プレスリリース
(2012年)
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2012.04.11(水)
SCSK株式会社

大同メタル工業株式会社がメインフレームの基幹システムを刷新 
新システムにリッチクライアントRIAテクノロジー「Curl」を採用
~SCSKがCobol連携フレームワーク、自動生成機能を提供し、スムーズで高い生産性を実現~

SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:中井戸 信英、以下 SCSK)は、SCSKが提供するリッチクライアントRIAテクノロジー「Curl」が、大同メタル工業株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長 兼 最高執行責任者:樫山 恒太郎、以下 大同メタル工業)の会計、人事の基幹システムに採用されましたことをお知らせいたします。

Curlを採用し、Cobol連携フレームワークやソースコード自動生成機能を利用することにより、新システムへのスムーズな移行と高い開発生産性を実現することができました。

1. 背景

大同メタル工業は、自動車分野を中心にあらゆる産業の「回転」を支える世界で唯一の「総合すべり軸受メーカー」です。自動車のほか、船舶・航空機・ロケットなどの各種輸送機器から、各種プラントで活躍する生産機器、産業用機械や土木建設用機械、あるいはOA機器や家庭用電気製品などの身近な分野まで、多種多様な産業分野のすべり軸受を手掛けています。

2008年の中ごろより、大同メタル工業は老朽化したメインフレームの基幹システムからオープン系システムへの移行を進めてきました。当初は業務パッケージの導入を検討していたものの、パッケージでは対象業務との整合性の問題や、メインフレームシステムと同等の操作性を維持することができないなど、多くの課題がありました。また、メインフレームの開発言語であるCobolロジックをオープン化しWebシステムのビジネスロジックとして再利用することが困難であるなどのシステム開発面での課題もありました。そのような状況の中、業務との整合性や既存Cobol技術者のノウハウを活かせるシステムとして、いくつかの技術を比較検討した結果、以下の点を評価し、リッチクライアントRIAテクノロジーCurlを採用しました。

SCSKが主担当で提供したCobol連携フレームワークやソースコード自動生成機能の利用により、開発に必要な基本機能・部品を活かして効率の良い開発を行うことができ、開発期間の短縮と開発コストの低減による開発生産性の向上を実現できました。

2. 新システムへのCurl技術適用ポイント
  1. (1)メインフレーム特有のファンクションキーや実行キーの設定にも柔軟に対応できる高いユーザビリティを提供すると共に、使い勝手を向上。これによりユーザーは、新システムへのスムーズな移行とさらなる業務生産性の向上を実現できること。
  2. (2)既存のCobol技術を活かしたCobol連携フレームワークと、CurlからCobolのビジネスロジックを呼び出 すためのインターフェイスコードを自動生成する機能を使用することにより、Webシステム構築の複雑さを排除し、開発期間の短縮と開発生産性の向上を実現できること。
  3. (3)画面開発ツールのVisual Layout Editor(以下VLE)を使用することで、ドラッグ&ドロップベースのノンコーディング開発と、ブラウザやプラットフォームに依存しないクロスプラットフォーム開発を実現できること。
3. 大同メタル工業様のコメント

新システムの稼働は、2010年4月の会計システムをはじめ、2011年1月に人事・給与システム、同年4月には購買システムとワークフローを稼働し、2012年4月には債権システムの稼働を予定しております。
開発当初は4名からスタートし現在は6名体制の中、短期間に5つのシステムを構築しました。開発を短期間で実現できた理由は、SCSK主導で提供していただいたCurl+Cobol連携フレームワークや自動生成機能、画面開発ツールのVLEの高い生産性によるもので、仕様確定後は、業務画面開発からCobolのビジネスロジックまで含めて今まで開発した資産を活用し、現在では1~2日程度で開発できるようになりました。
ユーザビリティについては、メインフレームシステムと同等の操作性を維持できたため、新システム導入の際に発生しやすいトラブルも見られず、教育コストもほとんど必要ありませんでした。
高い開発生産性で、低コストに、短い開発期間で新システムへの移行を実現できる点を評価しCurlによるマイグレーションを選択し、新システム構築でもCurl+Cobolによるシステム開発を行っています。
Curlに対する要望としては、2011年11月28日にモバイル開発プラットフォームのプレビュー版をリリースされたと聞いております。今後は、ユーザーからのフィードバックによる機能改善と、PCだけでなくモバイルを業務にどう適用させるかといった取り組みにも期待しています。
また、基幹系システムとは別に、各業務担当が個別にExcelで管理資料を作成しているといった課題が多くあります。Excelの持つ計算式や自由なフォーマット変更などの柔軟性とWebの一元管理の両方を兼ね備えたCurlによるシステム構築も今後検討していきたいです。

大同メタル工業株式会社
情報センター 情報業務グループ リーダー 井上 浩伸

【システム構成図】

【システム構成図】
4. 導入事例のダウロード

以下URLより導入事例のPDFファイルをダウンロードできます。

URL : http://www.curlap.com/casefile/ 新規ウィンドウ

補足:リッチクライアントRIAテクノロジー「Curl」について

SCSKの独自技術であるリッチクライアントRIAテクノロジー「Curl」は、現在のWebアプリケーションの問題や課題を解決し、高機能ユーザーインターフェースを持つシステムの構築を可能にするエンタープライズ向けRIA統合開発環境および実行エンジンです。

HTMLのようなテキストフォーマットから高パフォーマンス3Dグラフィックスまで、「Curl」は広範囲にわたる開発が可能です。

PCやモバイル端末といったクライアントサイドに特化し、アプリケーションのユーザーインターフェースを1開発言語、1ソースで開発ができます。さらに、OS、メーカを問わず、あらゆるサーバ製品との連関性を高めることで、データやシステムなどの既存資産を効率的に活用できます。

1995年にMIT(米国マサチューセッツ工科大学)で次世代のWeb開発環境および実行エンジンとして研究されてきました。2004年よりSCSK(旧 住商情報システム株式会社)が製品開発およびライセンス販売、マーケティング、サポートすべてを運営し、現在、日本国内では大手企業を中心に500社以上が採用しています。

Curl Webサイト URL: http://www.curlap.com/ 新規ウィンドウ

補足:SCSK株式会社について

SCSK株式会社は、2011年10月に住商情報システム株式会社と株式会社CSKが合併し誕生しました。両社の各産業分野における技術力・ノウハウ・知財などを相互に活用するとともに、システム開発、ITインフラ構築、ITマネジメント、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)、ITハード・ソフト販売を有機的に統合することで、フルラインナップのサービスをご提供いたします。また、住友商事をはじめとするお客様の世界各国におけるITシステム・ネットワークのサポート実績を活かし、グローバルITサービスカンパニーとして、さらなる飛躍を目指してまいります。

SCSK株式会社Webサイト URL: http://www.scsk.jp/

本件に関するお問い合わせ先
【製品・サービスに関するお問合せ先】

SCSK株式会社
Curlソリューション事業本部 製品企画開発部 三野、杉浦
TEL : 03-5166-1715
E-mail : info@curlap.com

【報道関係からのお問い合わせ先】

SCSK株式会社
広報部 広報課 杉岡
TEL : 03-5166-1150

※掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。