションズのグループ会社化、国内ニアショア拠点の開設準備、コーポレートベンチャーキャピタルファンドの設立、アクセラレータープログラム「HAX Tokyo」の開始など、ハード面を重点的に拡充してまいりました。今年2020年から始まる新中期経営計画に向け、環境は整いつつあります。「会社が」ではなく「全社員が」一丸となって、SCSKグループの総合力を発揮する一年にしましょう。
SCSKグループが企業価値をさらに高め、社員一人ひとりが社会にとって不可欠な存在であり続けるために最も大切なことは、「お客様に向き合い、お客様の声なき声を聴くこと」です。お客様に向き合うということは、お客様のステークホルダーに向き合うということです。お客様のお客様、エンドユーザー、お客様企業の従業員、協力会社、株主といったすべての人々に対して価値をもたらすことが、SCSKグループの価値であり、ビジネスの根源です。私たちが、お客様の企業価値向上に寄与するために必要な環境や技術は、すでにそろっています。
しかし、それだけでは足りません。大切なのは心です。これからは技術と共に、心の豊かさを磨いていく必要があります。それを私たちの競争力の源泉にしていきましょう。心が貧しければ共創などできません。社会やお客様に寄り添い、相手の立場に立って物事を考え、情熱と責任感を持って不断の努力を惜しまない。資本力や論理性や合理性だけでなく、人間力、いわゆる「ソフトパワー」でも勝負する、それが人を大切にするSCSKグループらしさです。
この観点からも、ダイバーシティ&インクルージョンは大事な考え方です。同質なものの中から創造性は生まれにくい。多様な人材、多様な意見、自分とは違う異質なものを受け入れ、共生するからこそ価値創造が進んでいくという考え方です。多様な意見を出しやすくするための環境づくりは大切です。人と違う意見であっても、伸び伸びと表明し、皆で議論しあえる企業文化を醸成する必要があります。マネジメント側も、管理統制型から支援型に意識を変え、個々人のポテンシャルを最大限に引き出しチームの調和を図っていく。そうして社内はもちろん、社外の人や考え方も当たり前に包摂できる組織になれば、私たちの目指す「共創ITカンパニー」の姿に近づくのではないでしょうか。
さて、今年は東京オリンピックが開催されます。近代オリンピックの提唱者ピエール・ド・クーベルタンは、オリンピックの目指す姿を「オリンピズム」という概念に表しました。
“オリンピズムは肉体と意志と精神のすべての資質を高め、バランスよく結合させる生き方の哲学である”
私たちも「豊かな心」と「豊かな知性」を持ち、健康で生き生きと活躍する社員の集団を目指していきます。その手ごたえを感じることのできる一年にするため、全員で一致団結して頑張りましょう。
- ※これは、SCSK役職員向け年頭挨拶の要旨です。
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