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事例

SCSKのクラウド導入事例を
ご紹介します。

事例イラスト
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AWSを基盤に、通貨オプション取引の自動プライシングシステムをアジャイル型開発手法で短期に実現

Trust Base株式会社 様

業種:その他金融業

  • AWS
  • 技術支援

背景

Trust Base株式会社様は、従来の枠組みにとらわれないDXを推進するため2021年4月に設立された三井住友トラスト・ホールディングス株式会社様のデジタル戦略子会社。2023年10月に地方銀行などの取引先での利用を想定した通貨オプションの自動プライシングWeb サービス「FX-OPTrust」を三井住友信託銀行様(以下、SuMiTB)へ提供を開始した。FX-OPTrustは、SuMiTBと顧客の双方の為替ディーラーの取引慣例を打破するシステムといっても過言ではなかったが、その実現に向けては当時高いハードルがあった。

課題

  • アジャイル型開発手法・DevSecOps体制で開発するノウハウが不十分
  • AWSを活用したサーバレス開発の知見が不十分

解決

AWSを開発・運用基盤に採用し アジャイル/スクラム開発を推進

解決01

アジャイル型開発手法の一つであるスクラム開発および DevSecOps体制を採用

初期開発からサービスリリース後の利用者ニーズを踏まえた追加サービス・機能開発までを含めて、Trust Baseが主導的な役割を担っていくことになった。Trust Baseはこのプロジェクトを確実なものとするため、スクラムチームの中心としてサポートにSCSKを選定。「SCSK側のスクラムマスターをはじめとする中心メンバーは、もともとTrust Baseの設立当初から参画し、SuMiTBのさまざまなシステム開発にも携わっていた。SuMiTBにおける開発ルールを熟知するとともにFX-OPTrustのシステム化についても背景から理解しており、アジャイル/スクラム開発とAWSの知見にも長けたSCSKがプロジェクトに参画。

※DevSecOps体制:開発とセキュリティと運用を統合して行うことで高品質かつ迅速にサービス提供する体制のこと

解決02

AWS技術支援「テクニカルエスコートサービス」を活用

従来からSuMiTBが優先的に活用しているクラウドサービス、Amazon Web Services(AWS)を本システムの基盤として採用するにあたり、サーバレス開発の専門知識を補強する必要があった。そこでSCSKのAWS技術支援「テクニカルエスコートサービス」を活用し、SCSK社内のAWS専門エンジニアがスクラムチームに対して全面的な技術協力を行いFX-OPTrustの開発が進められていった。

今後の展望

積極的なアプリケーション展開を進め金融機関のDXと持続的な市場成長に貢献

 実際にFX-OPTrustの利用を始めたある地方銀行からは、「従来よりも圧倒的に短時間で通貨オプション取引の価格提示を受けられるようになり、非常に便利になった」といった声が寄せられている。このようにFX-OPTrustはSuMiTBと顧客の双方の業務効率化に貢献しており、利用者は全国の地方銀行へと広がりを見せている。
 もちろん取り組みはこれで終わりではない。今回リリースにこぎ着けたFX-OPTrustは、今後より積極的なアプリケーション展開を進めていこうとしているTrust Baseにとって、あくまでも最初の一歩である。 「SuMiTBが手掛けているインターネットバンキングや資産運用、ローンといった幅広いサービスの中には、私たちが技術的な側面から改善に貢献できる余地は、まだまだたくさん残っています」とTrust Base 田中氏は語っており、SCSKとのスクラムチームを強化しながら多様なアプリケーション開発に臨み、金融機関のDXならびに金融市場全体の持続的な成長に向けたチャレンジを続けていく考えだ。

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