復興支援の取り組み

「夢ある未来を、共に創る」という経営理念のもと、当社は社会課題の解決につながる活動を推進してきました。東日本大震災からの復興は、企業・団体の壁を超えた日本の社会課題であると認識し、被災地域の状況とニーズに合わせて、さまざまな活動に取り組んでいます。

わたしたちに求められている役割

東北地方太平洋沖地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

この大災害からの復旧・復興は、企業・団体の壁を越えた、日本の社会的課題であると認識しています。

「夢ある未来を、共に創る」という経営理念を定めている当社では、社員一人ひとりが「自分ごと」として当事者意識をもち、何ができるのかを自ら考え共に創ることが重要と考え、被災地域の状況とニーズにあわせた様々な活動に取り組んでおります。

東日本大震災により、東北沿岸地域で社会的課題が一気に顕在化しました。
震災からの復興には社会的課題を解決する事業=ソーシャルビジネス、ソーシャルイノベーションが求められています。

そして、ITサービス企業である当社には、産業の再興に専門性を生かして貢献することが、今後ますます求められていくと考えています。

「本業」と「会社の持つリソースを活かす活動」を循環的に展開

「本業」とは、お客様の課題に向き合い、共に解決していくための高品質のITサービスを提供することです。
「会社の持つリソース」とは、企業として所有する、ヒトや場所、スキル、情報など、あらゆる企業資源を意味します。
当社では、この「本業」と「会社の持つリソース」を、常に自らに問い続け、復興最前線のニーズに寄り添いながら、持続可能なかたちで提供していく活動に取り組んでまいります。

ちょこサポ(SCSKちょこっとサポート)

「ちょこサポ(SCSKちょこっとサポート)」とは

一般社団法人MAKOTOが支援する東北被災地の起業家・経営者のIT課題を解決する社員参画型のITプロボノ活動(職務上のスキルや専門的知識・経験を活かしたボランティア活動)です。

東北の起業家・経営者の方々は、社会課題解決のために全力で走るが故に、業務の効率化を検討する時間を割けない状況になりがちです。そこで当社の社員が現地に赴き、ヒアリングを通して課題抽出を行い、解決につながるサポートを実施しています。

ちょこサポは、東北の起業家の側面サポートという社会的意義のみならず、当社社員の成長の場としても効果を発揮しています。

社員の成長の場としての効果
ちょこサポ(SCSKちょこっとサポート)

一般社団法人
MAKOTO
本多 智訓 様

一般社団法人MAKOTO

当社は、東北地方の「志」を持った起業家・経営者をさまざまな形でサポートする起業家支援団体です。(1)起業家に対する経営指導・資金調達サポートなどのハンズオン支援、(2)東北最大のコワーキングスペース「cocolin」の運営、(3)東北発のクラウドファンディングサイト「チャレンジスター」の運営などを行い、東北の起業家をサポートしています。

震災後の東北地域では、生産人口の減少、高齢者率の増加など、日本全体の社会課題でもある事象が加速度的に進行しており、大企業のリソースやノウハウが起業家の推進力になると考えています。今後もSCSKの社員の皆様にサポートしていただきながら、こうした社会課題の解決に向けて志の起業家と共に取り組んでいきます。

一般社団法人MAKOTO

ちょこサポ 支援先紹介(一般社団法人りぷらす)

「ちょこサポ」では、宮城県石巻市でリハビリテーション特化型のデイサービスを展開している一般社団法人りぷらす(以下、「りぷらす」)の活動を2014年7月から2015年3月までサポートしました。

「りぷらす」は、介護認定者数が増加の一途をたどる宮城県石巻市河北地域で唯一のリハビリ施設として、2012年1月に事業をスタートしました。リハビリによって要介護認定者の身体機能を回復させる「介護保険からの卒業」に向けた事業を積極的に展開しています。同地域では震災で仕事や自宅を失い、長引く避難生活により体を動かす機会が減少することで、介護や支援を必要とする方が急増しています。こうした問題を未然に防ぐために、デイサービス事業だけでなく、フィットネス事業を展開しています。

ちょこサポでは、施設利用者の訓練計画書や体力測定データなど手作業で行っていた事務作業の効率化を図るべく、Excelツール作成、ツール導入に伴う初期データ作成、PC操作説明会などを実施しました。手作業の工程が自動化されたことで、「りぷらす」のスタッフはこれまで以上に現場作業に注力できるようになりました。

一般社団法人りぷらす
代表理事
橋本 大吾 様

りぷらす様のコメント

「ちょこサポ」で開発していただいたシステムを大いに利用しております。システム化を行っていただいたことにより、介護保険の業務に必要な計画書や利用者向けのカルテが驚くほど早く作成できるようになりました。おかげさまで、利用者の方とのコミュニケーションや課題分析など、本来必要な業務に使える時間が格段に増えました。SCSKの皆さんにはシステムを設計するフェーズから関わっていただき、とても感謝しています。今後もぜひ継続的なご支援を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

ちょこサポ 支援先一覧

  • 一般社団法人りぷらす  
    支援期間: 2014年7月~継続中
    所在地: 宮城県石巻市
    事業内容: 高齢者問題を解決するリハビリ特化型デイサービス
  • 愛さんさん宅食株式会社  
    支援期間: 2014年6月~継続中
    所在地: 宮城県塩釜市
    事業内容: 高齢者向けお弁当宅配
  • 特定非営利活動法人東北開墾  
    支援期間: 2015年11月~継続中
    所在地: 岩手県花巻市
    事業内容: 東北食べる通信の発行・発送
  • 株式会社夜明け市場  
    支援期間: 2015年2月~2015年9月
    所在地: 福島県いわき市
    事業内容: 復興飲食店街の運営・管理・コンサル・テナント開発

ちょこサポ+ (SCSKちょこっとサポートぷらす)

当社社員とさまざまな企業で勤務する多様な専門性を持つメンバーでプロジェクトチームを構成し、ITやIT以外の業務領域において、東北の起業家のニーズに沿った業務支援を行っています。

当社社員にとっては、さまざまな業種のメンバーとの共同プロジェクトという、日常業務では得難い経験により、大いなる学びの機会となっています。また、「ちょこサポ」に「ちょこサポ+」が加わることで、MAKOTOの東北起業家向け支援活動のバリエーションが増え、起業家の業務拡大による復興の加速が期待されています。

ちょこサポ+ (SCSKちょこっとサポートぷらす)
活動イメージ図

MAKOTOは、事業課題を抱える東北の起業家と、当社社員と社外のメンバーで構成された異業種チームを結ぶ役割を担います。二枚目の名刺は、異業種の社会人チームのチームビルディングやスコープの設定支援、ミーティングファシリテーションといった、取り組みの推進を行います。

ちょこサポ+ 支援先一覧

  • 株式会社TESS  
    支援期間: 2015年5月~2015年11月
    所在地: 宮城県仙台市(東北大学工学部内)
    事業内容: 足こぎ車いすの開発・製造・販売
  • 一般社団法人りぷらす  
    支援期間: 2015年11月~継続中
    所在地: 宮城県石巻市
    事業内容: 高齢者問題を解決するリハビリ特化型デイサービス

東北の未来を考える

東北復興の可能性を考える「3.11きずなカフェ」開催

東北復興の可能性を考える「3.11きずなカフェ」開催

震災の風化抑止と被災地の復興に、当社がどのような役割を果たせるのかを考えるイベント「きずなカフェ」を、2012年から継続して毎年3月に開催しています。

2016年3月は、「東京から参加する「東北新興へのアクション」とは」をテーマに、当社と特定非営利活動法人 二枚目の名刺様が共催し、社内外から51名の皆さんが集まりました。
“復興を目指す被災地”から“イノベーション拠点となる新興地域”に生まれ変わろうとする東北では様々なプロジェクトが実現されています。そんな東北での実践に、東京で活動する社会人がどのように関わることができるのかを考えるセッションを行いました。

2015年3月は、「東北復興を通じたオープンイノベーションの可能性を考える」をテーマに、当社と特定非営利活動法人 二枚目の名刺様が共催して新しい東北の姿、企業や個人にとっての東北復興の価値について考えるセッションを行いました。会場には社内外から58名の皆さんが集まり、それぞれの立場からこれからの東北とのきずなの形について考えました。

SCSK Social Session

当社は、社員が社会的課題に触れ、当社の社会的役割について考える機会とするため、社内イベント「SCSK Social Session」を年数回開催しています。

2014年12月は、SCSKの企業プロボノ活動「ちょこサポ(SCSKちょこっとサポート)」、「ちょこサポ (ちょこサポぷらす:SCSKちょこっとサポートぷらす)」の業務提携先の一般社団法人MAKOTO様にご協力いただき「社会起業家という生き方」をテーマに、開催しました。「志」の起業家を支援する一般社団法人MAKOTO様と、東北で社会的課題の解決に向けて奔走されている社会起業家の皆様をお迎えし、ご講演いただきました。

一般社団法人MAKOTO  

東北にて管理職向けリーダーシップ研修を実施

SCSKの管理職(部長・課長)18名を対象に、岩手県・宮城県の沿岸部を巡り、復興に取り組む地元企業や自治体の方々から、被災地の今、地域との共生の取り組みについて学びました。
企業の社会的意義とは何か?自らの役割とは?リーダーシップとは?
そして「大切すべきことは何か」を考えました。

次世代育成

CAMPこどもワークショップ 開催

2011年度より継続して、被災地域や、避難されている方々を対象に「CAMPワークショップ」を開催しています。

2014年度開催実績一覧 (「CAMPACO」利用先による開催を含みます)
2014/5/18 福島県白河市 白河支店 CAMPクリケットワークショップ(※3)
2014/7/13 福島県郡山市 郡山営業部 CAMPクリケットワークショップ(※3)
2014/7/20 学都「仙台・宮城」サイエンスデイ2014
2014/8/16 福島県福島市 子どもの夢を育む施設こむこむ CAMPクリケットワークショップ(※2)
2014/8/31 宮城県石巻市 石ノ森萬画館 CAMPクリケットワークショップ(※1)
2014/9/13 福島県福島市 福島本店 CAMPクリケットワークショップ(※3)
2014/11/9 福島県会津若松市 会津支店 CAMPクリケットワークショップ(※3)
2014/11/16 宮城県女川町 女川向学館
2014/12/13 福島県福島市 子どもの夢を育む施設こむこむ CAMPクリケットワークショップ(※2)
2015/1/18 福島県いわき市 小名浜支店 CAMPクリケットワークショップ(※3)
2015/2/5 宮城県南三陸町 戸倉小学校
2015/2/28 宮城県仙台市 東四郎丸児童館CAMPクリケットワークショップ(※1)
2015/3/7~8 キッズワークショップカーニバル in ふくしま2015
2015/3/15 福島県南相馬市 南相馬ジャスモール CAMPクリケットワークショップ(※3)

CAMPワークショップ 

※1 東北福祉大学(森明人ゼミ)主催・協力
※2 福島市子どもの夢を育む施設 こむこむ様 主催
※3 福島銀行様 主催

キッズデザイン協議会「子どもたちの元気プロジェクト」参画

NPO法人キッズデザイン協議会による東北復興支援活動「子どもたちの元気プロジェクト」のリーダーとして、被災地の子どもたちに元気と笑顔を届ける取り組みを継続的に実施しています。

たくさんのプログラムを同時開催するキッズワークショップカーニバルを2014年度は3月に福島市(来場約3千名)で開催しました。

キッズデザイン協議会「子どもたちの元気プロジェクト  

企業間復興事業推進活動に参加

東北地方の事業者様や、東北地方での復興支援活動に強いかかわりを持つ企業様とともに産業復興に寄与できるビジネススキームの検討を行っています。

地域復興マッチング「結の場」(復興庁 宮城復興局・岩手復興局・福島復興局)に参加 

一般社団法人 新興事業創出機構(JEBDA)サポーター企業として参画 

共創造する復興推進プロジェクト研究会に参加 

CAMPによる地域防災への協力

仮想の街の住民になって災害を経験し防災・減災を学べる体験型ボードゲーム「仙台発そなえゲーム」において、CAMPより一部の開発に協力させていただきました。

コラボレーション先からのコメント(復興支援の取り組み)

東日本大震災の教訓・命の大切さを、全国そして未来へ伝えていくために「仙台発そなえゲーム」を開発しました。「東日本大震災の教訓を未来へ伝えたい」私たちと、「市民との協働を模索していた」仙台市市民局、「自助・共助による防災の普及を目指す」消防局。みんなの願いが一つになり、仙台市市民協働事業提案制度にも採択されて、市役所と市民の協働により「仙台発そなえゲーム」は誕生しました。現在はその全国普及とファシリテーター養成に取り組んでいます。

市民協働による地域防災推進実行委員会代表

市民協働による地域防災推進実行委員会代表
小岩 孝子 様

「仙台発そなえゲーム」は、参加者一人ひとりが仮想のある町に住む架空の住民になりきって「災害に備えるために、自分や地域に何が必要か、何ができるか」について考えながら実践的な防災・減災を学べる体験型のボードゲームです。開発にあたっては、私が館長を務める児童館で大震災後にワークショップを開催してくれていたCAMPからいくつもアドバイスをいただきました。CAMPのワークショップは考えることの楽しさと試行錯誤の困難さがつくり出す創造力の“花”がこどもたちの心を輝かせることを教えてくれました。

「仙台発そなえゲーム」を体験したこどもたちが、CAMPのように、未来に“花”を咲かせてほしいと願っています。

サービス・ソリューション展開

復興庁・結の場 SolidWorksトレーニングを実施

「結の場(ゆいのば)」は、復興庁が主催する、支援企業の技術、情報、販路などの経営資源と被災地域の企業の経営課題をつなぐための対話の場です。
2014年9月は、復興庁・地域復興マッチング「結の場」にて、福島県福島市の金属加工業向けに「3D CAD人材育成プロジェクト」を実施しました。

東北を応援

復興庁主催「結の場」企業マルシェプロジェクトに参画

当社は、東北被災地域の水産加工業者再興に向けた販路拡大に寄与するため、支援企業で物産の販売や試食会を行う「結の場 企業マルシェプロジェクト」に参画しています。
第3回は2014年5月、豊洲本社にて、宮城県石巻と気仙沼の海の幸の試食・販売会を開催しました。商品の購入やアンケートへの回答を通して現地企業の支援に協力させていただきました。

復興庁 地域復興マッチング「結の場」  

東北復興支援物産販売会の開催

宮城県特産販売会の開催

東北復興支援の一環として、2014年8月豊洲本社、お台場オフィス、青山オフィスで、2014年11月千里オフィス、北浜オフィスで、宮城県特産販売会を開催しました。

東京グリーンシステムズ株式会社のオンラインショップで「三陸の海の幸」の取り扱いを開始

SCSKグループの東京グリーンシステムズ(tgs)にて、当社の社内販売会でも人気を博した阿部長商店の「三陸の海の幸」の取り扱いを開始しました。

tgsオンラインショップ   

≪特例子会社(tgs)について≫
東京都、多摩市、SCSKが出資する第3セクター方式の重度障がい者雇用モデル企業です。当社の特例子会社として、多くの障がい者を雇用し、様々な業務を通じて障がい者の自立に向けた活動を行っています。