社会起業家の課題解決を支援する社会貢献活動「ちょこサポ+(SCSKちょこっとサポートぷらす)」がピアリングを支援しました
2019年7月16日(火)
「ちょこサポ+ (SCSKちょこっとサポートぷらす)」とは
ITのエキスパートである当社社員と、さまざまな企業で勤務する多様な専門性を持つ社外のメンバーでプロジェクトチームを構成し、ITやIT以外の業務領域において、社会起業家のニーズに沿った事業支援を行っています。
当社社員にとってさまざまな業種のメンバーとの共同プロジェクトの経験は、日常業務では得難い経験となり大いなる学びの機会となっています。
今回の支援先(ピアリング様)について
今回支援した一般社団法人ピアリング(以下、ピアリング)は、乳がん・子宮がん・卵巣がんなど、女性特有のがんに直面する方を支援する活動として、ピア・サポート※コミュニティサイト「Peer Ring(ピアリング)」を運営しています。同じような立場の仲間とつながり、普段はなかなか口にできない悩みや思いを情報交換し、交流することで、回復のプロセスや薬剤の副作用などについての理解を深める場となるとともに、感情的な結びつきによる応援や癒しの効果、サバイバーとしての自身の経験が他者の役に立つことで自尊心を回復させる効果などが期待できます。
※ピア・サポート:同じような課題に直面する人同士が互いに支え合うサポートのかたち




支援先の抱えていた課題
「Peer Ring」サイトに書き込まれた会員からの「声」を分析して活用するにはどうするか?
独自の調査結果として、治療に携わる医療関係者、副作用について研究する製薬企業、就労環境を検討する行政・企業などへ、「生の声」として情報提供し、がんと向き合う人々のさまざまな環境改善に役立てたい
ちょこサポの支援
- 就労環境改善施策の一助につなげるため、がんと就労の両立に関する成功事例として「ピアリングの声」をまとめた「企業・職場向けハンドブック」を作成する。
- QOL向上への一歩とするために、日常の生活環境に関わるケア用品に関する「ピアリングの声」を企業に届け活用してもらう。
具体的な支援ポイント
- 1. ハンドブックの作成に際し、手に取りやすいデザインを検討するとともに、治療と仕事の両立事例のインタビュー記事を作成
- 2. ピアリング会員にアンケートを実施し、「仕事を継続できた要因・退職に至った要因」「ケア用品」について声を分析
- 3. 協賛・コラボに向けた企業・団体への営業活動
支援先について
- 女性がんサバイバー向けの勉強会・講習会、イベント等の開催
- 地域のがんサロン等、がんサバイバー支援事業の運営受託
- がん罹患者の生活課題についての調査・研究
- ピア・サポートの有用性についての発信および啓発イベントの実施
- その他ピアサポート活動の企画・実施
- ピア・サポート実践団体や患者会、医療等専門職との連携
ピアリング様からのコメント

設立2年目の「Peer Ring(ピアリング)」には、がんを経験した女性の貴重な知見が、コミュニティの外部にはなかなか伝わらない、という課題がありました。これを、分かりやすい形で、企業社会や医療者など外部に発信していけたら、がんを経験する人に、よりよい環境を創ることができるのではないかという仮説から、今回の「ちょこサポ+」の活動は出発しました。
多様なバックグラウンドを持つ総勢10人が集まったチームは、リーダーを決めずに、完全にフラットな状況で動き出しました。 指揮者のいないプロジェクトで、複雑なタスクが進むか心配でしたが、それぞれの得意な分野、リソースを活用できる場面で、交互にメンバーがリーダーシップを取り、コミュニケーションツールを駆使して、プロジェクトは精力的に進みました。また、多忙の中での作業に、互いに無理はないか声をかけあい、ヘルプを求めやすい雰囲気も、次第に醸成されていきました。
このようなチームを体験できたことは、とても貴重で、刺激的な事だったと思います。当事者ではなく外部の「視点」を持つメンバーが関わることによって、わかりやすい発信コンテンツをつくりあげることができました。
今後ピアリングが外部への発信を拡大していくための大きな一歩となるプロジェクトを後押ししてくださった、SCSK株式会社の皆さまに深く感謝しています。
上田 暢子様
参加社員の感想

ピアリング様が運営されているSNS内には、会員様の投稿やコメントなどが価値のある知識として非常に多く蓄積されていました。
それら会員様の「生の声」をコミュニティ外に向けて発信・活用することで、困難に直面した人々に対し、全員で支えあえる社会の実現を目指されていることに私は非常に共感し、プロジェクトに参加させていただきました。
メンバーで合意した「がん患者の環境をよくする」というコンセプトのもと、会員様の声を「ケア商品に活かすこと」と「就労環境改善に活かすこと」を目指して、会員様へのアンケート実施と結果集計・分析を行いました。
その結果は、ケア商品を扱う企業への協働提案や就労に関する冊子作成の協賛依頼といった活動へつながり、現在も継続的に活動されております。
様々な企業から集まったメンバーが、わずか3カ月という短い期間で、ここまで走り抜けたのは、ピアリング様をはじめ集まったメンバーの情熱だと思います。想いを共有したチームの強さを感じることができ、非常に貴重な経験をさせていただきました。
今回の活動が、ピアリング様の目指す社会の実現に貢献できれば、非常にうれしく思います。
また、ピアリング様の思いが多くの方々に広まることを願っております。
近藤 雅之
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本件に関する
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SCSK株式会社
総務・IR・広報・サステナビリティ推進グループ
サステナビリティ推進部
E-mail:CSR.SP@scsk.jp