SDGsってなに?

SDGsってなに?

「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, SDGs)」とは、経済・環境・社会の各側面における「持続可能な開発」を目指す、先進国にも途上国にも共通する国際社会の目標です。

なお、ここで用いている「開発」という言葉は、一般的に「都市開発」や「土木開発」といった使い方をされることも多く、何か工事を行うようなイメージもあるかもしれませんが、「持続可能な開発」は、この後に述べるように、社会の発展のあり方に関する幅広い内容を含んでおり、「持続可能な発展」と呼ばれることもあります。

世界を変えるための17の目標

持続可能な開発ってなに?

「持続可能な開発」とは、将来の世代のための環境や資源を壊さずに、今の生活をよりよい状態にすることです。

世界人口は今世紀末までに100億人を超えるという予想がありますが、エネルギー、食糧、水といった、自然界から得られる資源の量に限りがあることを考えると、将来の世代のためには、社会全体として生活を豊かにしながら資源の消費をできるだけ少なくするといった、環境に配慮した経済発展が必要となります。また、人々の生活水準に極端な格差がないことや、全ての人が健康で文化的な生活を営むことができて貧困がないことなど、社会的公平性を含めた生活の質を考慮することが問われています。

このようにして、将来世代のために環境や資源の保全に配慮することと、今の世代の全ての人々の生活の質を高めていくことの両方を満たしていくことが、「持続可能な開発」を実現していくことにつながります。

SDGs(持続可能な開発目標)ってなに?

2015年9月の国連総会で、国連に加盟する193ヵ国の合意に基づき、持続可能な発展のための17の目標が決まりました。この目標は2030年までに達成すべき先進国・途上国に共通の普遍的目標です。目標には、極度の貧困をなくすこと、すべての子どもが良い教育を受けられるようにすること、すべての人に平等な機会が与えられること、気候変動による地球温暖化などの影響を軽減させること、環境に配慮した消費や生産活動を実現することなどが含まれています。

また、SDGsを達成するためには、政府だけでなく、企業を含む社会のさまざまな構成メンバーが協働して取り組むべきとされています。既にこの目標の達成に向け、政府の側では、各国において自国固有の課題を踏まえた政策の策定に着手し始めています。一方、企業の側でも、世界中の多くの企業が投資や製品・サービスの開発、またはサステナビリティ経営の実践などを通じて、この目標の実現に貢献していくことを表明しています。

参考:SDGsにおける17の目標(国際連合広報センター)

企業がSDGsに取り組むことの意義

ビジネスチャンスの拡大と企業価値の向上

SDGsの目的は持続可能な発展であり、その実現に向けて企業には自らの技術や能力を活かして貢献することが期待されています。一方でこのことは、企業にとっては、市場開拓の機会にもなりえます。なぜなら、公共投資や民間投資の流れを環境問題や貧困問題といった地球規模の課題解決の方向にシフトさせていくことを、SDGsは促していくであろうと考えられるからです。また、政府が租税制度を用いて、そうした課題解決に取り組む企業を支援するといったことも考えられます。

従って、今後、SDGsの達成に貢献するような社会課題解決型の製品・サービス・技術などを積極的に開発・提供しようとする企業にとっては、得意分野の市場が拡大したり、資金調達がしやすくなったり、税制面でのコストが低くなるといったメリットを享受しやすくなることが予想されます。

ステークホルダーとの連携による「持続可能な開発」の実現へ

SDGsは、世界中の政府や企業ならびにNGOなどのステークホルダーが共有する、国際的で普遍的な目標です。従って企業は、自社の事業活動やサステナビリティな取り組みを、共通言語であるSDGsと関連づけた形で情報発信することにより、それらの取り組みの社会的影響や効果に対するステークホルダーからの理解を得やすくなり、効果的なコミュニケーションを行いやすくなります。

さらに、こうしたコミュニケーションの結果、企業とその他のステークホルダーとの連携を強化し、企業の強みである創造性・イノベーション能力などを他のステークホルダーの能力・強みと組み合わせていけば、「持続可能な開発」の実現に向けたより効果的で影響力の大きい取り組みを、社会に広めていくことができると考えられます。