プレスリリース
(2013年)
pdf (384KB)
2013.11.28(木)
SCSK株式会社

リバーベッド製ソフトウェアADC「Stingray Traffic Manager」
クラウド事業者向けに、新たな月額ライセンスを提供

SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役会長兼CEO:中井戸 信英、以下SCSK)は、仮想アプリケーションデリバリコントローラ(ADC)のマーケットリーダー*1である米国Riverbed Technology, Inc.(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ、会長兼CEO:Jerry M. Kennelly、以下リバーベッド)製ソフトウェアADC「Stingray Traffic Manager」について、クラウド事業者向けに新たな月額ライセンスの提供を開始します。

*1 出典元 : Dell’Oro 2Q13 Data Center Appliance Report (2013年)

1.背景

近年、SNSやソーシャルゲームなどのWebコンテンツが普及し、同時にスマートフォンやタブレットなどの利用が拡大しています。この結果、爆発的に増加するサーバへのトラッフィクを制御するための対策が急務となっています。

また、これらサービスの普及に伴い、クラウド基盤においても急増するトラフィックへの対処方法が課題となっています。「必要なときに必要なインフラリソースを利用できる」クラウド基盤のメリットを活かし、そのトラフィックへの対策においても、柔軟に性能を増強/縮小できるADCが求められています。

こういったニーズに応えるべく、SCSKはソフトウェアADC「Stingray Traffic Manager」においてクラウド事業者向けに、ご利用ライセンス数に応じて月額課金できる月額ライセンスの提供開始に至りました。

2.「Stingray Traffic Manager」 月額ライセンス導入のメリット

これまで永年ライセンスで提供していた「Stingray Traffic Manager」の月額ライセンスを新たに提供開始します。月額ライセンスは、日本国内のクラウド事業者向けに特別に開発されたもので、「Stingray Traffic Manager」製品の持つ高度な負荷分散機能、ライセンスの切り替えにより容易に性能/機能を増減できる拡張性、GUI*2およびCLI*3による高い管理機能をそのままに、保守サポートとあわせて月額で利用できるモデルです。

*2 GUI ・・・ ユーザーに対する情報の表示にグラフィックを多用し、大半の基礎的な操作をマウスなどのポインティングデバイスにより 行うことができるユーザインターフェースのこと。

*3 CLI ・・・ ユーザーに対する情報の表示を文字によって行い、すべての操作をキーボードで行うユーザインターフェースのこと。

  • コスト削減
    利用ライセンス数にもとづく月額課金モデルのため、サービス規模に応じた「スモールスタート」を可能にします。また、仮想環境上で利用できるため、インフラコストの削減が可能です。
  • 柔軟なパフォーマンス管理
    ライセンスを切り替えるだけで、パフォーマンスのスケールアップ・スケールダウン(SSL暗号化復号化処理および最大トラフィック流量の増減)が可能です。「使いたいときに使いたいだけ」利用できるADCサービスを実現します。
  • 最短0日の納期
    月額ライセンスは、事前にライセンスの払い出しが可能です。これにより、エンドユーザーへ迅速にサービスを提供することができます。
3.月額ライセンス ラインアップ

製品シリーズ

  • 「Stingray Traffic Manager 400」 (帯域: 10 Mbps、60 Mbps、100 Mbps、150 Mbps)
  • 「Stingray Traffic Manager 600」 (帯域: 10 Mbps、100 Mbps、150 Mbps、300 Mbps、500 Mbps、1Gbps)
  • 「Stingray Traffic Manager 1000」 (帯域: 10 Mbps、200 Mbps、1Gbps)
  • 「Stingray Traffic Manager 2000」 (帯域: 1Gbps、2Gbps)

価格は、製品シリーズ/帯域ごとの個別見積りになります。

4.「Stingray Traffic Manager」製品の特長
  • クラウド・仮想基盤との高い親和性
    ソフトウェアのためクラウド・仮想基盤上で容易に展開が可能です。加えて、SOAP*4およびRESTful API*5に対応しており、さまざまな外部ツールとの連携が可能です。

    *4 SOAP ・・・ 他のコンピュータにあるデータやサービスを呼び出す際、リクエストおよびレスポンスともにXMLフォーマットのデータで行う形式の通信規約のこと。

    *5 RESTful API ・・・ 他のコンピュータにあるデータやサービスを呼び出す際、リクエストをGETやPOSTなどで送信し、レスポンスをXMLデータで受け取る形式の通信規約のこと。

  • さまざまなプラットフォームに対応
    LinuxまたはSolarisを搭載した物理・仮想環境、および、VMware、Hyper-V、KVM、Citrix XenServer、Oracle VMに対応しています。
  • きめ細やかなルール設定
    ポート番号やIPアドレスをベースにトラフィックを振り分けるL4負荷分散のみならず、ヘッダ情報やURLにもとづき振り分け先を決定するL7負荷分散が可能です。負荷分散ルールは、GUI上で簡単に設定ができるほか、スクリプト記述による、よりきめ細やかな設定が可能です。
  • SSLアクセラレーション機能の2048ビット対応
    標準実装のSSLアクセラレーション機能は、2048ビット鍵長に対応しています。バックエンドサーバの代わりにSSL暗号化・復号化処理を行うことで、サーバの負荷を軽減しアプリケーションの高速化を実現します。
  • 豊富な運用実績による信頼性
    「Stingray Traffic Manager」 は、ソフトウェアADC/L7ロードバランサとして2003年にリリースされました。以降、国内外、多数のISP・データセンタにて、豊富な運用実績を誇ります。
5.「Stingray Traffic Manager」 概要図

クラウド・仮想環境での構成例

クラウド・仮想環境での構成例

非仮想化環境での構成例

非仮想化環境での構成例

各機能の詳細は、以下のページをご参照ください。
Stingray Traffic Manager 製品WEBページ: http://www.scsk.jp/product/common/stingray/新規ウィンドウ

Riverbed Technology, Inc. について

リバーベッドは、グローバルにつながる企業のパフォーマンスを向上させます。リバーベッドのソリューションによって、仮想化、統合、クラウドコンピューティング、ディザスターリカバリーなどの戦略的な取り組みを、パフォーマンスを損なうことなくインテリジェントに実行できます。リバーベッドは、ITの理解、最適化、統合のために企業が必要とするプラットフォームを提供し、ビジネスニーズに即した、迅速で柔軟性が高くダイナミックなITアーキテクチャを構築できるよう支援します。
URL: http://www.riverbed.com/新規ウィンドウ

【製品・サービスに関するお問い合わせ先】

SCSK株式会社 ITプロダクト&サービス事業本部 IPネットワーク部
担当:橋本、前田、安藤
TEL:03-5859-3025
E-mail:stingray-sales@ml.scsk.jp

【報道関係者からのお問い合わせ先】

SCSK株式会社 広報部
担当:栗岡
TEL:03-5166-1150

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