社会起業家の課題解決を支援する社会貢献活動「ちょこサポ(SCSKちょこっとサポート)」が一般社団法人読み書き配慮を支援しました
2019年12月4日(水)
「ちょこサポ (SCSKちょこっとサポート)」とは
「ちょこサポ」は、社会起業家やNPOをサポートするプロボノ活動(職務上のスキルや専門的知識・経験を活かしたボランティア活動)です。ITのエキスパートである当社社員メンバーでプロジェクトチームを構成し、IT業務の領域において、社会起業家や非営利団体のニーズに沿った事業支援を行っています。
当社社員にとってこのプロジェクトでの経験は、社会課題の解決に取り組む志を持った社会起業家や非営利団体の方々の生き方に触れることで自らの仕事への向き合い方や取り組み方を見つめる機会となるとともに、ITの力で課題を解決できることを実感しITの社会的意義について考える学びの機会となっています。
今回の支援先(読み書き配慮様)について
今回支援した「一般社団法人読み書き配慮」(以下 読み書き配慮)は、学習障害の実態について、広く社会全体で共有できる仕組みををつくることで、学習障害があっても本質の学びが保障され、のびのびと自己の学力を伸ばす解決を全国に増やしていくことをミッションとしている一般社団法人です。学習に困難を感じるこどもたちが、適切な配慮が速やかに行われることで、読み書きのやり方が違っても、一人ひとりが学びの現場で確実に生きる力を育み、社会に飛び立っていけるような社会の実現に向けて活動しています。
支援先の抱えていた課題
現在の活動だけでは収益を得られず、継続的に活動するために必要な資金の調達ができていない
団体が現在の活動を続けながら活動内容の拡大を図るためには、活動をマネタイズ(収益を上げる)する仕組みが必要。
ちょこサポの支援
読み書き配慮の活動をより理解、共感してもらい、活動をマネタイズする仕組み(有料会員数、セミナー・講演会などの申し込みを増加させるなど)をつくり、資金調達につなげる。
具体的な支援ポイント
- 1. 複数のSNSを活用した情報発信方法の検討
- 2. セミナーで展示・配布するポスター・ちらしの作成
- 3. 見てほしいコンテンツにリーチしやすいWEBサイトへ大幅改修
支援先について
読み書き配慮様からのコメント
ひたむきで純粋なSCSKのみなさんと、ちょこサポで過ごさせていただいた珠玉の3ヶ月に、無上の感謝を申し上げます。
読み書き配慮がちょこサポの支援を頂いたのは2019年6月。日本語における発生率は8%とも言われるLD(学習障害)は、認知度があまりにも低く、1人教室で困難と戦っているかもしれない子供達に、事例データベースで解決を示したいと立ち上げましたが、設立1年を過ぎても収支は下降の一途。ビジネスとしては崖っぷちでした。
マネタイズのできるHPへの改修をとの訴えに手を挙げてくれたのは3人の若者たち。いずれも子育てやLDとは無縁の世界から飛び込んでくれました。
業界ではそれなりに注目を集めても、想いだけでは会社として立ち行かず、マネタイズを軸に事業自体の見直しを図る必要がありました。理念を見失わず且つ採算性も追求する。弊社存続の最も重要なプロセスに、若いビジネスマンたちは力を貸してくれました。多忙な本業の傍ら私たちと一つのチームになり、週1のミーティングでビジネスモデルを研ぎ澄ませ、HP改修はもとより、SNSとチラシ等印刷物での効果的な情報拡散の秘訣まで考え出してくれたのです。
その甲斐あってか、なんと7-9月期の収支はわずかにプラスに!効果はまだまだこれから現れてくるでしょう。
3人の若き精鋭の皆さんには、彼らが撒いたビジネスの種が芽を出して成長する様を見届けてほしいと思います。そしていつの日か、日本の教育を根本から見直すきっかけに携わったのだと自負を抱いてもらえるように、読み書き配慮はまだまだ走り続けたいと思います。
代表 菊田 史子様
参加社員の感想
普段自分が取り組んでいる業務とは異なる体験をすることで、自分の今後の仕事にも繋がる新たな気づきがあればと思い参加しました。今回サポートさせていただいた読み書き配慮様は、学習障害を抱えた子どもや周りの親、関係者を救いたいという強い思いを持っておられて、その思いを実現させるために、少しでも私たちができることは何かを見つけていきました。
この経験の中で、コミュニケーションを通して相手の思いに共感しながら、より良い課題解決を行っていくことがとても大切だと感じました。この学びを、今後自分の仕事にも活かしていきたいと思います。
ビジネスソリューション事業部門
ProActive事業本部
開発部 加賀美 郁子
菊田代表がおっしゃっていた「頭の中では答えが分かっていても、書くことができないので試験の点数に結びつかない」という言葉が印象に残っています。この言葉だけでなく、活動への思いがミーティングで集まるごとに伝わってきて、様々な面で協力したいと思いながら活動しました。
活動期間が限られているなかで、できることは何か、その中で何を行うのか、どういう優先順位で行うのか、を常に考えながら進み続けた3か月だったと感じています。
金融システム第五事業本部
証券システム第一部 青島 翼
人生100年時代という言葉が提唱される中、プロボノ活動に興味があったこと、読み書き配慮様の熱意や覚悟を感じ、自分にも何か出来ることはないかという思いから、ちょこサポに参加させていただきました。
3ヶ月という短い期間でしたが、異なるスキルセットを持つメンバーが互いに出来ることを模索し、何らかの形で読み書き配慮様の事業に貢献できたことを嬉しく思います。
また、普段の業務とは異なる場所に身をおくことで、自分に出来ること・出来ないことを再確認するいい機会となりましたので、ここでの学びを今後へと繋げていきたいと考えています。
基盤インテグレーション事業本部
エンタープライズ基盤サービス第一部 田村 佳衣
お問い合わせ先
本件に関する
お問い合わせ先
SCSK株式会社
総務・IR・広報・サステナビリティ推進グループ
サステナビリティ推進部
E-mail:CSR.SP@scsk.jp