What is your DREAM??
挑戦し続ける現場社員へのインタビュー
“SI × NI”
一気通貫のセキュリティで、
ビジネスの安全をワンストップで支える。
2026年4月、ネットワンシステムズが提供していたSOC(Security Operation Center)をはじめとするセキュリティサービス部隊がSCSKセキュリティへと合流した。生まれも育ちも異なるセキュリティのプロフェッショナルは、互いの技術とカルチャーの交差に何を見出し、どのような未来を描くのか。新組織を率いる2人のリーダーの「夢」に迫る。
遠藤 宏 / 森 寿徳
似た側面の多い2人のリーダーが持つ、
それぞれの凄み
新たな組織を牽引するのが、SCSK出身の遠藤とネットワンシステムズ出身の森。
遠藤は2000年、住商情報システム(現SCSK)に入社して以来、開発・ERP・プロダクトビジネスまで幅広く経験し、現在はSCSKセキュリティでセキュリティ監視・運用部門を統括する。
森もまた、同じ2000年にキャリアをスタート。後に入社したネットワンシステムズで、2016年にセキュリティ部門の立ち上げに関わり、自治体や病院など公共市場のお客様を中心としたSOCを10年にわたり提供してきた。
2人が初めて出会ったのは事業統合の8か月前。膝を突き合わせ、お互いが持つサービス内容を紹介しあうことからスタートした。
お互いの第一印象を尋ねると、「どこか似ていて、他人のような気がしなかった」と笑いあう2人。2社の統合という大きな変革のプロセスの中でも、考えが相反したり、ぶつかったりすることは全くと言ってよいほどなかったという。
メンバーにのびのびと仕事をしてもらうというマネジメントスタイルまで共通する2人は、それぞれがリーダーとして率いる組織には互いが深いリスペクトを寄せる。
「森さんがもともといた組織(ネットワンシステムズのセキュリティ部隊)は、キャリア入社の方が多く、多くの現場で培ってきた “個の力” が非常に強かった。それを手順書や教育メニューで仕組み化し、協力してやりきることを徹底している。今後取り入れたい文化です」(遠藤)
「営業機能がなく技術提供を中心としてきた我々は、今後は遠藤さんの組織(SCSKセキュリティ)の “常にビジネスを拡張していく” 視点を学びたい。途切れることなく仕事を続けていくやり方を吸収していきたいですね」(森)
24時間365日の「監視室」で繰り広げられる、AIと人間のハイブリッド戦
遠藤と森が提供するセキュリティサービスの核となるのが「SOC(Security Operation Center)」という専門組織だ。オフィスビルに例えるなら、監視カメラで24時間365日、人の出入りを絶えずチェックする “監視室” のような存在。目に見えないインターネットの通信記録(ログ)を監視し、不正な侵入を検知したら即座に遮断してお客様に報告する。
「今や、リモートワークやクラウドサービスの普及で『会社のドア(攻撃のポイント)』が無限に増えている時代。だからこそ、この監視室の重要性がこれまでになく高まっています」(森)
SOC(ソック)とは?
Security Operation Centerの略。24時間365日体制でネットワークやデバイス、クラウド環境などのログを監視・分析し、サイバー攻撃の検出や脅威への対応を専門に行う組織・体制。
・サイバー攻撃の巧妙化・悪質化
…ランサムウェアやサプライチェーン攻撃など、手口が高度化しており、従来のセキュリティ対策(壁を作って防ぐだけ)では侵入を防ぎきれなくなっている。
・ビジネスのデジタル化(DX)と環境の変化
…リモートワークやクラウドサービスの普及により、守るべき境界(ネットワークの範囲)が広がり、社外からのアクセスを含めた常時監視が必須となっている。
・企業の社会的責任(ガバナンス)と法令遵守
…万が一、情報漏洩などを起こした場合、企業の信用失墜や巨額の制裁金、法的責任を問われるリスクが高まっており、強固なセキュリティ体制の構築が株主や取引先から強く求められている。
こうした社会的背景のもと、企業のサイバーセキュリティにはなくてはならないものになっている。
さらに今、その監視室の裏側では、最先端の「AIと人間の戦い」が繰り広げられている。放っておけば無限に膨れ上がるサイバー攻撃に対し、彼らは一歩も引かない。
「現代は攻撃側もAIを使う時代です。だから防御側の私たちもAIを導入し、9割の過検知や誤検知を機械に間引かせ、残りの1割の『本当に危ない通信』を人間が精査する。ただし、AIを鵜呑みにするのは危険です。週次で人間がルールをチューニングし、間引きの精度を上げつづける。この『AIを正しく使いこなすプロの手腕』こそが、私たちのコア技術です」(遠藤)
「攻撃の手口は常に変化するので作業に終わりはありません。しかし、膨大なログの中に、本当に警告すべき不正ログが埋もれるのを防ぎ、お客様が安心・安全に事業を継続できる環境を支える。そのやりがいは、10年間全く変わりません」(森)
彼らがこの領域にかける情熱は、単なる「ITビジネス」の枠に収まらない。もし、わずかな予兆を見過ごせば、数日後には企業の全データが暗号化され、身代金を要求されたり、最悪の場合にはすべての事業を停止する事態に追い込まれるような大惨事につながりかねないからだ。
SI × NI。一気通貫のセキュリティだからこそ可能なお客様の「業務」を止めないプロの判断
2人が確信しているのは、この事業統合がお客様にもたらす「唯一無二の価値」だ。
不正なログが発見された際、まずは被害を最小限にするべく、「危険だからとにかくすべての通信を止めてください」としか言えないケースが一定数存在する。しかし、それではお客様のビジネスそのものの停止につながりかねない。
一方、システム(SI)を熟知したSCSKと、ネットワーク(NI)を知り尽くしたネットワンシステムズの知見が交われば、その判断は劇的に変わる。
「お客様の業務への影響を最小限に抑え、『まずはここだけ遮断すれば大丈夫です』という、一歩踏み込んだプロの判断ができる。これは、システム、ネットワーク、セキュリティをすべてワンストップで任せられるからこそ実現可能な安心感です。実際にお客様からも『システムがわかる人とセキュリティがわかる人が一緒に来てくれる、これこそが一番の価値だ』と言っていただけました」(遠藤)
彼らが「業務を止めないこと」にこだわるのは、トラブルの最前線にいる担当者の苦しみを知り尽くしているからだ。
「インシデントが起きてしまったとき、お客様の現場は想像以上に厳しい状況に置かれています。対応が長時間に及び、『何としても復旧させなければならない』と追い詰められているシステム担当者の方を前にしたとき、業務都合を無視して教科書的な対応方針を淡々と伝えるだけなんて意味がありません。大切なのは、お客様一人に不安を抱えさせない対応です。技術力だけでなく、お客様の感情に寄り添うことが、最大の信頼につながると考えています」(遠藤)
絶望の暗闇の中にいるお客様の心に光を灯す。それもセキュリティビジネスが果たすべき役割のひとつだ。
今回の統合によって、サービスの提供市場も広がっているという。
「私たちは公共市場のお客様を中心に長年実績を積んできましたが、エンタープライズ市場のお客様にはほとんど踏み込めていませんでした。今回の合流によって、エンタープライズ市場でも実績を作り、それを公共市場へ展開する。また、公共市場での信頼をエンタープライズ市場のお客様へ活かす双方向での展開が可能になりました。この循環が大きな武器になると期待しています」(森)
これまでSCSKが得意としていた「エンタープライズ(製造業や金融など)」の最先端トレンドと、ネットワンシステムズが培ってきた「公共市場(自治体や病院、大学など)」での圧倒的な信頼。この2つが双方向に循環し、さらには欧州・米国・中国などへの「グローバルSOC」へと広がっていく未来が、すでにすぐそこまで見えている。
夢は、「セキュリティといえばSCSK」と言われる存在になること
2人が描く未来のスケールは、この統合によってさらに大きく膨らんでいる。
森は、組織の拡大と、そこで働く「人」の成長に夢を馳せる。
「せっかくセキュリティの専業ベンダーになったからには、日本で『セキュリティといえば、SCSKセキュリティ』と言われる存在になりたい。そして、メンバー一人ひとりが『この会社にいたから成長できた』という実感を持ち、たとえ外に出たとしても一線でやっていけるような『市場価値の高い人材』に育つサポートをしたい。そういう組織を作るのが私の夢です」(森)
環境づくりを重んじる遠藤も、SCSKグループ全体、そして未来のお客様へと長期的な伴走を誓う。
「セキュリティの業界は変化が激しいですが、私たちは常に最先端の技術を取り込み、進化しつづけます。私たちが目指すのは、スポットの契約ではなく、お客様のビジネスにずっと寄り添いつづけること。『気付いたらまたアイツらが隣にいるな(笑)』と思われるくらい、長きにわたって信頼され、共に成長していける関係を築いていきたいですね」(遠藤)
※このインタビュー記事は2026年8月に作成されたものです
PROFILE
遠藤 宏
SCSKセキュリティ株式会社
セキュリティインテリジェンス事業本部 本部長
森 寿徳
SCSKセキュリティ株式会社
サービスデリバリ事業本部 本部長