生産性を向上し、働き方改革を加速させる
「ProActive AI-OCRソリューション」を提供開始
2019年12月2日(月)
SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員 最高執行責任者:谷原 徹、以下 SCSK)は、自社開発のERP「ProActive」とAI-OCRを組み合わせた、「ProActive AI-OCRソリューション」を2019年12月2日から提供開始します。「ProActive AI-OCRソリューション」の利用により、日々の経費精算における入力・確認業務の生産性を向上することで、従業員の働き方改革を実現します。
1. 背景
働き方改革関連法の施行により、長時間労働の是正や、テレワークなどを活用した多様な働き方が求められていますが、これらを実現するには、業務の効率化に伴う生産性向上が必要不可欠です。経費精算や請求・支払業務による証憑(領収書、請求書)と入力結果の整合性チェックなど、書類を取り扱う業務においては、正確性を高めるため、人手と時間をかける必要があります。
このような課題の解決に向けて、SCSKでは、AI-OCRを活用することで当該業務における入力・確認作業の負担軽減と生産性向上を目指し、ERP「ProActive」にAI-OCRを組み合わせた「ProActive AI-OCRソリューション」を提供開始します。
2. ソリューション概要
ディープラーニング(深層学習)技術を用いたAI-OCRにより、画像から文字入力の自動化を実現します。一般的に紙で発行される領収書、請求書などの証憑は、会計システムや経費精算システムへ転記入力されますが、非常に手間の掛かる作業となっていました。「ProActive AI-OCRソリューション」は、スキャナーや複合機でスキャンしたレシートや、カメラなどで撮影した領収書の画像をテキストに自動変換し、ERP「ProActive」に連携するソリューションです。
ディープラーニングによる、AI-OCRで高精度に読み取ったレシートなどの日付や、合計金額、電話番号、支払先といった必要な情報をテキストへ変換することでシステム連携を実現し、経費精算や会計業務において、精算情報の入力やパンチャー業務負荷の大幅な低減に貢献します。「ProActive AI-OCRソリューション」の利用開始にあたっては、事前にテンプレートなどの作成作業が必要なく、また、AIの学習によって読み取り精度が継続的に向上していきます。
3. AI領収書読み取りソリューション機能について(経費精算業務)
「ProActive AI-OCRソリューション」のメニューの一つにAI領収書読み取りソリューションがあり、「経費システムへの自動転記」「AI信頼度判定機能」「スマートフォン活用」といった3つの機能を提供します。これにより、入力者による経費精算申請入力や経理部門における証憑チェック業務の負荷を軽減し、働き方改革の推進を支援します。
【各機能の詳細】
- 経費システムへの自動転記
領収書の日付、金額、支払先を読み取り、必要な情報をテキストへと変換し、経費精算明細を自動作成します。領収書の読み取りに特化したAI-OCRのため、金額の認識率は95%以上の高い精度を実現しています。また、従来は読み取り精度の向上が難しいとされてきた手書き領収書においても、高精度での読み取りが可能です。これらにより、入力者による精算明細の手入力業務を削減し、入力負荷の軽減や入力ミスの減少を実現します。 -
AI信頼度判定機能
撮影した領収書の日付、金額、支払先をAIがチェックし、項目ごとにAIの読み取りの信頼度をパーセントで表示します。経理部門は、AIにより判定された信頼度情報を詳細確認の要否判断などに活用できるため、確認作業の効率化を支援します。例えば、信頼度が90%を超える場合には正確性が高いと判断し、人による照合作業を不要とすることで、効率的な確認作業を実現します。 -
スマートフォン活用
スマートフォン搭載カメラで撮影した画像を素早くAI-OCRで読み取り、精算明細を自動作成することが可能です。経費精算のために会社へ戻ることなく、外出中の移動時間などの隙間時間の活用により、働き方改革を支援します。
4. 今後の機能拡充予定
「ProActive AI-OCRソリューション」の第一弾として、既存ユーザーから要望の高かった経費精算業務に活用できる「AI領収書読み取りソリューション」の提供を開始します。今後の予定として、「AI請求書読み取りソリューション」「AI支払通知書読み取りソリューション」の段階的な機能拡充を予定しています。
5. 提供開始時期
2019年12月2日
6. 費用
10,000円/500枚~ (読み取り枚数に応じた従量課金)
本件に関する
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