米国Sysdig社と「Kubernetes」環境向け
セキュリティ・モニタリング プラットフォーム
「Sysdig Platform」の国内総販売代理店契約を締結
2019年11月11日(月)
SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員 最高執行責任者:谷原 徹、以下 SCSK)は、Sysdig, Inc.(本社:米国・カリフォルニア州、CEO:Suresh Vasudevan、以下 Sysdig社)とコンテナ管理オープンソースソフトウェア「Kubernetes(クーべネティス)」環境向けセキュリティ・モニタリング プラットフォーム「Sysdig Platform(シスディグ プラットフォーム)」の国内総販売代理店契約を締結し、2019年11月11日から提供を開始します。
1. 背景
デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の機運が高まる中、「ニーズの変化に応じてITサービスをいかにスピーディに開発・改善できるか」が、ビジネスで勝ち抜く前提条件になりつつあります。こうした中、迅速な開発・改善に寄与するとして、コンテナ技術が多くの企業に注目されています。特に昨今、コンテナ型仮想化環境を提供する「Docker(ドッカ―)」やコンテナ化されたアプリケーションの開発・運用自動化プラットフォーム「Kubernetes」、レッドハット社が提供する「OpenShift(オープンシフト)」など、Webサービス系企業にとどまらず、一般のエンタープライズ企業でも活用が始まっています。
一方で、こうした新たな環境におけるモニタリングやセキュリティ管理については、従来型のサーバー単位で監視する仕組みや、IDS/IPS(不正侵入検知/防御システム)といった境界型防御のみでは、内外からのアクセスによるコンテナの不正な振る舞いや改ざんの検知、脆弱性のチェックまで行うのは難しいのが実情です。
SCSKは、これらの課題に対応する「Sysdig Platform」の取り扱いを開始します。
2. 「Sysdig Platform」の概要
「Sysdig Platform」は、OSのシステムコールを可視化する特許技術をベースに、「Docker」など各コンテナ内部のアプリケーションやミドルウェア、「Kubernetes」のリソース状況および健全性、コンテナ間通信を完全にモニタリングし、視覚化します。
また、コンテナに潜む脆弱性の発見や、不正アクセスなど異常検知時のコンテナ制御のほか、「Kubernetes」上でのコマンド履歴をすべて記録可能なことから、サイバーセキュリティにおけるフルフォレンジック※を実現します。
- ※フォレンジック・・・犯罪捜査や内部統制、情報漏えい対策として利用される技術のこと。
3. 「Sysdig Platform」の特長
充実のモニタリング機能「Sysdig Monitor」とセキュリティ機能「Sysdig Secure」を兼ね備えています。
「Sysdig Monitor」
ブラックボックス化した「Kubernetes」環境の詳細なモニタリングと、迅速なトラブルシューティングを可能にします。
- コンテナ内部のアプリケーション、ミドルウェアなどを自動検出して解析
- マイクロサービス間の依存関係を視覚化
- 各ホストで稼働するコンテナをサービス単位で並べ替えて表示
- 「Kubernetes」クラスタ全体のパフォーマンス問題を診断
- 「Kubernetes」クラスタを横断した形で、インフラ監視・モニタリングソリューション「Prometheus(プロメテウス)」のメトリクス(評価尺度)を自動収集/連携可能
- AWS、Google Cloud、Azure、IBM Cloudなどのパブリック・クラウドとお客様データセンターなどのプライベート・クラウドを統合的にモニタリング、アラーティング
「Sysdig Secure」
「Sysdig Secure」は、コンテナを使った開発環境から実行環境に至るまで、包括的なセキュリティを提供します。
- CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)パイプラインやレジストリ、本番環境も含めた脆弱性のイメージ・スキャニングと管理を実現
- アプリケーションやコンテナ、もしくはネットワーク・アクティビティに基づいた脅威を識別しブロック
- CIS(Center for Internet Security)ベンチマーク、PCI-DSS、GDPRなどの外部コンプライアンス要件の違反を検出可能(カスタム・コンプライアンス制御も可能)
- イベントを検知した前後のシステムキャプチャを自動的に取得、サイバーセキュリティにおけるフルフォレンジックを実現
詳細は以下をご覧ください。
URL: https://www.scsk.jp/product/common/sysdig/index.html
4. 販売開始日
2019年11月11日
Sysdig社からのエンドースメント
Sysdig社は、SCSKとのパートナーシップを大変喜ばしく思うとともに、日本のエンタープライズ企業が自信を持って本番環境でクラウド・ネイティブなワークロードを実行および保護できるよう支援してまいります。
我々は、日本のお客様が「Kubernetes」およびコンテナベースのアプリケーションに移行するにつれ、日本市場は著しい成長を遂げると考えております。
「Sysdig Platform」は、お客様環境におけるセキュリティと可用性を最大限に高め、コンプライアンスを検証することに寄与します。
本パートナーシップは、日本市場の成長を加速し、SCSKの専門性と組み合わせることで、さらに素晴らしいカスタマー・エクスペリエンスを提供することになると信じております。
Sysdig, Inc.
Chief Revenue Officer
Keegan Riley
Sysdig社について
Sysdig社は米国のIT・ソフトウェア企業であり、世界で広く普及しているネットワーク・アナライザ「Wireshark(ワイヤーシャーク)」の共同創作者であるロリス・ディオニアニ氏(現Sysdig社CTO)によって2013年に設立されました。「Sysdig Platform」は、オープンソースを基に開発されたエンタープライズ向けクラウドネイティブ・インテリジェンス・プラットフォームです。
本件に関する
お問い合わせ先
製品・サービスに関する
お問い合わせ先
SCSK株式会社
ITエンジニアリング事業本部
ミドルウェア第二部 姜(きょう)
TEL:03-5166-1320
E-mail:Sysdig-sales@ml.scsk.jp
報道関係
お問い合わせ先
SCSK株式会社
広報部 栗岡
TEL:03-5166-1150
- ※掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。