プレスリリース
(2012年)
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2012.01.17(火)
SCSK株式会社

日立オートモティブシステムズ株式会社が「予実算管理システム」「経営ポータル」に
リッチクライアントRIAテクノロジー 「Curl」 を採用
~ グローバルでの「見える化」を促進し、迅速な経営判断を可能に ~

SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:中井戸 信英、以下 SCSK)が提供するリッチクライアントRIAテクノロジー「Curl」が、日立オートモティブシステムズ株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長:大沼 邦彦、以下日立オートモティブシステムズ)における「予実算管理システム」「経営ポータル」に採用されましたのでお知らせいたします。

「Curl」の採用により、グローバルでの「見える化」が強化され、これまで以上の迅速な経営判断を可能とすることができました。

1.背景

日立オートモティブシステムズは、2009年において市場の厳しい変化と要求に応え、競争力強化と事業発展のための経営判断、意思決定の迅速化を目的に、日立製作所のオートモティブシステムグループが分社・独立することにより設立されました。

分社化によるIT基盤やデータの一元管理、連結決算業務の効率化と本社への迅速な決算報告を行うためには業務改善が急務となっていました。また、グローバル化が進み連結対象会社が増加する中、旧組織体制下のシステムでは頻繁な組織変更や科目変更に柔軟に対応することが困難であり、予算管理および情報登録からデータ統合を含めた財務データの把握に時間がかかることが課題となっていました。さらに、経営層の「意思決定に必要な情報をタイムリーかつひと目で把握したい」と言った要求にも応える必要がありました。

このような状況を踏まえ、予実算管理業務におけるデータ入力業務の統一と管理業務においての検索・集計の合理化・短縮化を目指し、さらに、経営の見える化をグローバルに実現できる柔軟なシステムの導入を検討していました。

2.新システムの選定ポイント

日立オートモティブシステムズは、「予実算管理システム」および「経営ポータル」の構築において、以下の点を重要視していました。

  • Excelのような操作性
  • 改変・メンテナンスの容易性
  • 基幹系システムOracle EBSとの柔軟な連携
  • 膨大な予実算管理データを検索・集計するハイパフォーマンスな処理能力
  • 多面的なセグメント管理の実現
  • 分かりやすく使いやすいビジュアルなデザイン など

これらすべての要求を満たす技術を検討した結果、リッチクライアントRIAテクノロジー「Curl」の採用に至りました。

<代表的なCurl採用のポイント >

1. Excelの操作性に慣れたユーザーに対し、Excelシステムの操作性を保ちつつ、IME制御やフォーカス移動の方向設定、また入力途中や過去データの呼出しを行う履歴保存・呼出機能など、Excel以上の操作性も実現することで新システムへのスムーズな移行を促進できること。

2. 高いデータ処理能力を有し、膨大なデータに対して多様な切り口で検索条件を設定し、高速に検索結果を表示できること。

3. マスター管理上で、ユーザーによる細かい計算式や項目設定が可能なため、頻繁な組織変更や科目変更にもユーザー主導で柔軟に対応が可能。また、Oracle EBSとの親和性も高く、決算業務の効率化と本社への迅速な決算報告ができること。

4. 膨大なデータ分析において、タイムリーかつ継続的に変化点および分岐点の見える化を実現できること。具体的には、地図情報やグラフ機能などを組み合わせたグラフィカルで高度なユーザーエクスペリエンスの提供により、グローバルに分散する拠点ごとの損益情報などが正確かつ容易に把握できること。

3.日立オートモティブシステムズ様のコメント

分社化により連結決算業務の効率化と経営情報の見える化を実現するためには必要な情報が経営層からタイムリーにかつ正確に見えなければなりません。必要な情報が見えることによって現状の課題が見え、解決の切り口を検討することができます。このような経営の見える化を実現するために採用したのが「Curl」でした。新システムの導入において、以下の3つの各層向けに業務改善を行いました。

■「業務担当者層」 : テンプレート活用による重複入力作業の撤廃と入力作業の効率化
 
■「管理者層」 : データベースを一元化し、収集データを管理者側がマスター上で検索・計算・集計作業ができ、セグメント別に連結損益を把握できる仕組みが実現
 
■「経営者層」 : ビジュアル的にひと目で必要な情報を把握でき、迅速で正確な意思決定が可能

新システムの導入により、業務担当者層、管理者層の業務効率化と正確性が向上し、経営層が必要な情報提供をビジュアル的にひと目で把握できるようになり、財務データの「見える化」につなげることができました。

今回の見える化を切り口に今後は工場の稼働率や在庫状況が同じようにグローバルに「見える化」できるように横展開を検討し、真の「見える化」を追求していきたいと考えています。

日立オートモティブシステムズ株式会社
グローバル情報システム統括本部 コーポレートシステム部
部長 依田 正幸

【システム構成図】

システム構成図

■補足:リッチクライアントRIAテクノロジー「Curl」について

SCSKの独自技術であるリッチクライアントRIAテクノロジー「Curl」は、現在のWebアプリケーションの問題や課題を解決し、高機能ユーザーインターフェースを持つシステムの構築を可能にするエンタープライズ向けRIA統合開発環境および実行エンジンです。

HTMLのようなテキストフォーマットから高パフォーマンス3Dグラフィックスまで、「Curl」は広範囲にわたる開発が可能です。

クライアントサイドに特化し、Webアプリケーションのユーザーインターフェースを画期的に向上します。さらに、OS、メーカを問わず、あらゆるサーバ製品との連関性を高めることで、データやシステムなどの既存資産を効率的に活用できます。

1995年にMIT(米国マサチューセッツ工科大学)で次世代のWeb開発環境および実行エンジンとして研究されてきました。1998年に米国Curl社を設立し、日本語版は2003年より提供しています。現在、日本国内では大手企業を中心に500社以上が採用しています。

Curl Webサイト URL: http://www.curlap.com/ 新規ウィンドウ

■補足:SCSK株式会社について

SCSK株式会社は、2011年10月に住商情報システム株式会社と株式会社CSKが合併し誕生しました。両社の各産業分野における技術力・ノウハウ・知財などを相互に活用するとともに、システム開発、ITインフラ構築、ITマネジメント、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)、ITハード・ソフト販売を有機的に統合することで、フルラインナップのサービスをご提供いたします。また、住友商事をはじめとするお客様の世界各国におけるITシステム・ネットワークのサポート実績を活かし、グローバルITサービスカンパニーとして、さらなる飛躍を目指してまいります。

SCSK株式会社Webサイト URL: http://www.scsk.jp/

本件に関するお問い合わせ先

【製品・サービスに関するお問合せ先】
SCSK株式会社
Curl事業部 製品企画部 三野、杉浦
TEL :03-5166-1715
E-mail:info@curlap.com

【報道関係からのお問い合わせ先】
SCSK株式会社
広報部 広報課 杉岡
TEL: 03-5166-1150

※記載の社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。