プレスリリース
(2013年)
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2013.04.10(水)
SCSK株式会社

SCSKが証券ジャパンの営業支援システムを刷新
~お客様の稼働率と営業員の業務効率を向上させるシステムを開発~

SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:中井戸 信英、以下SCSK)は、株式会社証券ジャパン(本社:東京都中央区、代表取締役社長:齋藤 英秋、以下証券ジャパン)に対し、同社の営業ノウハウを取り込んだ営業支援システムを3月より提供開始しました。

1.背景

証券会社における従業員数は、1991年6月末に約16.7万人とピークを迎えましたが、昨年末には約8.3万人まで減少しています。そのため、一部の証券会社では1名の営業員が数百名のお客様を担当しているケースが出てきています。こうした状況下において、営業員を支援するシステムは多数存在していますが、これらは主に顧客管理業務を重視しているため、入力項目が多岐に渡り、かつ操作が複雑という傾向があり、数多くのお客様を担当する営業員を支援するシステムとしては、うまく活用されていないのが実状でした。

こうした中、証券ジャパンでは、取引口座を持っていながら長年取り引きされていないお客様へ有効な情報を提供するなど、お客様の稼働率向上を目指し、優績営業員のノウハウを共有し、全営業員での活用を検討してきました。こうしたノウハウのシステム化に際し、SCSKは自社の高速開発実行基盤「FastAPP(ファストアップ)」を用いて、通常のスクラッチ開発では4~5カ月かかる開発期間を約半分に短縮し、新たな営業支援システムを開発し、証券ジャパンへ提供を開始しました。

2.概要

証券会社の営業員向けに、以下①~③の機能を提供します。

  • ① セグメンテーションされたお客様情報のスクリーニング
  • ② 電話帳などお客様固有情報の照会
  • ③ お客様へのコンタクト履歴登録・履歴一覧表示

概要

3.本システムの特長
  • (1)優績営業員の営業ノウハウを取り込んだ機能を搭載
    証券ジャパンでは、社内の優秀な営業員の営業ノウハウをシステム化し、全営業員での活用を推進させることで顧客稼働率を約20%向上させています。
    本システムの検討・導入にあたっては、同社の営業員と協議を重ね、営業員のノウハウを最大限システムへ取り込んでいます。
  • (2)SCSKの高速開発実行基盤「FastAPP」を活用、2ヶ月半の開発・導入期間でサービス開始
    本システムは、セキュリティ、証跡管理などエンタープライズ向けシステム開発の必須機能を標準で備え、なおかつスピード開発を実現するためのアプリケーション開発・実行基盤「FastAPP」を活用しました。
    営業員のノウハウは日々進化しており、その進化に対するシステムへの変更要求も数多く発生しますが、高速開発基盤の「FastAPP」を用いることで、迅速な対応が可能になります。
    なお、「FastAPP」はパブリック・プライベートなどのクラウド環境、自社管理のオンプレミス環境といったインフラ環境の制限を気にすることなく構築可能です。また、実際に動くものを都度確認していくことにより開発作業の進捗が評価されるアジャイル型開発の基盤としても活用可能です。

本システムの特長

4.今後の展開

証券ジャパンにご協力いただき、同社のノウハウを盛り込んだ本システムを他証券会社にも提供、2015年12月末までに10社への提供を目指します。今後は証券会社の営業員が外交時でも使用可能となるよう、スマートデバイスへの対応などを行ってまいります。

また、高速開発実行基盤「FastAPP」は証券会社のみならず、いかなる金融機関においてもご利用可能な基盤であり、お客様向けサービスの向上や業務効率化の観点において、さまざまな利用局面でのシステム化へお役に立てるものと考えています。

【本システムに関するお問い合わせ先】

SCSK株式会社
証券システム営業部 大和
TEL:03-6438-3126
 

【SCSK高速開発実行基盤「FastAPP」に関するお問い合わせ先】

SCSK株式会社
先進開発推進部 渡辺、堀
TEL:03-5290-3864

【報道機関お問い合わせ先 】

SCSK株式会社
広報部 西廣
TEL:03-5166-1150

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