プレスリリース
(2012年)
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2012.05.08(火)
SCSK株式会社

アマゾン ウェブ サービス®が提供するクラウドサービスを活用した
「USiZEパブリッククラウドモデル」を提供開始
~九州大学が「パブリッククラウド型教育用電子計算機システム」において採用決定~

SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:中井戸 信英、以下SCSK)は、アマゾン ウェブ サービス(以下AWS)が提供するクラウドサービスをより簡単・効率的に利用できるように、AWSのクラウド環境の構築サービスとサポートをメニュー化し、「USiZE(ユーサイズ) パブリッククラウドモデル」として、2012年5月8日より提供開始します。

なお本サービスは、先行して九州大学(福岡県福岡市、総長:有川 節夫)の「パブリッククラウド型教育用電子計算機システム」において採用されています。

1.背景

昨今、多くの企業がクラウドサービスに注目しており、企業情報システムのクラウド環境への移行が積極的に進められています。一方、1)海外のパブリッククラウドサービスの利用にあたり、日本の商習慣にあった利用料金の支払方法を実施すること、さらに、2)仮想化環境などに代表される社内クラウド環境は比較的多くの企業で利用されている状況下、それらに加えパブリッククラウドを導入する上でどのように複数のクラウド環境を管理するかということが課題になっています。このような課題を受け、SCSKでは、ワールドワイドに展開されており、多くの企業に採用されているAWSのクラウドサービスを、より簡単・効率的に利用できるようにSCSKのサービスとしてメニュー化し、提供を開始します。

2.概要・特長

SCSKは、AWSのクラウドサービスの利用を希望する企業向けに、以下のサービスを提供します。

1)SCSKによる支払の代行

AWSのクラウドサービスを利用する企業の支払いをSCSKが代行することで、「請求書払い・日本円払い」による支払処理が可能となります。企業のAWSアカウントにSCSKの支払代行情報を紐付けているため、企業はAWSサイトから直接サービスを利用することが可能です。

2) 利用上限が設定可能な契約形態

契約時に月次での最大利用金額を設定することが可能です。また、利用額について週1回の通知メールを行うため、従量課金型のサービスを計画的に利用・管理することが可能となります。

3) 簡単・効率的なハイブリッドクラウド環境構築ソリューションと、運用監視サービス

SCSKのクラウド管理ソリューション「PrimeCloud Controller(プライムクラウド コントローラー) USiZE/AWS edition」をオプションサービスとして提供します。これにより、AWSのクラウドサービスのひとつである「Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2®)」を用いた仮想サーバーの増設・削減などを簡単なGUI操作で行うことができるようになるため、効率的にパブリッククラウド環境を構築することができるようになります。また、企業が既存で保有している社内クラウド環境(プライベートクラウド環境/仮想環境)と、AWSのクラウド環境とを連携し、両クラウド環境を統合的に管理することもできるようになります。

なお、新規でクラウド環境構築を希望される企業には、手厚い運用と高品質・高セキュアなクラウド環境を構築する「USiZE※1」サービスを提供しています

※1 USiZE SCSKが提供する従量課金の各種クラウドのインフラ提供サービス。SCSKのnetXデータセンターを基盤とした、手厚い運用と高品質・高セキュアなプライベートクラウドや、圧倒的な拡張性と高いコストパフォーマンスのパブリッククラウド、また両者を統合したハイブリッドクラウドについて、構築から運用まで一括して提供。

3.九州大学提供内容

九州大学 大学院システム情報科学府(以下、九州大学)では、高度な情報処理を行うプライベートクラウド環境をすでに構築していましたが、よりデータ量の多い情報処理に対応可能な環境の構築、さらなる教育環境の充実を目指し、AWSのクラウドサービスおよび、SCSKの「USiZE パブリッククラウドモデル」を採用し、「パブリッククラウド型教育用電子計算機システム」の環境を構築しました。

「USiZE パブリッククラウドモデル」を採用することにより、利用額の上限を固定しながらAWSのクラウドサービスを利用し、さらに、既存のプライベートクラウド環境と、AWSのクラウド環境を連携させたハイブリットクラウド環境の構築を実現しています。九州大学では、AWSが提供するHPC(High Performance Computing)インスタンスなどを採用し、非常に高度な計算処理を実現しています。

-クラスタGPUインスタンス※2を含む、従量課金型コンピュータリソースなどを利用

  • 従量課金型コンピュータリソース:Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)
  • 従量課金型ストレージ:Amazon Simple Storage Service (Amazon® S3)

-予算管理に基づいて利用額を上限固定

※2 HPCアプリケーションおよび、レンダリング、メディア処理アプリケーションに対応可能なコンピュータリソース。比較的高性能なCPU性能と、並列処理機能を備えた汎用グラフィック処理ユニット(GPU)により構成。

--- 九州大学大学院システム情報科学研究院 久住憲嗣先生からのコメント

九州大学では、高度な情報処理教育を提供できるよう、キャンパスクラウドシステムなどの構築に取り組んでまいりました。

大学の計算機利用量には季節による波があり、必要な計算機資源の最大容量に合わせて設備投資をすることは効率的ではありません。今回、Amazon Web Servicesを活用した本サービスの採用を行うことで、繁忙期においてキャンパスクラウド等で対応できない量の計算機資源を要求された場合の対応が円滑となり、先端科学技術を担う高度の研究者・技術者を養成するための教育が、より促進するものと期待しています。また、これらのサービスが、従量課金で提供されることに魅力を感じています。

4.サービスメニュー・価格
サービス名 サービス概要 初期費用 ランニング費用
従量型リソースサービス AWSの各種サービスを従量課金でご提供いたします。 0円 AWS利用料に準ずる
サポートサービス AWSの利用に関する技術的な問い合わせにお答えします。 AWS利用料の10%~
アカウント管理サービス ご契約に対応したAWSアカウントを発行します。AWSの各種制限解除申請を受付け、AWSへの代理申請を行います。
請求書サービス AWSの利用実績に基づき、日本円での請求書発行を行います。
PrimeCloud Controller
USiZE/AWS edition
「USiZE パブリッククラウドモデル」専用の「PrimeCloud Controller」を月額課金で提供します。 0円 1万円/月~
インテグレーションサービス ハイブリッドクラウドに関するコンサルティングからアプリケーション開発を含めたインテグレーションをご提供します。 個別見積もり
USiZE連携サービス SCSKが提供する従量課金の各種クラウドのインフラ提供サービスと「PrimeCloud Controller」との連携サービスをご提供します。 個別見積もり
監視サービス お客様のAWS環境の監視サービスを提供します。 個別見積もり
5.販売目標

2013年3月までに 利用社数50社

以上

本件に関するお問い合わせ先

【本サービスに関するお問い合わせ先】
SCSK株式会社
クラウド事業本部 基盤統括部 第一開発課 瀧澤、浅野
TEL : 03-6438-3501
 

【報道関係お問い合わせ先】
SCSK株式会社
広報部 広報課 神谷
TEL :03-5166-1150

※アマゾン ウェブ サービス、Amazon EC2 、AmazonおよびAmazon Web Services ロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。

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