とどろき会計事務所へWebアプリ作成・運用のクラウドサービス
「CELF」RPAエンジンを提供

1. 背景

現在、大企業から中小企業・自治体でもRPA（Robotic Process Automation）が働き方改革のツールの一つとして注目を集めており、国内の多くの企業で関心が高まっています。特に、首都圏のみならず、地方の会計事務所、税理士事務所からのお問い合せが増えています。

とどろき会計事務所では、限られた人数でいかに効率的に業務を遂行するかが課題となっていました。例えば、顧客企業のさまざまな会計データを預かり、会計ソフトに入力・加工したのち、別の税務ソフトへデータ入力する業務では、各ソフトのデータ連携ができておらず、データの転記作業を二重で行っていました。

このような課題を解決すべく、データ転記作業の自動化を実現するRPAの導入が検討された結果、SCSKの「CELF RPAオプション」を採用いただきました。「CELF RPAオプション」は、1端末あたり年間35,000円という安価な価格であること、プログラミング経験がなくても現場業務に精通しているメンバーであれば容易に開発できるということが評価されました。

2. 「CELF RPAオプション」導入による効果

とどろき会計事務所は、「年末調整手続きの電子化」に「CELF RPAオプション」を採用しました。これまで、年末調整の申告業務を電子化するためには、給与計算ソフトに登録された約200社分の顧客企業のデータを電子申告ソフトに手入力で転記するか、または別途費用をかけて専門業者に依頼する必要がありました。社員数が500人を超える顧客企業もあり、手入力し直すには時間とコストがかかるため、昨年まで電子化は実現していませんでした。そのため、郵便での書面申告となると、データの印刷、申告書類の加工、郵送手配作業などを手作業で行っており、500人規模の申告業務となると、3人のスタッフが約3日間かけて行わなければならない作業量となっていました。

とどろき会計事務所では、2018年12月から2018年度の年末調整の電子申告業務に「CELF RPAオプション」の利用を始めていますが、約500人規模の電子申告を実施した際には、処理開始から終了までは約9時間で完了しました。昨年の書面申告に比べて、専用の用紙を購入して郵送する負担もなく、作業時間は単純計算で80%以上も削減できたことになります。

3. 今後について

SCSKは、大衆普及型RPAという製品コンセプトのもと、「CELF RPAオプション」の製品開発・改良を重ね、大企業から中小企業・自治体の現場部門が自分たちで業務を改善できるツールとして提供してまいります。

エンドースメント

ピー・シー・エー株式会社では「PCA士業コンソーシアム」を立ち上げ、士業事務所の業務効率化や顧問先接点の強化などの実現をご提案しております。

今回のとどろき会計事務所様の導入事例公開にあわせ、SCSK様に登壇いただき「PCAプロフェッショナルセミナー」を開催します。

士業事務所におけるRPA活用による業務効率化は大変有効であると考えており、ピー・シー・エー株式会社はSCSK様との協業をより一層推進させていただきます。

ピー・シー・エー株式会社 パートナー&広域事業部 部長 渡邊 政美

【お知らせ】

SCSKは、会計事務所を含む士業分野の人材不足や長時間労働の課題に対して、CELFを使ったRPAによる業務効率化をご提案していくため、会計ソフトメーカーであるピー・シー・エー株式会社と共同でセミナーを開催します。1月17日から名古屋、大阪、東京で開催される「PCAプロフェッショナルセミナー」では、今回の導入事例とあわせて、RPA導入のポイントや「CELF RPAオプション」の活用事例を紹介します。

【参考】

CELF導入事例「とどろき会計事務所様
https://www.celf.biz/case_news/todoroki_af/